脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

東京ジャーミィ・トルコ文化センターにいきました。

2016年05月25日 | 前頭葉の働き

東京ジャーミィに行ってきました。と言っても「フムフム」とうなずける人は少ないと思いますが。
ジャーミィは回教寺院(モスク)、イスラム教の礼拝所のことです。
代々木上原にある東京ジャーミィは日本最大級、東アジアでは一番美しいモスクと言われています。
モスクの入り口。なかなか写真に納まりません。

玄関は井之頭通りに面しています。

いくつか「やってみたいことリスト」があるのですが、この東京ジャーミィ見学もその一つでした。存在そのものを知ったのも割合最近で、1年もたっていないと思います。
いろいろな情報は、こちらの関心を持っているかいないかで、通り過ぎるものも留まるものもあるものです。その関心の差はつまりは「前頭葉」の差。
「前頭葉は脳全体の司令塔。その人らしさの源」と、このブログで何度も強調しています。状況を判断し行動を決断します。もちろん軌道修正もします。発想や計画性を生むという風に能動的な面に目が向きがちですが、情報を受け取るという受動的な面でも、前頭葉の中核的な機能要素の一つである「評価の物差し」が決定権を持っているのです。その評価の物差しとは、自分独自の物の見方、感じ方、考え方なのです。3歳児までに吸収した親の背中が見せた価値観とその後の自己体験に基づいて組み立て完成させた自分独自のものなのです。関心が持てるかどうかは、その人の「前頭葉」がその情報をどのように評価するかですね。どのようなものに、どのように関心を持つのか、それをどのように評価するのかを決めるのは、体験の中から作り上げてきた自分独自の「評価の物差し」次第ということになるということなのです。
モスクといえばドーム

ここが礼拝するときの中心になります(大理石を彫っています)

上部のアップ。カリグラフィー(装飾文字)は「あなたがどこを向いてもアッラーの御前にある」
モスクのいたるところに、様々なデザインのカリグラフィーがありました。

イスラムの幾何学文様もたくさん見られます。
モスク入り口のドア

モスク内の柱

これもきれいでした。

モスクへの階段の天井にも。

私たちはコーランと習いましたが、クルアーンと書かれていました。そういえば先日読んだ佐藤優さんもクルアーンでした。

さて私の前頭葉はなぜ東京ジャーミィに反応したかというと、長男の現在の仕事にかかわっています。長男の会社はアジアの成長を日本に取り込むための本邦初のイスラム法(シャリア)適格ファンドを運用しています。
まずは経済発展が著しいマレーシア市場に対して、日系企業のビジネス支援に積極的に取り組んでいるようですが、巨大なイスラム圏への供給を見据えてのことに他なりません。
別府にある立命館アジア太平洋大学のムスリーム研究センターに対し、ムスリムビジネスやムスリム文化を広く研究し、その研究成果の活用が「地方創生」に繋がるよう、資金面での支援をしたことも聞きました。
そのような流れがあって、ひょこっと飛び込んできた東京ジャーミィに深く関心を持ったということなのです。
「瓢箪から駒」みたいな経験もありましたので、それは続きで。


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