創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

ふろふき大根

2009年02月20日 | 日記

Photo

   玄関脇の ドウダンツツジ
  


強烈な寒波が南下し、雪の無い今年の冬に数度目の積雪。
積雪、と言っても大した量でもなく、5~8センチ程うっすらと積もっただろうか。
朝日を受け、キラキラと輝きうつくしい。

夜中に降ったらしく、先日来の大陸からの黄砂で薄汚れていた庭木の葉っぱも、
真っ白な綿のようなやわらかい雪にすっぽりと包まれ、何だかとても神々しく見える。

明日焚く素焼き作品の準備を整えつつ、庭先のユズが気になっていた。
薄く作った盃の線刻入れを慎重に済ませたところで、庭に出てみた。
朝の雪がまだ解けずに残っている、加えて鎮守の杜の上の空は濃い水色。

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   庭のユズ


このユズ、大きさはピンポンボールをひと回り、ふた回り大きくした種類。
十年ほど前、実家の庭を整地するとのことで、急いで掘り起こし我が家に植えたユズである。
毎年百個以上も実を付けるユズだったが、素人の私が掘り起こしたものだから
根付が良くなく、中々実を付けてくれなかった。
半ば諦めていたユズだったが、この冬初めて7個実を付けてくれた。

実家のユズの木の横には何百個もたわわに実のなる、私の背丈ほどの金柑もあったが、
我が家の庭には木がビッシリと植わっていて、これ以上植物を増やせなく、
とても残念だったが金柑は諦めた。
細い枝が折れそうなくらいに、とても甘い実がなる種類だったが仕方がなかった。

金柑は諦めたが、我が家に植えてから長い間実らなかったユズが初めて実を付けてくれ、
きっとこれからは毎年少しずつ数が増えていくのではと期待をしている。
これ以上寒さに当たると雪焼けをおこし、ユズ肌が汚くなってしまうので採取した。

雪を払いのけたら、案の定いたんでいた。
キレイに洗い、外皮を薄く剥いでひとつかみを細切りにし、残りはみじん切りにして冷凍。
わずかな量だが、新鮮なままなので、いつでも使うことが出来る。

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   ふろふき大根




   白釉草紋皿

   約24センチ角

ユズの冷凍保存と、今日使う分を小皿に入れ、
秋に収穫してあった大根、水分が抜けないようにとポリ袋に詰めて保存してあったものを
一本取り出して調理し、コトコトと時間をかけて軟らかく煮詰めた。

料理の下準備が出来たところで再び工房に入り、
明日の素焼き用の作品を窯に詰めた。
午後から天候が崩れてきたが、明日は穏やかな日になることを祈ろう

さて、窯詰め作業中にすっかり軟らかく煮えた大根、
次は我流の田楽味噌の調理。 砂糖を使わないので、白味噌と少々の蜂蜜を使った。
とろみを出すため、邪道かもしれないが本葛も少量使った。
程よい甘さに仕上がった田楽味噌、ふろふき大根に、とろ~りとかけ、
仕上げに細切りにしてあった、収穫仕立てのユズを添え、ふろふき大根の出来上がり。
さて、今晩は日本酒、それとも黒糖焼酎でも。


コメント
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