創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

セミはいずこ

2010年08月20日 | 日記

ふと気がつくと、庭の木々から聴こえるはずのセミの声がどこからも聴こえてこない。
毎年うるさい位に、暑さを助長するほどに声を張り上げていたセミ、
この夏、一度も聴いていない。

お願いだからこの暑さ、何とかならないものでしょうかね、と言ったってどうしようもなく。
今日も窯を焚きつつ、工房の中へ入ったり庭に出てみたり。

窯焚きの日はロクロはしない。 窯の中の作品がどうなっているか気になり、
ロクロを回す余裕など無い。 温度を確かめたり、還元がうまく掛かっているか確かめたり。
そのようにしながら工房を出たり入ったり。
・・・と、突然 「 ピーッ!」 と甲高く鋭い音が飛び込んできた。

Photo_3

   加賀産業道路


  荒木田町交差点

家の前の道に出て産業道路を見てみると、警官が旗を振りスピード違反車を移動していた。
仕事とはいえ真夏の炎天下での検問、さぞや辛かろうと思って様子を見に行った。
年のころ三十前くらいだろうか、ジッと座って梯川に架かる橋の方を見ている。

その傍らには、先ほどスピード違反で捕まった車が道路わきに停まっていた。
「 暑いのにご苦労さん 」と声をかけると、「 有難うございます 」と言った途端、
「 ピーッ!」と鋭い音を立て、旗を振りつつ道路の真ん中に飛び出して行った。

Photo_2

   スピード違反検問



   金沢方面を見つめ

我が家から200メートルの所にある、加賀産業道路、荒木田町の信号。
スピード違反の検問をするには最適の場所である。
でも私もドライバー、梯川に架かっている橋から坂道の、ここでの検問はチョッとずるいのでは?

どんな理由があろうともスピード違反は規則に反する、それは百も承知である。
その先の信号が青の場合、そのまま交差点を通過し橋を渡れば坂道、
いやおう無しにスピードが出てしまう。 それを狙っての検問である。

わずか10分ほどの間に何台もの車が捕まってしまった。
4月、5年目の免許更新を小松警察署で受けてきたが、
30分ほどの講習中、違反点数や罰金の事を聞いた記憶が無い。

今日のスピード違反検問にかかった運転手に課せられる罰金はいかほどに?
暑さでついついスピードが出たと思うが、暑さに加え点数減点と罰金はこたえるだろうなあ。
どんな理由があろうとも、違反は違反、これに懲りて気をつけるべし・・・我も同じく。

昼12時前には検問も終わり、いつもの荒木田町交差点に。
窯の様子を見つつ産業道路を見ていると、殆どの車が猛スピードで通過していた。
夕方になれば更にビュンビュンとスピード出して通過する車の多いこと。
小松警察署の交通課さん、あなた達、この現実を見ているのかな?

4月の免許更新の時、いつも思っている幾つかの疑問点があり、交通課部長に投げかけた。
「 ご主人さんのおっしゃることは良く分かるんですが・・・」と煮え切らない返答。
しかし今日のような暑い日に検問していることには一応感心、それも午前中だけ。

Photo

   バーナー

早朝の暗いうちからの窯焚き、夕方になっても何の音も聴こえてこない。
ひぐらしゼミの声、聴いたかな? そして庭のセミの声、聴いたかな?

夕方になってようやく心もち涼しい風が渡ってきて、
庭木の葉がこすれる、サラサラ、サラサラと乾いた音だけが耳に残った今日の日。
工房のガスバーナーの、「 ゴー 」という音と次第に温度が上がっていく窯の色の変化。
窯変金結晶の作品だけを焼いている今日の窯、何とか成功しますように・・・。


コメント (4)
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