創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

東尋坊

2007年11月10日 | 日記

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  東尋坊 「遊覧船の船着場」

小春日和と言うにはまだ早すぎる北陸の晩秋の晴れ、
久しく出かけていない海が見たくなり、気分転換をかねて福井県の海岸沿いに車を走らせてきた。

二年ぶり、いや三年ぶりか、ハッキリと記憶が無いほど久し振りに東尋坊にたどり着いた。
駐車場から岸壁にへばりつくように奇怪な岩が林立しているところまでの数百メートル、
狭い道の両側には海産物などの土産店が肩を寄せ合い、観光客を盛んに呼び込んでいた。

今日の東尋坊、耳に飛び込んでくる観光客の会話の多くが中国語だった。
中高年の観光客が大勢来ていたが、その大半が中国語を話していた。
近年台湾からの観光客が増えたと報道されていたので、そちらからの旅行者の団体かも知れない。

私もその中に混じって一人の観光客と化した。
さまざまな品を試食させてくれたり、また通訳を介して東尋坊の案内をしてくれたりと、
いっとき楽しい思いを味わった。

どういう訳か、ここに来ると必ず食べたくなるものがある。 それは 「イカのてっぽう焼き」。
でも何だか前とはどこかが違っていた。 イカのサイズが小さく感じてしまった、いや本当に小さい。
前来た時に食べたそれは、かなりの大きさで食べ応えがあった。
売り子のオバちゃんがしきりに 「美味しいよ!」 とすすめてくれたけど、なぜか買う気にならず・・・。
サイズが小さいのに価格が六百円。 う~ん、少し高いような。
今回は潮の香を味わえれば満足!のつもりで訪れたのだから、イカのてっぽう焼きは次回と決めた。

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  海岸沿いを巡る船

前回訪れた時はスニーカーを履いて来ていて散歩コースを歩いたが、今回は観光だけにした。
東尋坊は荒々しい断崖で有名であるが、もう一つ喜べないことでも有名な観光地でもある。
散歩コースを歩いて行くと所々に立て看板があり、人生を見直しませんか、お話ししませんか、と
優しい言葉が書いてあるのです。 希望を失いかけつつある人に今一度の呼びかけをしているのです。

今日のような穏やかな日に、海に、と思われる人は居ないと信じたいが、
それぞれの人生につまづいた人にとっては天候の良し悪しは問題外であろう。
観光客でにぎわっている傍らで、そのような絶望に陥っている人々がすぐそばにいる、
東尋坊は残念ながらそのような悲しい現実を抱えた観光地でもあるのです。

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  道の駅 「三国」

国際色豊かになった東尋坊をあとにして少し南下すると、三国漁港、そして道の駅。
天気も良いし、普段口にすることの無いソフトクリームを買った。
濃厚な味のソフトクリームは寒くも暖かくも無い今日の気温には、ほど良い味わいであった。

ここも漁港がすぐそこ、ということもあり、海産物が豊富に並べてあった。
私も何かをと物色してみたが、いつも手に入るものばかりだったので買うのはやめた。

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  ラッキョウの花

道の駅にもラッキョウの加工品がたくさんならべてあったが、三国砂丘はラッキョウの産地でもある。
今が見ごろの赤紫の小花が所狭しと咲き競っていた。
車を走らせていると、なだらかな砂丘全体が色づいて見える。 近づくと整然と植えられたラッキョウ。
晩秋から初冬にかけて咲くラッキョウの小花、来年初夏の収穫までにきっと大きく育つのだろう、
そう思いつつ晩秋の晴れ間の今日、久し振りに仕事から離れて三国、東尋坊めぐりをして来ました。

コメント
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