大広間の床の間に、普段通りの笑顔の写真が彼女のパッチワークの作品に守られるように飾られていました。
その横では、幼い日からの写真の数々、彼女そのもののようなパッチワークの作品が次々にスクリーンに投影されていきます。
私の知らなかった若い頃の彼女に初めて出会いました。その美しさに心動かされ、そしてそれ以上に、意志の強い凛々しさを感じました。
「だからこのように、生きられたのね!!」
会の最後に、弟さんの尺八伴奏でみんなで歌った『わすれな草をあなたに』
届いたでしょうか?
優しい野の花が大好きだったあなたに。
別れは悲しく、寂しいものに違いありません。
でも、あなたがこのように生きたということは私の心の中で生き続けますから・・・