創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

真珠のしずく

2009年08月10日 | 日記

Photo

      夕方6時過ぎ

 杜の左に見えるはずの白山


    白山は今日も雲の中


梅雨明けしたはずなのに、いまだにスッキリとしない天気。
けれど今日の小松の大気は澄んでいたのか、雲が掛かっている山並みの緑が美しく映えていた。

あさ早く親しいT 氏が訪ねてきて、いま巷で起きている様々なことや近況を話し合った。
T氏は放送局でバリバリと仕事をこなし、私の個展などの様子もニュースで取り上げて下さった。
昼食時間になり、何かを食べに行こうと、白山方面、尾口村まで出かけてきた。

さすが元放送局職員、殆どのことを網羅していて、どこそこの何が美味しいと教えてくれ、
いくつか候補をあげて、ここなら堂前ちゃんの口にも合う、とその店に案内していただいた。
店の中で蕎麦打ちした、まさしく手打ち蕎麦、豊かな蕎麦の香りとダシが抜群であった。

その店から車を飛ばせば白峰村までほんの少し。 それではと白峰村までドライブ。
以前よく訪れていた白峰村、私は数年ぶりに訪れただろうか。
白峰村に来たら一番に買いたいものがあるので、と、あんをまぶした「 とちもち 」を購入。
店の女将さん、「 Tさん今日は取材? 」 と。

雨が降りそうで降らない今日の天気、けれど緑に彩られた山並みはくっきりと。
カーナビをテレビに切り替えると近畿地方の大雨の被害状況を実況している。
思えば去年の夏、女川で知られる、浅の川が集中豪雨で氾濫し、多大な被害が出た。
ここ近年の気象は予想もつかないほどに変化し、急激な大雨で甚大な被害が発生している。
自然をあなどってはいけないな、と話し合い、白山から流れてくる手取川をしばし眺めていた。

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   静かな、かけはし川


山から戻っても話は尽きず、夕方近くまで話し合った。
雨も降って来る様子でもないので、いつもの散歩に出かけることにした。
九州、近畿地方で台風9号の被害が出ているというのに、今日の梯川は穏やか。
数人の釣り人が糸を垂れていた。 鮎釣り解禁から二ヶ月、鮎も大きくなったことだろう。

堤防を歩いていくと、いつものハス田が見え始めてきた。
今年はそれ程も興味が沸かなかったハスだったが、姿を収めようとカメラのレンズを向けた。
昨夕の雨の忘れ物か、ほんの一滴、まるで真珠のように美しく、シャッターを押した。

Photo_3

   ハス


再び堤防に戻り、T氏と出かけた白山方面を見やれば黒雲に覆われ始めていた。
そして下流に視線を移すと、


Photo_4

   うつくしい夕陽


真ん丸い夕陽もきれいだが、雲間からあふれ出る美しい光の道、
今日の夕陽の光はこれまで見たことの無い、珍しい光線を発していた。
しばしその光景をボンヤリと眺め、明日はスッキリと晴れてほしいな、と夕陽に願いをこめた。


コメント
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