創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

野水仙

2006年12月27日 | 日記
Fh000016

垣根の際に植わっている梅ノ木、羽をふくらませた雀が数え切れないほど
肩を寄せ合ってとまっている。

今朝の小松地方、間断なく雨。天気予報では明日から雪。

昨年の師走は思いもかけずの大雪に見舞われていた北陸。
予想だにしていなかった降雪で、何の心の準備もしていなく慌てふためいていました。

玄関から道路までの間、ドッサリの雪でとても自力での除雪は無理、ブルドーザーを
頼んで除雪をしてもらいました。

我が家の近く、あるところに八重の野水仙の群生地があります。
こんなところに水仙が、と思う場所なのです。
一昨年は工事のため、球根が土の中から飛び出し誠に哀れな状態に。
もちろん花芽など伸びてきませんでした。もう全滅したとあきらめていましたが
昨年の師走にその場所に行って確かめましたら、かなりの数の水仙が花芽を
伸ばしていたのです。
ああよかった、元気でいた、と思っていたら大雪ですべてが雪の中。

そして今年の師走、ありがたいことに雪もなく、また強い嵐もなく、八重野水仙はまっすぐに
茎を伸ばし花芽も顔を見せています。
背の高い水仙を一掴みほど採取してきて、青磁壷に生けました。
この水仙、とてもふくよかな香りがするのです。一本でも芳醇な香りを漂わせてくれるのです。
自然の香り、とはまさにこの事をさして言うのでしょう。

花開くまで、もう少しの日にちが掛かると思いますが、
大晦日あたりには一つ二つと咲き始め、家中がやさしい香りに包まれることと思います。

工事で荒らされ、翌年の大雪に耐え抜いた水仙、その生命力に感嘆すると同時に
自身もしっかり前を向いて強く真摯に生きねばと思うこの頃です。

コメント
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