創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

春待つ、白モクレン

2007年02月14日 | 日記
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まどろみの中、カーテン越しに淡い光が部屋に入ってきている。
今朝も晴れかな、ベッドを出てサッとカーテンをひいてみた。
快晴とはいかないものの、それでも北陸にとっては珍しい冬の晴れである。
このまま一日続いて欲しいと願いつつ、新聞を取りに玄関戸を開けた。

トラちゃんクロちゃんが、まるで飛びつかんばかりに駆け寄ってきて朝の挨拶をしてくれる。
「おはよう」 と呼びかけると 「ニャ~ン」と応えてくれた。
まづはニャンコ達に朝ごはんを、そして私はコーヒーを。
そうして私の一日が始まった。

個展が近づくにつれ、何となく気分が落ち着かなくなってしまう、さてどうしようか。

昨日の内に今日の予定は立ててあるものの、もう一つ気分が乗らない、困ったなあ。
簡単な朝食を済ませ、とりあえづ仕事場に入ることにした。
ああ、それでもまだ気分がたかまってこない。 ならば片付け、掃除をと始めてみた。

ロクロをすると、あちこちに泥が飛び散って何となく汚く感じてしまう。 
雑巾でキレイにふき取った途端、今日はロクロを回すのをやめようと、突然に計画変更。

ドアを隔てた窯場もキレイに掃除しよう、掃除機をかけ、ほうきで掃き、そうしてくまなく掃除を終えた。
先日焼いた素焼き作品は、まだ窯から取り出していない。 いまロクロを回すと又仕事がずれる。
もっといいものが、いい形がと、ついついロクロを回してしまう私。 
でもそろそろ仕上げを行わなければ、掃除をしつつ次の仕事へと切り替えることにした。

明日、素焼き作品を取り出し次の工程へと移る事にした。 
一つひとつ丁寧にホコリなどを取り除き、釉薬をかける準備までを整えた。
さあ、これでいよいよ仕上げの作業へと移ることができる。 まづは一安心。

午後、近くの森に出かけてみた。
行くたびに観察している白木蓮の蕾が、心もちふくらんできたような、そんな感じである。
雪の無い冬を白木蓮はどう感じているのだろうか。 いつかのテレビで植物にも感情がある、と
放映されていたが、もしそうならば聞いてみたいものである。
昨年の冬は多すぎる雪で、とてもここまで歩いては来れなかった。 でも今年は雪なし。

雪の無い冬はとても過ごしやすいが、その後のことを考えるとやはり不安を感じてしまう。
北陸には、それなりの雪があってちょうどいい、春を待つ白木蓮の蕾を見てそう思った。

コメント
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