太平洋側の初冬らしく、雨の心配が殆ど要らない仙台。
このケヤキ並木を毎朝歩いて藤崎まで通いました。
朝日を受けて、大樹のケヤキからは風も無いのに枯葉が舞い落ちてくるのです。
はらはら、はらはら。まるで季節はずれの蝶が舞うように。
特別な訳も無いのにシャンソンの「枯葉」が思わずでてまいります。
あれは遠い思い出
やがて消える火影に
窓辺赤く輝き
光満ちたあのころ
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そっと髪に、静かに肩に、枯葉は語りかけるように私に寄り添ってきました。
「時が流れるように私の思い出も連れて行かないで」、そう語っているようでした。
11月17日、仙台を離れ東京へと向かう朝、
記念にと駅前を写しました。
街並みと同じく駅のコンコースも見事に整備されています。
歩道橋をたどっていけば間違いなく目的のところに行けるのです。
この頃の駅はどこもそうですが、地下にはその土地の特産が所狭しと並んでいます。
私のような旅人が安心して休めるところは案外にも駅内のそのようなところかも。
仕事を終えたあと、さてどうしたらいいものかと悩んだら、まず駅へと直行。
安かろう、不味かろうは通じない今の時代。
ひとつの居酒屋に入ってみた。隣には単身者だろうか、地酒を味わっている。
何という銘柄だろう、さも大事そうに、チビリチビリと飲み、前の皿には刺身の盛り合わせ。
よし決めた、迷うことは無い、同じもので今晩は楽しんでみよう。
北陸とは異なった新鮮な刺身と地酒がしみてくる、旨い。
今日の仕事の疲れもそれで吹き飛んでしまった。
そんな思いをこめて記念に一枚。パチリ!
次に訪れる頃は桜の咲き始めるころだろうか。