創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

盛器=コンポート ・ 手付け

2011年01月20日 | 日記

一日が晴れ、
どのように望んでも無理な北陸の冬、
真っ黒な雲が西の空から近づいてきて、
大粒のアラレがバラバラと落ちてきた。

玄関先にはどっさりと雪が積もっているし、道路に出るまでの30メートルの雪すかしは面倒。
寒波も少し弱まってきたので、手を抜き車を前進後進させて歩く部分の雪を固めた。
タイヤが何度何度も雪に埋まり、その都度エンジンを吹かして雪の中から脱出。
エンジン回転数はブワッと上がり、フル回転。  ガソリン消費が気がかりだが仕方ない。

そうこうしている内、ぽっかりと空に隙間が出来、真っ青な青空が広がった。

Photo

     玄関先


   ドウダンツツジ

夜に積もった雪がドウダンツツジの枝先に積もっていて、
強い太陽の光を受け、まるで花が咲いているように美しい。
真っ青な空と白い雪、あまりにも美しく急いで家に入ってカメラを持ち出した。

久しぶりの太陽・・・・・ああ、お日様ってこんなにも暖かいんだ・・・・・。
まぶしさをこらえ、玄関脇に植わっているドウダンツツジを眺めていた。

玄関から道路まで、平行線のタイヤの跡がクッキリと残り、
これで雪かきをせずに道路まで出ることができる、やれやれ。
と暖かいお日様の恩恵を受けていたのもつかの間、
空が急に暗くなって雪が降り出してきた。

Photo_2

   手付け

この前作った盛器=コンポート、自然乾燥も順調に進み、
最終段階の手付け作業開始。

単なる「 手 」をつけるのではなく、すべて面取りを行い、
焼きあがったとき、その手が違和感なく持てること、そして見えることが大切。
盛器=コンポートにぴったりと合うように何度も確かめて「 手 」を付けた。

Photo_3

   仕上げ

左右対称になるよう慎重に取り付けた手、
接着剤として用いた同じ素材の粘土、乾き始めた段階でひび割れが出ていないか確かめ、
接着面がはがれてこないよう、もう一度ヘラなどの道具を使って押さえた。

さて、このようにして作った数個の盛器=コンポート、
青磁釉薬を施す予定でいるが、何とかうまく焼きあがって欲しい。
これから更に自然乾燥させ素焼きを行う。
それが上手くいったら釉薬を掛け、本焼きを行う。

個展まで殆ど時間が無くなってきた。  何とか無事に焼きあがることを願うしかない。
作業の手を休めて外を見やれば雪、
先ほど車のタイヤで確保した雪道、埋まらなければいいが・・・。


コメント
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