東御市では楽しい時間がもっとありました。
実は私の講演を花岡市長さんが聞いていてくださったのです。プライベートということで、会場に市長さんがいらっしゃったときには必ずどこでもある「市長挨拶」もないというハプニングでした。
講演後、控室で関公民館長とご一緒に話を楽しみました。
池の平湿原の花々
「市長さんがいらっしゃることがわかっていたら、もう少し違う話もできましたが…」と言うと
「いやぁー、十分に意図は伝わりましたよ。認知症予防は行政のすることと、市民の皆さんがすることの二本立てだということですね。」
「その通りです!
それに加えて東御市のいいところは、担当されるスタッフの方々が熱心で、小山さんたちがいろいろと工夫されたことは講演でお話しした通りで誇張はないのです。
昨日も個別ケースの検討会をしましたが、中ボケになっていた方に、集中的にかかわりを持って、改善させていることが脳機能テスト結果からはっきりわかりました。こういうことがうまく金銭的に計算できると、いかにスタッフの皆さんがいい仕事をしているかわかるのですが・・・」
などと、市長さんに知っていただきたいことをいろいろお話しして盛り上がりました。
私の言いたいことをすぐにわかってくださるのでとても話甲斐がありました。後から聞いたところによると、花岡市長は物事の理解が早いともっぱらの評判なのだそうです。確かに(笑)
「僕は、夕方から湯の丸高原のコンサートに行くのですがご一緒しませんか?」「喜んで!」
そこへ同席していた小山さんもご一緒にということになりました。
花岡市長と小山さん
長野県内でも、市街地からほんの20分程度のドライブで2000メートルの高さまで到達できるところはないのだそうですが、途中で温度や空気が変わっていく感じがして素敵なドライブでした。
さまざまな石作りの仏像が、カーブの度に目に飛び込んできます。
「この仏様たちは、昔、冬期間に湯治に通う人たちの目印のために、建てられたんですよ」
怪訝な顔をしている私に
「道が雪に埋もれてしまうでしょう」・・・・納得しているうちに会場へ到着。
さてコンサート。
東御市で活動しているNPO法人「かえるの会」主催の古典楽器によるコンサートでした。
コンサート開催に至る経緯もお知らせにありましたが、結構楽しい「ノリ」から実現したそうです。「こんな素敵なロケーションの湯の丸自然学習センターで、素敵な音楽聴くのもいいんじゃない?!」
入口で手渡されたプログラムを見ると「Telmannの特集」
「えっ、初めて聞く名前だわ」
曲目は「リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のための四重奏曲」とか「リコーダー、チェンバロと通奏低音のためのトリオ・ソナタ」とか
「ウワー全然知らない曲ばかり!」とドキドキしました。でも、会場の様子はちょっと期待感あふれるものでしたが。
開演前 演奏が始まりました
素敵でしたよ~
演奏者との距離が間近で、会場も程よい広さですから、音楽がすぐそこで生まれているということを感じるだけでも感動です。
音そのものも、なんと言ったらいいのか、普段耳にするものとちょっと違うのですねえ・・・
暖かさというか厚みというか。
そしてさらに演奏者の方たちが目配せやちょっとした仕草を使って一つの音楽を作り上げようとしている様子そのものにも心が動かされました。
音楽は「右脳」ですから、うまく言語化できなくても仕方ないと思ってください。
演奏された皆さん、いい音楽を聞かせてくださってありがとうございました。
このコンサートを聞かせてもらえた私には、まったく「ひょうたんから駒」みたいなプレゼントでした。
小山さんと二人でさっそくCDを買いましたとも。何回も聞いています。
小山さんもそうですってね!