徐々に窯の温度を上げて行く作業。
夏場の窯焚きは大変。窯の近くの温度は尋常ではない。
炉内の温度が高く、コンクリートの床まで赤く染まった。
このままだと危険なので、強制換気扇を回した。
窯場の温度も幾分下がって一安心。
今回の窯焚きは、青磁、白磁を焼いている。
上手に炉内の雰囲気を変えてやらねばならない。
煙道から見える炎、
この青い色の出具合を確かめての窯焚き。
強くても弱くてもいけない。程よい青色が出れば成功。
どこかに参考書があった訳でもなく、すべて経験から。
ゆっくりと時間をかけての窯焚き。
緊張をほぐすために外に出た。
午前中はスコールのような強い雨が降っていたが、
午後から止み、青空さえも見えていた。
ウロコ雲も広がり、秋近しを感じた。