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パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

出産とその直後

2014-02-21 11:07:45 | Hello, a son ~ Hello, my sons
 出産した病院は、
NICU(新生児集中治療室)のある総合病院。
なにせ、超高齢出産なので…

出産方法は、帝王切開でした。
以前、別の病院で子宮筋腫の腹腔鏡手術をした時、
「出産は帝王切開でね」…と言われていた為です。

筋腫の手術は、回復までに一カ月くらい掛った様な記憶があり、
それより大きな開腹をするであろう「帝王切開」は、恐怖でした。

   退院後、一カ月寝ている事になったらどうしよう
   子供の世話が出来なかったら、どうなるんだろう


 手術のスタッフは、全員30代くらいの若いチームでした。
この病院は、定年間近の年齢になると手術から退くらしく、
執刀は、寺尾明似の担当医ではない、若い女性の先生でした。

 まず、
麻酔科の若い男性医師が、背中の2カ所に麻酔を送り込み、
濡れた脱脂綿を私の身体に当てながら、
「これは感じますか?」
「ここはどうですか?」
「痛みはありますか?」
と、薬の効き具合を確かめ、
「今“凄く痛い事”していますので、麻酔はしっかり効いていますからね。」

…と、次の瞬間、
焦げ臭い匂い…がしたのは、電気メス?
(医療現場の事は全く持って知識が無いので、勝手な想像です

 手術の際は、
首の下に、バスタオルの様な厚地の仕切りがされている為、
何をされているのか、全く分かりませんでしたが、
「固いね(多分切開している場所)」…という医師二人の声や、
和気あいあい的な、スタッフの雑談は、普通に聞こえました

そして、しばらくすると、
赤ちゃんの「泣き声」と、動物の「鳴き声」を足した様な、
聞いた事の無い、衝撃的な産声が“足の先の方から”聞こえ、
「生まれましたよ~」と言われました。

正直、「は?」…という感じでした。
麻酔でお腹やお股の感覚は無く、
首の下の仕切りの為か、声も足先から聞こえたので…。

   泣き叫び続ける赤ん坊…。
   「泣くね~」…と、小さく笑うスタッフの方々…。

その雰囲気で、子供が元気に生まれた事を理解しました。

 赤ん坊は、羊水か何かを吸い取られているのか、
ジュルジュル、ガーガー、処置をされ、私の頭元に連れて来られました。
(いや…この音はもしかして私の処置?)

クリーム色か生成りか…
綿の様な物が、身体の所々に付いている赤ん坊…。

「男の子ですよ。触っても良いですよ。」…と言われましたが、
あまりに華奢で、触れるのが怖く、
左の人差し指で、子供の右手を撫でるのが精一杯でした。

   …と、ここで、
   「子供との対面で発する“第一声”は、何だろう?」
   と、自分自身の言葉を楽しみにしていましたが、
   出たのは、「わぁ…」の一言でした。


 出産後の気持ちは、
ひたすら「感謝」と「安堵」のみ…でした。
嬉しいに決まっていますが、「嬉しい」という気持ちは湧きませんでした。
それよりも、夫以外の協力を得られない「退院後の生活」が不安でした。

それは、旦那サンも全く同じでした。
「嬉しい」「可愛い」とかよりも、「不安」。
待望の子供であるにも関わらず、テンションも一定…。

「可愛いでしょ~?
「旦那サン、喜んでるでしょ~?
…と、声を掛けられましたが、当時は、
「いえ、別に…
「普通です。」
…と言う有様でした


 子供が産まれたら、泣いて喜んで、
ハイテンションになると思っていましたが、
それとは全然違う自分達の様子に、驚きと戸惑いを感じました。



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