創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

うつろい

2009年02月10日 | 日記

先週の日曜夜、工房でロクロを回しつつ何気にラジオを聴いていた。
9時半過ぎ、チャンネルをNHK第二放送に切り替えた途端、尾崎先生のお声が流れてきた。
えっ? 和やかな雰囲気の中で 「 源氏物語と香り 」 について講演されていた。

途中から聴いたので内容が中途になってしまったが、とても分かりやすく解説されていた。
そういえば鎌倉芸術祭の展示会の前に、名古屋で講演をされていたことを思い出した。
その文化講演会の録音が先週の日曜夜9時からNHK第二で放送されたのだった。
テレビの 「 美の壷 」の放映日はお聞きしていたが、文化講演会の事は知らず、
初めから聴くことができなく、残念!

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   憩いの森
  

今日もラジオを聴きつつ仕事をしていたら、アナウンサーの会話で、その通りと思うことがあった。
「 こんなにも雪が降らない冬は嬉しいけど、何だか怖い気もする・・・」 と。
確かに生活する分には雪の無い冬はとてもありがたいし、何をするにしても楽である。
けれど年々気候に変化が出てくると、「 雪の無い冬っていいなあ 」などと、
のん気なことを言っていいものかと、心配も増してくる。

Photo_2

     新しくなった 鏡見橋

作品作りと用事を済ませ天気も良くなってきたので、いつもの憩いの森に出かけてきた。
大正、昭和初期の民家が移築され、万葉集を書き記した木板が多々ある森、
突如に現れたごとくの真新しい 「 鏡見橋 」。  なぜか違和感を感じてしまった。
侘び寂びが漂う憩いの森、古材を再利用した方が風情を醸し出せるのにと思った。

ラジオの中の会話ではないけれど、昨年は雪があって憩いの森を歩くことは出来なかった。
雪が少ないと言うか、雪の無い今年の冬、憩いの森は全く冬を感じられない。
渡り鳥の姿も少ないように感じた。 いつもはビッシリと水面に浮かんでいるのに
目で数えられるほどの渡り鳥、この現状は尋常ではないように思えた。

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    ミズバショウと

       山ガエルの卵

さまざまなことを考えながら歩き橋を渡りきると、目の前にミズバショウが植わっている水溜り。
この前来た時には見かけなかったカエルの卵、狭い水溜りの中にいくつもあった。
いつ生んだか定かではないが、この時季には早いような気もした。

このまま暖かい日が続けば、数日以内にオタマジャクシが見られるかも。
オタマジャクシはカエルの子、は分かるが、なぜ「 オタマジャクシ 」という名が付いたのだろう?
ふ化した姿が調理に使うオタマに似ているから、そう名付けられたのか? 素朴な疑問である。

種々の木々が植わっている 憩いの森。
その木々には関連した万葉集の短歌が添えられている。
普段気にすることも無く脇を歩いているが、尾崎左永子先生の文化講演会をラジオで聴き、
改めて、いにしえ人が歌った短歌を読みながら、憩いの森の散策を終えた。


コメント
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