創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

青磁掛花入れ

2015年07月05日 | 日記

今年の天候は異常だ、などと毎年同じことを言っているようだが
事実今年は確かに異常である、ということは毎年異常が続いている。

太平洋側では毎日のように雨、それも豪雨。
けれど日本海側、石川県加賀地方では雨が少ない。
降ったとしても、おしめり程度で植物も大歓迎の雨である。

健康のためにと、出来るだけ歩きの運動に出かけている。
日中に歩けばいいのだが、何かしら用事が出来て歩けない。
まだ暗くなっていない午後5時半か、6時前に堤防を歩いている。

この季節、ちょうど端境期(はざかいき)で花の種類は少ない。
少ない中でも、堤防わきにはアカツメクサがいたる所で咲いている。
シロツメクサがあってもいいのに、と見渡しても白花は見えない。

小さな花だが、なぜかとても好きな花。
丸くて可愛くて、そして花の色が美しい。
濃い色や薄い色のアカツメクサ。
どうせならと濃い色を採取。

歩きの運動の最中にもぎとったので、
しおれないかと心配しながら1時間の歩きを終えた。

あるき始めた頃はまだ明るさもあったが、
家に着くころは薄暗くなり始めていた。
雨は降らないが、雲が多かった。

摘んできたアカツメクサ、
すぐに水切りをし、水を吸い上げさせた。
その間に掛け花入れを選んだ。

濃い色が美しいアカツメクサ、
花を生かすために青磁掛花入れに活けることに決定。
青磁はどのような花でも美しく生かしてくれる。

極力自然な状態のまま、投げ入れ状態で活けてみた。
やわらかく、丸みのある瓢型の掛花入れ、
花と調和して壁面が優しくなった。

とかく掛け花入れは土物をと、その世界では言われるが、
こだわる必要性はない。好きなものを好きなように、
それが私が求める花の活け方である。

コメント
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