工房の中、窯場に設置してある土練機、
友人と調整を行っていてそろそろ半年が経過。
いくらなんでも窯場の中を整理整頓しなくては、
そう思ってバラバラになっていた部品を片づけた。
完全な組み立てと試運転は個展が終わってから行う事とし、
いまは個展に向け、一気に作品の仕上げを行うことにした。
狭い工房、その中の窯場、少しは仕事がしやすくなり、
窯の状態を点検し、炎=バーナーの点検を行った。
しばらく窯焚きをしていなかったので、
バーナーに不具合があるか心配しつつの点火。
まずは空気を抜いて還元状態の炎にした。
特に目立った不備は見当たらず。
数時間、
還元状態でバーナーから思いっきり炎を出し、
次は酸化焼成へとバーナーを調整した。
この時も勢いよく炎が出て、合格。
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デザインを考え、土を練ってロクロで形を作り出す。
若い時に寝る間も惜しんで訓練を繰り返し行ってきたことで、
描き上げたデザインの通りに土を操ることができる。
ここまでだったら、いかようにもなるが、
焼き物、特に私が作っている焼き物は、そう甘くはない。
机上で考えたことで終わる仕事ではないのだ。
精魂込めて作り上げた作品、この状態なら完璧な形。
しかし私の仕事はこれからが作品を仕上げる勝負となる。
窯と、炎の力を借りて完全な作品にしなくてはならない。
自画自賛で作り上げた作品の数々、
明日は早朝から窯に火を入れ、素焼きを行う。
窯焚きをしながら、畑に玉ねぎ苗を植えなくてはならない。
すべてが順調に進むことを願い、明日の日を迎えようと思う。