創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

大掃除

2009年08月20日 | 日記
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Photo_4

    工房の掃除


  また草が伸びてきた


いつものごとく、焦りの感情が出てきた。
まだまだ時間があると思っていた金沢画廊個展、もう目の前まで迫って来ている。  
個展作品の70パーセントは準備できたが、あと30パーセントの作品が納得いかない。
かねてより準備していた素焼き作品の中から、これっ、と思う作品を選びだした。

仕事に取りかかろうと思ってみたものの、工房の中の汚れやホコリが気になって仕方ない。
本来なら盆前にスッキリと掃除するものだと思うが、取り立ててその日の為にとは動かない私。
私にとって、「 何とかの日 」はそれ程重要ではない。 毎日が何とかの日、なのである。

工房の中の乱れが目に付き、これは何とかせねば、その 「何とかの日 」が今日だった。
ガラス窓をはずし、扇風機を外に向け最強風にし、エアーコンプレッサーのスイッチを入れた。
コンプレッサー内に圧縮空気が十分に溜まったことを確かめ、工房内の隅から隅まで
コンプレッサーの空気を吹き付けた。

何処にこれほどのホコリが溜まっていたかと思う程、気持ちよくホコリが舞い上がり、
扇風機の風に乗って勢い良く外に飛び出して行った。
普段、それほど細かいホコリなど出ないような仕事をしていたが、
コンプレッサーの空気圧で舞い上がるホコリと霧のように窓の外に出て行くホコリを見て、
焼物、特に粘土を扱う仕事をしていると、これほどまでに微粉のホコリが溜まるものだと再認識。

天井から順に床まで、すべてのホコリとゴミの始末を終えたのが昼近く。
早く作品を仕上げねばと焦る気持ちと、工房の中を掃除しなくてはの気持ちの焦りが
たまたま今日の日だった。  ようやくキレイになった工房、これで次の仕事に取り掛かれる。

Photo_3

   平皿干し


とりあえず先日作った「 平皿 」 のチェック。
ホコリ、ゴミなど払い落とし、土の中に鉄粉が混じっていないか、念入りに検査。
水など使っての検査なので、今日のような強烈な太陽光線は仕事を進めるには最適。


Photo_2

   種々の器・干し


続いて大皿や、ひねりを加えた鉢などの検査。
ホコリをすべて外に出すために冷房もかけられず、扇風機を最強にしての作業。
これも同じく水を使っての検査なので、次の仕事に取り掛かる前には十分に乾燥が必要。

今日の天気予報では最高気温が33度。 けれど工房の温度計は36度をさしていた。
もう秋だというのに、この暑さには参ってしまう、が、これをやらねば納得いく作品が揃わない。
着ている物が汗でビッショリになり、その都度シャワーを浴び着替えをした。

修業時代に比べると何もかもが随分と便利になり、生活もしやすくなってきた。
しかし私が行っている作業工程は以前とそれ程も大差は無い。
いずれにせよ、これ等を済ませなくては次に移れない。

ジリジリと太陽光線が照り付けてくる。
ひとつ一つ吟味した素焼き作品を乾燥させるために、順々に外に出した。
私の車の色は黒色。 熱を吸収し、ヤケドしそうな位に温度が上がっている。
車体の塗装に傷をつけないよう、コンポートもそっと置いて乾燥。

Photo

   高台コンポート・干し


このようにして今日の作業は終了。
明日からは釉薬掛けの作業に取り掛かる。
個展まで時間との競争だが、いつものまじないを自分に掛ける事にした。
・・・・・「 絶対に間に合う、できる! 」・・・・・


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