創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

き・さ・ら・ぎ

2007年02月01日 | 日記

Fh000012

朝方から雷と風に舞う雪。
そうですよね、いくらなんでもこのまま春に、などとは甘い考えでした。
いい天気が続き、加えて今年は暖冬暖冬とテレビ、ラジオで毎日のように聞かされ、
出来ることならば本当にそうなって季節が移れば、などと願ってもいました。

先日から続けている 「くみ出し碗」 の彫りこみ作業、あと少しのところで冷え込みが強くなってきました。
しかし凍りつく段階を越えましたので、いまは乾燥しないようにしっかりとナイロンなどをかぶせて
丁寧にひとつ、またひとつと 「カタクリ」 を彫りこんでいます。
この作業も順調に進めば一両日中に終了するかも。
疲れた目を休めるため視線を外に移せば、荒れ模様。 雪が北風に吹かれて舞っています。
あまりにも目まぐるしく変わりゆく空模様に戸惑いさえも。

そのような天候の中、我が家の庭木たちは雪嵐に耐えております。
花びらが散らないようにと、そっと手を添えた先日の 「さざんか」。 
満開のその脇の庭木にひとつの 「まゆ」。

前回の創作日記にも書きましたが、
間が空く時間に見つけた、我が家の庭のもうひとつの春待つ 「小さい命」 です。
今日から暦は 「きさらぎ」。 本来ならこれからが厳しい寒さを迎える北陸の冬。
まるで今日の天候を予想していたかのように、一枚の枯葉を背に、北風から身を守っている姿。
そのけな気な姿にいとおしさを覚えると同時に、耐え忍び、「生きる」 を教えてくれているようにも
思えます。

先日のガラス越しの暖かい日差しに油断してしまった私。
薄着で作業を続けていましたら、またまた風邪をひいてしまいました。  
庭木の小枝で冬を耐えている 「小さい命」、風をよけるその姿から、私も学んでこれ以上カゼを
長引かせないように、もう一枚、着重ねすることにいたしましょう。

如月、きさらぎ。今は冬。

コメント
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