創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

金環日食

2012年05月25日 | 日記

日本全域で見られる、金環日食、
数日前よりどの辺りが良く観察できるかと報道されていた。

いまもなお、土練機の数回目の分解を友人が手伝ってくれ、
我が工房で、徹底的に細部にわたって点検分解を続けている。
石川県では部分日食しか見られないとのことで、友人は早朝から近畿方面へ。

Photo

   AM 7:25


金環日食については特に興味があったわけでもなく、いつもの朝を迎えた。

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   AM 7:28


トラちゃんに朝ごはんを与え、いつものようにコーヒーを淹れ。

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   AM 7:30


新聞の一面には金環日食の話題が大きく載っていた。

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   AM 7:32


明るかった朝の光、
何故だか、不思議な感じで薄暗くなってきた。
今まで経験したことが無い、妙な暗さが広がってきた。

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   AM 7:34


夕方の光でもなく、薄暮の薄暗さでもなく、
何となく不気味な雰囲気の明るさの朝に変化した。

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   AM 7:36


テレビは、どのチャンネルをまわしても金環日食の実況中継を報道していた。
ならば私もとカメラを取り出し、どうやって撮影すればいいかと瞬時に考えた。
特に観察する道具を持っていないし、さて?さて?と考えてひらめいた。

高温になった窯の中を観察するサングラスを使えば見えるかも。
しかしサングラス一つでは光が強すぎてハッキリ見えないだろう。
では運転中に使っているサングラスを重ねれば、と試したら良く見えた。

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   AM 7:45


形容の出来ない不思議な明るさの中、
7時25分から数分ごとにシャッターを切った。

テレビでは7時35分頃が一番美しい金環日食と言っていたが、
ここ、小松市荒木田町の我が家からの観察では、7時32分が一番欠けて見えた。
直接太陽を見ることも無く、モニター画面を見ての観察、何と便利なことだろう。

遠い記憶をたどれば、小学六年生の理科の時間に金環日食を観察したような。
その時はガラスにロウソクの炎を当て、ススで黒くしたもので太陽を直接見たような。
確かにそのような記憶は甦ってきたものの、太陽がどんな感じだったか思い出せない。

私が小学生の頃に行った、ガラス板にススを付けたもので太陽を見てはいけないと、
テレビでも新聞でも注意を呼びかけていた。

あえて遠くに行かずとも、それなりに観測でき満足。
それにしても、初めて味わった妙な光。
わずか十数分の出来事だったが、良い経験が出来た。

化学の無かった時代、人々は金環日食をどのように感じたのだろうか。
不吉な前触れとして、恐れおののいたのだろうか。

この、何とも不思議な明るさ、ふっと「 今 」を忘れさせてくれた朝だった。


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