創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

新雪に一歩。

2015年01月05日 | 日記

元旦から積もり始めた雪、

 

二日、三日と降り続き、庭木が重いと悲鳴を上げていた。
新年早々に雪が積もったのは何年ぶりだろうか、
あまり記憶にないくらいの今年の雪。

正月も盆も休日も関係なく、若いころからロクロを回している。
今回も大きな壺を作るため、上半身はランニングシャツ一枚。
肩の付け根まで腕を入れても壺の底には手が届かない。

立ち上がって壺を作っていると、
いつの間にかトラちゃんが私の座布団の上にチョコンと。
右腕には泥がいっぱい付いているし、トラを抱くにも抱けない。

「 トラ、横の座布団に行ってくれないか、」と言うと、
言葉が分かったみたいに真横に敷いてある座布団に移ってくれた。
大きな壺、かなりの気合を入れ、精神統一して作り上げた。
この時ばかりはスピーカーからは音を出さない。

作ったばかりの壺の形を何度も確認し、
口周りを花びら(輪花・りんか)に仕上げ、
良し!と決めてロクロから離れた。

ロクロ場は煖房が利いているが、外は0度くらいか。
すこし気圧配置も緩んできたのか、雪が降らなくなった。

元旦から昨日まで、晴れたと思ったら急に雷が鳴り響き、そして雪。
歩きの運動に何とかして出かけたいと思いつつも、やはり雷は怖い。 
合羽を着て町内の中を何度も歩いた。

そして今日、朝からお日様が顔を出してくれた。
長靴をはいて、早速堤防に出かけてみた。

誰も歩いていない雪道、美しく神聖な感じがした。
踏み込むことにためらいを感じながら、一歩踏み込んだ。
少し溶けかかった雪、踏みしめるたび、ザクッ、ザクッと音がする。

雪は全ての物を包んでくれるように美しい。
けがれ無き真っ白の雪が、キラキラと太陽光をを受けていた。

コメント
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