脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

米沢市は雪です。

2008年11月20日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践


山形県米沢市なごみの部屋-介護施設-に昨日きました。今朝、ホテルの窓からの景色! この雪にもびっくりですが、なごみの部屋の活動の広がりにもびっくりしました。感動的です。多くの検査結果も拝見しました。この詳しい報告は、帰宅後にします。~携帯からの投稿なのでちょっと心配〓


シルバー専科日和ー大ボケ介護のエキスパート

2005年11月11日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践

P506iC0008454412 一言で言えば、通所介護施設。勿論ヘルパーさんや訪問看護の体制も整っています。ボケがあっても、「できるだけその人らしく生きていってほしい」という思いをもって、永田則子さんが、個人的にはじめたのです。
永田さんは、大きな施設の総婦長という立場でも、実践を積んで成果を挙げましたが、
「自分のやりたい方法で、ボケた人の世話をしたい」という希望を実現させてしまうところがまさに永田さんの真骨頂です。天の恵みのように競売物件が入手でき、最初の施設を立ち上げたのが12年12月。 「付いて歩けば散歩 」「一緒にやればできることがたくさん」と事もなくいいますが、いろいろ大変なことがあったことは想像に難くありません。

家族の負担を軽くし、悩みを共有することはいとわないけれど  家族の協力が得られ、家庭と日和と両方で見ていくことがポリシー。

在宅のまま最期を迎えさせてあげられた事を職員の方々が喜びとして話されていました。

P506iC0008651042さまざまな出来事を、笑い飛ばしてしまう永田さんは魅力的な女性です。仏壇の上に亡くなられた方の写真が飾ってありますが「『あれ、私の写真がないねえ。私のも飾って』っていうから『ちょっと早いんじゃないの。今度ね』っていってあげるのよ。そして一緒にチーンってねP506iC0008585505

露天風呂もありました。庭のバラ(すべて挿し木で増やしたそうですが)の花びらをたくさん取って、なんとバラ風呂。
写真に取ると、首まで浸かってるために別のシーンに見えて困るそうです。喜ぶ人ともったいないと怒る人といるそうです。(この写真は利用者ではなく優秀なスタッフです)

P506iC0008519950

囲炉裏もあります。
くつろいで、昔仕事をしてくれる方が多いそうです。(目は離せませんがP506iC0008323327

2軒目は15年10月オープン。そのくにみのマスコットは
シーズー犬のルーとノノ。スタッフの栄子さんと一緒に出勤するのですが、利用者と同じように、ここは私の居場所と思っているようです。

P506iC0008388862

くにみの前の畑です。
上手に畑仕事をしてくれて(目は離せませんが
収穫は皆さんで楽しむのだそうです。

永田さんの対応は、「もしもボケたら、ここで暮らしたい」というほど自然なやさしさを感じさせてくれます。
「大ボケのどんなタイプでも大丈夫ですか?」という私の質問に、ちょっと黙った後で「ええ、時間がかかる人もいるでしょうが、落ち着いてすごしてもらえます」

その永田さんが、「ボケは予防が一番。私たちはボケてもその対応はできるけど、でも、誰だってボケない方がいいでしょう。本人も。家族も。財政的にだって」さすがエイジングライフ研究所とおんなじ主張をされました。

「シルバー専科日和」や「なごみの部屋」が、地域へ対して認知症予防講演会を企画する・・・この動きはちょっと先駆的、感動的です。


通所介護施設「なごみの部屋」のボケ予防活動

2005年11月03日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践

お今度の研修会は、平成17年度の最終研修会です。

     日時:11月19日~20日  場所:浜松市アクトシティ

問合せは、エイジングライフ研究所FAX:0557-54-2650

==========================

山形県米沢市の「なごみの部屋」は居宅介護支援事業所です。
訪問看護ステーションやデイサービスやヘルパー派遣のほか
ユニークなことをやっています。
民間アパートを高齢者共同住宅に改築(全部個室)。現在4ヶ所ありますが、
高齢者はその大家さんと契約します。
「なごみの部屋」は、大家さんから管理委託を受けて
住居以外の食・風呂・洗濯・掃除そしてデイサービスを行うのです。

DSC00148 そのうちのなでら荘併設されたデイサービス
右奥がアパートで、ほとんどの入居者は昼間は
左側のデイサービスに参加しています。
訪問時も風船バレーで盛り上がっていました。
身体状態の悪い人は自室で介護を受けていました。

キメ細やかな工夫された「介護」が主になるのは仕方ありません。

一方で、「なごみの部屋」の我妻厚子社長は、「本当に正常な高齢者に対する『ボケ予防』をやりたい。それは本人の希望だろうし、国の財政を考えてもどうしても必要なこと」という思いをもって、エイジングライフ研究所の二段階方式を導入されました。

我妻社長は上記の信念を話されて「本当のボケ予防教室をやりたい」と訴えられました。私たちは「ボケ予防」は収入に結びつかないので市町村のやることだと思っていました。経営的に見れば、人件費を始め持ち出しに決まっています。ただ、「なごみの部屋」の基本理念のアピールにはなるはずです。

私は7月に講演会に伺いました。
それをきっかけに「かくしゃくの会」が二つ立ち上がり
8月から活動を開始した報告がありました。動きの早さにびっくりしました。

そして今回もう一度講演会にお邪魔しました。

DSC00140  市内巡り:五百羅漢190年前のものですが色彩鮮やか!

DSC00143




講演会後、きよしのズンドコ節で盛り上がりました。
江刺市では「高原列車は行くよ」だったので
早速、江刺市から振り付けを教えていただきました。

DSC00145じゃんけんペタンク・十二支ビンゴ・ソリテリア。

DSC00146 



講演会後、次回の打ち合わせをする
「かくしゃくの会」のメンバー
発言は、スタッフよりはるかに活発。

担当スタッフの皆さんは、高齢者がこんなに力があることに驚いたと異口同音に語ってくれました。
 「やってあげる」ことに慣れていたのがよくわかった。

 初めての水墨画でも、各人が工夫して楽しむ。
 意見やアイディアがちゃんと出てくる。

スタッフが元気をもらっているような気がしました。
日本で初めての試みを大切に育てていってほしいと願っています。

 


認められた旭化成健保組合

2005年10月31日 | 米沢市「なごみの部屋」の実践

今度の研修会は、平成17年度の最終研修会です。

     日時:11月19日~20日  場所:浜松市アクトシティ

問合せは、エイジングライフ研究所FAX:0557-54-2650

============================

二段階方式を導入している健康保険組合は、日本で唯一つ。旭化成健保組合です。

8年位前だったでしょうか、非常に早い段階から導入し、被扶養者の健康保持・ボケ予防を図ってきました。家庭訪問時にテストを実施し、生活指導や家族指導に役立てました。そして継続することで、生活指導が効果的であることも証明されました。

001 一方で旭化成OBの協力の下、ボケ予防を目的とした「お絵かき教室」が発足しました。この事業に従事する人たちの間では、高齢者の「脳の健康」は生活のありようで維持や改善が可能であることが、表情・取り組み方はもちろん、脳機能からも納得されていきました。

(写真は、OBの先生の手作り教本)

今回久しぶりに伺って、びっくり!

健康管理センターが移転していたのです。健康増進を図るための室内プール、トレーニング機器、指導室、武道場などが完備されたゆったりしたゾーンにお引越し。、事務室・相談室を増築した上で、「お移りください」という雰囲気だったらしく、どうも「請われてお嫁入り」したようでした。

DSC00094 今後の目標は45歳からを対象にした労組主催の「ゴールデンタイムセミナー」のテーマに「脳の健康=イキイキ生活」を加味することだと聞いて、わが意を得たりと思いました。従来は生命保険の勉強から老後の経済計画をたてていくというようなテーマが主だったようですが、確かに「ボケたら元も子もないですよね。

(写真は、旭化成健保組合の皆さん)

地道な活動が評価されていたことに、感動しました。そして、これからの健保活動のモデルになれるだろうということにも心が動かされました。

二段階方式の前には道はありません。二段階方式の後に道ができるのです。


ブログ村

http://health.blogmura.com/bokeboshi/ranking_out.html