創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

窯変鉄耀小皿

2011年11月05日 | 日記

金澤画廊で二年に一度、個展を開催させていただいてから今回が第9回目。
長かったようでアッと言う間に過ぎ去った年月。 けれど実り多い18年だった。

焼き物を志した時、まず第一に轆轤(ロクロ)を誰よりも上手く引けること、
第二に難しい青磁に挑戦すること。 それが最初の目的の一歩だった。
見て楽しむことと実践では正反対。 いざこの道に入ったのはいいが、
粘土も釉薬も簡単には思う通りにはいかず。 その都度次こそはと挑戦し続けた。

幸か不幸か、私には実際に轆轤を教えてくださる先生がいなかったこと、
釉薬についても九谷焼きの産地の中心地、参考書をみて釉薬調合を繰り返した。

そんな日々の中から焼きあがった釉薬、窯変鉄耀釉薬(天目)。
その窯変鉄耀釉薬の一種を使って焼き上げた作品がこれ。

Photo

   窯変鉄耀小皿


いつもは壷や茶器など、重厚さを表現した作品として発表しているが、
今回は普段使いにと小皿を焼き上げ、個展に出品・・・直径約11センチ。

まず我が家で使ってみて、使い心地を確認。
形は小さいが、施してある釉薬は窯変鉄耀=天目。
ちょっとした受け皿に、また料理を少量ずつ盛っても様になった。

金澤画廊個展に初めて出品し、お客様方のご意見を伺った。
「 珍しい 」、「 大きさも邪魔にならなくて、なんにでも使えていい 」と、
嬉しい評価をいただけた。

青磁はこんな使い方、天目はこのような使い方、などと一般に言われるが、
お使いになる方のお好みで使って頂きたいと、いつも思っているのです。
初めての試みで焼き上げた作品、わずかしか焼き上げませんでしたが、
五客組みの窯変鉄耀小皿、数組がお客様のもとへと行きました。
お求めになられたお客様、どのようにお使いいただけるか楽しみです。

Photo_2

   小さな花


前回の日記に書いた応接間の片付け、
その後は作品の整理や箱などの片付けがドッサリと残っていて、
毎日少しずつ整理しております。

整理下手と自認している私、
元にあったものが別の所にあると気になってしまい、
いつものように、こちらの物をあちらへ、あちらの物をこちらへと
時間がかかってしょうがない。

いい加減うんざりし庭に出てみれば、いつの間に生えてきたのか、
可愛い小花。 確か去年歩いていて写真を撮った花に違いない。
でもなぜ我が家の庭に???

Photo_3

   蔓草


その小花の横には「 ドウダンツツジ 」。
今年はなぜか紅葉しなくて、いまだに葉が緑色を保っている。
そのドウダンツツジに絡み付いている、名の分からぬ蔓が絡まって美しい。

Photo_4

   竹林


ちょっと疲れ、いつもの憩いの森に出かけてみた。
やはり今年は暖かいのか、紅葉はまだ、の感じがした。
一周30分、どこかに紅葉した葉はないかと探し歩いて確認し、
二周目に確認した紅葉を写してみました。

自然の力は偉大、どのように頑張っても、こんなキレイな色は作れない、
ならば私の出来る範囲で何かを表現しよう、そのように思った今日の憩いの森。


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2 コメント

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「一服の絵」を検索していて迷い込んだ還暦の大阪... (ちっち)
2011-11-12 06:49:06
「一服の絵」を検索していて迷い込んだ還暦の大阪人です。

創作日記、拝見しました。
シイの実を乗せられた左手は、「ますかけ」ですか?
私も同じなので、シイの実よりクローズアップされました。
独り言・・・「わぁ!ますかけ~いっしょや~ん!」
黙って立ち去るのも何か・・と思ってご挨拶を・・・

綺麗なお写真も癒されます・・
時々、寄せて頂きますね!
返信する
ちっち 様 (by 堂前)
2011-11-12 07:02:23
ちっち 様

おはようございます。
ご訪問、ありがとうございます。

おっしゃるとおり、「 ますかけ 」です。
まっすぐな線が通っています。

これからも時々お寄りください。 五日ごとに日記を書いております。
その時々の思いを綴った日記です。
何か気づかれましたら又コメントをお願いします。
ありがとうございました。
返信する

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