脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

枝豆と遊ぶ

2022年10月06日 | 前頭葉の働き

この量の枝豆がウチにやってきたのは、半世紀の歴史で初めてです。とにかく10時ごろから夕方まで、一日中枝豆を触っていました。

ところで、タイトルを考えるときに、一番に浮かんだのが「遊ぶ」でした。
「料理」もあり「格闘(量!)」もあり「整理」でもいいかもしれません。
もちろん「おいしかった」ということばだって適切なんです。
今日の一日を私がどのように評価しているかということが、一つの言葉で表されます。枝豆を持ってきてくださるに至る人間関係。市内の畑で丹精込めて作られたこと。もちろん未経験の量。食べ物に対する思い。あれこれの調理方法の情報収集。そして味!
どこに重きを置いているか。それを決めるのは、もちろん前頭葉です。

自分が置かれた状況をどのように理解しているか。
「うわ~。こんなにたくさんくださった。ありがたいこと。無駄のないように大切に頂かなくては」
その状況から、次への展開をどう考えるか。
「とにかくまず全部を切り取って、ゆでなくっちゃあ。もちろん冷凍するにしても、新しいうちにお隣へお裾分けしなくっちゃあ。
夏に帰省したお嫁ちゃんがゆでてくれた枝豆は絶品だったから、レシピをもう一度教えてもらおう」
考え着いたことを一つ一つ実行していく。
「椅子を持ち出して腰かけてやる仕事。ラジオも聞きながらやろう。夫に声をかけてみようかな?」
何も言わなかったのですが、手伝ってくれました。左上に手が(😊)

きれいに切り取りました。2.5kg!

こんどは料理する段階。前頭葉は目的や手順など計画実行の司令塔でもあります。
お嫁ちゃんの電話がまだだったので、私流で500gゆでました。ゆであがりをざるに取ったら上下に振って冷ます方法(陸揚げ)です。
その後レシピを教えてもらいましたから、そこから後は500gずつ3回。氷を大量に用意して、ゆであがりを氷水の中に投入。「色止めです」といっていましたが、味がちょっと違う。凝縮されているというか甘みがちょっと増してくるというか。とにかくおいしい!
比較検討というときにも前頭葉は主役です。

じつは、「この前ずんだ餡も作りました」と話が発展しました。早速確認して一つ新しい情報をもらいました。
私が以前、子どもたちのために作ったときには、薄皮を剥く時に一粒ずつ剥いていってほんとに気の遠くなるような思いをしたのですが、水を入れたボールの中で「くちゃくちゃ」として、浮いた来た薄皮と水をそっと捨てるのでオッケー!と教えてくれたのです。
「検索したら一番上に載ってました」と笑っていましたが、ネット情報よりも実際にやった人から教えてもらうのが好きです。
30分茹でました。さすがに鞘は緑色を通り越しました。

鞘から外すと350g。実はきれいな緑色ですよ。

しっかり水切りして。

摺鉢、すりこぎ用意。

昔はすり鉢でやったのですが、なかなか大変。とうとうあきらめてフードプロセッサーの登場。

ちょうどお餅があったので、湯煮して。
テレビのグルメ番組ではないのですが、実食!
どの器に、どのくらい入れるのか。この段階も前頭葉の出番。一般的な認知機能検査は合格し、前頭葉だけが年齢を超えて老化を進めている状態(小ボケ)になると、器とか盛り付けとかには関心がなくなります。味はよくわかりますが。つまり受け取るのも前頭葉の働きです。
食卓を考えてみると、食料だけあればいいものではありませんね。より一層のおいしさを提供するのも前頭葉、それをしっかり受け取るのも前頭葉ということになります。

この写真に、こんなコメントが付きました。
返信をスタンプだけで返してみましたが、こういう時間も結構面白いな~と。(前頭葉が評価しました)


止まらない手に負けて山ほどいただき、お裾分けもしてそれでもたくさんありますので、冷凍保存しました。

ずんだ餡は当日中に食べるようにということですから、これも冷凍。お客さんが来たらお茶請けにしましょう。


今日一日を振り返ると、結論「枝豆で楽しませてもらったなあ」と私の前頭葉は評価しました。
だからタイトルは「枝豆と遊ぶ」!

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