goo blog サービス終了のお知らせ 

パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

あの人は今・・・(最終編)

2017-03-16 06:32:21 | ちょっと寄り道=独り言=
 こうして書き出すと、
自分でも驚くほど沢山の方の手を借りていた事に気が付きます。

でもコレとは別に、長かったり短かったり・・・の恋愛も、3回程しました。

この恋愛は、
楽しかった思い出もありますが、結論的に駄目になったものであり、
とても「良い恋愛をした」とは言えない自分がいます。
書き出すと悪口に傾いて行きそうですし、
そんな自分に嫌気がさしそうなので、触れずにおきますが・・・。

恋愛は、ドキドキきゅんきゅん、楽しい反面、
上手くいかなかった(同じ未来を描けなかった)時のリスクは大きいですね・・・。
ただ、上手くいった時は、最高でしょうね・・・。
それ以上に幸せなことは、この世に無いと思います

私の場合は、
紆余曲折のドロドロな恋愛(という事にしておきましょう)だったので、
男性に多くを期待することは、この時点で既に無くなっており、
男性の紹介を受けるにあたって、特別明るい未来を思い描く事はありませんでした。
めかし込んだり、張り切る事も無く・・・、
ただただ、ただただ、ただただ、突き進んでいる状態でした。

恋愛で満足できる相手を得られなかったのですから、
紹介ですんなり理想の人が見付かる・・・なんて事は無い・・・という冷めた自分や、
私なりの「傷つかない予防線的考え」もあったと思います。

ただ、「出会い」には貪欲でした。
差し出された服に満足出来なければ、「気に入る服」を探すまで。です。
それは、納得(もしくは妥協)できるまで、続けるスタンスでした。



 9人目は、職場の上司の紹介で、静岡の取引先の方でした。

電話を受けたり、書類上だったり・・・と、
お名前だけは知っていましたが、それ以外は一切知らない方・・・。

どういう経緯かは分りませんが、
その日はわざわざ名古屋まで出て来て下さいました。
どこかへ行ったり、入ったり・・・は無く、
2時間一緒に居たかどうか・・・だったと思います。

でも、会話はどこか楽しかったですね。

地元での話として、
「茶摘みシーズンになると、親戚から駆り出されるんだよね。
 お茶の摘み方知ってる? こうやって指に挟んでパシッと採るんだよ。」
空港が出来る(もしくは拡大する)時のはなしだったでしょうか、
「もう少しであの茶畑も、良い値段で買い取って貰えたのに。
 どうしてもっと拡大しないのかなぁ・・・ねぇ。」
結婚の風習として、
「ウチの地元は大変だよ。一晩中飲まされて、無茶苦茶にされて・・・。」

そんな話をしながら、
「今頃、スタートしたかな」・・・と、競艇の話を挟み込んで来る人

「最高、いくら当たったんですか?」・・・と聞いたら、
「・・・言えない。」・・・という答えが返ってきたので、
たぶん・・・相当・・・良い思いをして・・・、なのでしょうね。
思うに、結構なギャンブラーだったのではないでしょうか

職場は大手でしたし、
仕事に対する姿勢や、(私の)社内での評判も上々でしたし、
スラッとしたイケメンで、「黒くない浜田省吾」みたいなイメージの人・・・。
人(女)を楽しませる話術もあったし、
間違いなく、万人受けしそうなタイプなのに・・・。

パッとしない私と、こんな所に居るという事は、
「恋に破れた」か、「理想が高すぎる」か、「女<趣味(競艇)」か、
おそらくその辺りなのでしょう。


 後日、職場の上司に「どうだった?」と聞かれ、
「私は良いですよ。でも○○さんにその気は無いと思いますよ。あはは。」
・・・と言うしかありませんでした。

どう思い返しても、「私」には興味が無さそうでしたし、
私が楽しませて貰ったとして、私は相手を愉しませる事が出来ませんでしたし、
「つまんない女だな・・・」と思われても仕方ない状態だったので・・・。

お相手の社内アドレスを知っていたので、翌日にはお礼のメールを送りましたが、
それに対しての返事は、たぶん頂いたと思いますが、内容は全く覚えていません。
恐らく、互いに社交辞令的なモノだったと思います。
そして、あの日は無かったかのように、普通の「取引先の人」・・・に戻りました。

ところが、私が結婚する(した)時、一度メールを下さいました。
もしかしたら、支店長に「なんとなく促されて」・・・だったのかもしれませんが、
それは、「結婚される(された)と聞きました。おめでとうございます。」
といった、完結で何処までもスマートな内容でした。

   素敵な人は何をしても高評価。
   普通でしたら、ただの「社交辞令」と評価されるでしょう。
   何だか不公平ですが、それが人生。・・・です。



 10人目は、職場の女の子(あおいちゃん)のお父さんの職場の人。

お父さんが話を持ってその方の所へ行って下さったのですが、
「祖父ちゃんが他界したので、すみません・・・。」という事で、お断りがありました。

・・・咄嗟に使う「逃げ口上」としては、上等です。
断られたと言うか、逃げられたと言うか・・・。

その前は、「ハワイに行くから、その話はまた・・・。」と言われていたので、
トコトン煩わしく思われているんだろうな・・・と、感じました。

それでも、あおいちゃんとそのお父さんが、怯まず話を進めて下さったお陰で、
後日、あちらの職場の方4名(お父さん・既婚者男性2名・お相手)と、
あおいちゃんと私、の6名で、飲み会をする事が出来ました。

 この人は、本当に喋らない人でした。
緊張しているのでは無く、面倒臭そうで、興味が無さそうで、
話しかけても、「うん」しか言いませんでした。
そのくせ、身内の男性陣とは大いに盛り上がり・・・。

まさに「煩わしい」と思っている姿、そのものでした。

その後、何故かみんなでカラオケに行きました。
10年振りだったと思います。
他の方の歌の上手さに驚きました。
特にお父さんともう一人の既婚男性は、聞いたことが無いくらい、素晴らしい歌声でした。

カラオケですから、会話はほぼ無し。
でも、会話が無いなら、こういった場で別の姿を垣間見る・・・というのもなかなか良いかもしれません。
・・・とは言え、紹介された人より、素敵な歌声に興味が傾いてしまうのですが・・・。
まぁ、そこに楽しい雰囲気があるのなら、それは何よりです

お開きになった時、気を利かせたお父さんが言いました。
「○○(紹介相手)を家まで送ってやって」
そして、車で来ていた私はこの方を家まで送り届け、帰宅をしました。


 無駄に名刺を下さる様な人ではなかったのですが、
その方の汚れた名刺を私が持っていたのは・・・、誰かに握らされたのかもしれません。
裏にくちゃくちゃ・・・と、電話番号が書かれていました。

そして後日、いつも通り、
「先日は有難うございました(男性陣がご馳走して下さった)。」と電話をしました。

でも、この紹介はいつもと違いました。
面倒見が良く一生懸命な父と娘によるもので、
「どうだった?」「電話した?」・・・という気遣いから、
家で、お父さんが気にしている様子なども聞き、
私も、色々考えながら時間稼ぎをしているわけにもいかず、
背中を押されまくり・・・な状態でした。

その後、
「では一緒に出掛けましょう」・・・という事になったのですが・・・、
これも社交辞令だったのかな。
前日だったか、数日前だったか・・・
「ものもらい(目が腫れた)になったので、すみませんが行けません。」・・・と。

   ハワイに、祖父ちゃんに、ものもらい・・・。
   よほど嫌だったのね・・・。


 そんな出会いでしたが、
何故か私は、この人と結婚しました。

それは、やはりあおいちゃん親子のお陰だと思います。

後で聞いたところ、
夫も飲み会をした後、「どうだった?」「どうだった?」・・・と、散々聞かれていたそうです。

そして、
周囲の仲間がどんどん家庭を持ってしまい、少し寂しくなって来ていた事。
ハワイの話も、祖父ちゃんが亡くなった話も、ものもらいの話も、みんな本当だった事。
学生時代の仲間が、プロのトライアスリーとであること。それが自慢であること。
・・・そんな話をしながら、少しずつ距離を縮めて行ったのですが・・・。

 この人は、本当に変わっていました。
別の言い方をするなら、「大丈夫か?」・・・という感じでもありました。

話題が無い事もありますが、本当に口数が少なく、何より愛想が無い。
逆に、お酒を飲むと「自分の好きな事だけ」を陽気に語り出し、ごり押しを始め・・・。
見方を変えれば、希に見ぬ「自分勝手な人」だったと思います。

学生時代から親元を離れ、地方へ出て、
割と自由に過ごしてきたこともあるのでしょうが、
他にも「え?」・・・と思うことは沢山ありました。

でも、私にとって、
この飾らない「自分勝手な人」は、思いのほか「楽」で、
自分らしくあれる「最高の人」と、感じるようになりました。

そして、夫は夫で、
「誰でも良かった!」・・・そうで、結婚に至りました。
  
   
   ・・・無邪気過ぎるだろっ

今でも「相変わらず」・・・の人です。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする