創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

旅がしたい

2012年07月20日 | 日記

玉葱、ジャガイモの収穫は無事終り、幸いなことに雨もたいそうなことは無かった。
春先、母と一緒に植えたジャガイモの種芋5キロ、母の年齢を考えると
そろそろ限界を感じてきた。 植えるのはそれ程でもないが収穫が大変。

梅雨明け前に掘り起こさなくてはならない。
雨が多い時季、空を見上げつつ、汗しながらのジャガイモ掘り、
今年は私が殆ど掘り起こした。

地元の展示会や、工芸会の展示会と重なって玉葱の収穫も焦ってしまった。 
母は気力だけはしっかり持っているが、体も小さくなり体力も衰えてきた。
85歳になろうとしているが、そろそろ歳を考えねば。

Photo

   トラちゃん


制作に使う機械の修理に明け暮れていた半年間、
タップリ時間があったのだから、とデザインを考えられると思っていたが、
頭脳切り替えの下手な私、しばらくの間は何とかいくつかのデザインを考えていたが、
修理が長引くにつれ、それまで浮かんでいたデザインはどこかへ飛んでいってしまった。

Photo_2

   あお向いたり


工房、家屋の修理は順番が来るまで時間がかかったが、
工事に掛かり始めたら、わずかの間にキレイに修理していただいた。
でも肝心の土練機、時間がかかった分だけ別の箇所からの不具合が出始めた。
何とか収まったようにも思えるが、まだ心配で粘土を練るたび鉄粉の試験を続けている。

Photo_3

   気持ちよく


せめて形が浮かんできた作品だけでも作ろうとロクロに向かっていると、
ドアの外でニャ~ン、ニャ~ンとトラちゃん。 クーラーの効いた工房に入りたいのか、
しきりに私を呼んでいる。

トラちゃんを工房の中に入れることは一向に構わないが、
トラちゃんがいつでも外に出られる位の隙間を空けておかなくてはならない。
どうした?どうして甘えているんだ?とドアを開けると、ごろんと横になった。

体をなでてやると気持ちいいのか、喉がゴロゴロと鳴っている。
しばらく相手をし立ち上がると、もっと、とねだってきた。
しかたないなあ、とにかく暑いからとドアに隙間を作り、再びロクロに向かった。
トラちゃんは喜び勇んで工房の中へ。

Photo_6

   香菜=シャンツァイ


清楚で、かつ品良い形の蓋つき壷を作り上げ、外に出てみた。
焦った気持ちや疲れた心をなぐさめてくれるのは庭木や花たち。
前庭の畑、フルーツトマト・アイコも収穫が出来るようになったし、
ゴーヤも少しずつ実を付けるようになってきた。

香菜=シャンツァイも、しばらくの間食卓にのぼっていたが、
食べられる期間は意外と短かった。 それでもトムヤムクンなど作ったり、
ベトナム料理の香り付けに重宝した。

食べられるやわらかい葉は少なくなり、いま花が真っ盛り。
このまま放っておけば種がこぼれて、来年も芽が出るだろう。

Photo_5

   軌跡


私が工房から出ると、トラちゃんも一緒に出てきて、
私の周りから離れようとしない。

梅雨明け宣言と共に雨が降ってきた小松。
夕方も近くなり、家の南の空を眺めれば飛行機の軌跡が。
小松空港上空を通過して、北のほう、ヨーロッパにでも向かうのか。
ギリシア・ロードス島に再度出かけてみたいが・・・と思いつつ空を眺めていた。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする