オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ベーム指揮モーツァルト交響曲集のDVD

2016年03月01日 14時02分04秒 | カール・ベーム(没後30周年)
今日は私の父の命日である。
父が他界したのは1976年3月1日の午後1時30分である。あれから40年経った。あの日のことは、今も忘れない。
私は高校の卒業式を1週間後に控えていた。妹は高校の受験日直前だった。
この年は今年と同じうるう年。医者から2月29日が山場と言われていた。私は4年に1度しか命日がこないのは嫌だなと秘かに思っていた。
その29日を何とか乗り切って1日の朝、仮眠を取るため自宅へ帰ると直ぐに容体が急変したと病院からTELがあり、直ぐに病院へ。
自転車をこぎながら病院へ。信号待ちが、たいへん長く感じた。そして、涙があふれてきた。
病室へ入って約1時間後、父は逝ってしまった。
今もよく思う。もし父が長生きしてくれていたら私の人生はどうなっていたかと。おそらく今と違う人生を歩んでいたでしょう。
これから成人して世間へ飛び込んでいく時に、父がいなかったというのは本当に辛いものもありましたが、その反面、私を見守ってきてくれた母への感謝の気持ちが一杯である。
ただ、当たり前だが父がいなかったら、私はこの世にいなかった。
また音楽とフィギュアスケートという父が好きだったものを受け継ぐことが出来たことを感謝しなくてはいけない。
音楽とフィギュアスケート。今の私にとってなくてはならぬもので、おそらく死ぬまで付きあい続けるでしょう。
ただ、父に今の日本のフィギュアスケート界を見せてあげたかった。「こんな凄い時代が来たよ!」と。以前、コメントしたことがありますが、戦前の日本フィギュアの黎明期に稲田悦子さん(現在も続いている全日本選手権女子シングル最初の優勝者であり日本女子で初めて冬季オリンピックに出場)を直かに見た父。おそらく喜ぶのは間違いないでしょう。

さて話題を変えます。
1週間前に3枚組のDVDが届く。
カール・ベーム指揮によるモーツァルト交響曲集。
通常売価9612円の商品を3290円の特別価格で入手。以前から欲しかったのだが、やっと破格値で手に入れる。
交響曲第1番、第25番、第28番、第29番、第31番、第33番、第34番、第35番、第36番、第38番、第39番、第40番、第41番。そしてアイネ・クライネ・ナハト・ムジーク、・セレナータ・ノットゥルナ K.239が収録されている。
演奏は第33番と第39番がウィーン交響楽団。それ以外はウィーンフィルである。
1981年に亡くなったベームの名前を聞いて特別な感情を抱くのは私の世代が最後かもしれない。
ベームの死後、モーツァルトの演奏様式も変わっていき、ベームのモーツァルトも時代遅れといわれるかもしれない。
しかし私は厳しさの中にも、作品の奥の深さを感じさせる演奏は、今も私は大好きである。
以前、カール・ベーム・没後30周年「出会い」でコメントそましたが、クラシック音楽の深みに入って行ったことに、3つの転機(3つの大きな扉)がありました。この大きな扉を開ける時、そこにいつもベームの存在がありました。
こと音楽に対しての転機の扉の前に必ずベームが立っていた。
「こら!何処へ行くのだ!こっちへこい!」と大きな声をかけられ、ベームの導かれるまま扉の中へ入って行ったと言っていい。

カール・ベーム・没後30周年「出会い」

さて今回の映像によるベームの演奏。
ウィーンフィルとのライブによる第40番や第41番は、さすがの演奏ですがモーツァルトの若い頃の作品の演奏も強く印象に残りました。
若い頃の作品だから軽くだからとが優雅になどと言う気持ちはなく、第40番や第41番と同じ心構えで演奏されているのが嬉しかった。
特にベーム84歳の時の交響曲第1番の演奏には驚いた。
最晩年を迎えたベームによるモーツァルト最初の交響曲の演奏。たいへん充実感のある演奏である。
また驚かされたのはセレナータ・ノットゥルナ K.239の演奏。
優雅さとは程遠い演奏。何か交響曲を聴いているような気持ち。しかし、まぎれもないモーツァルト。こんな演奏をした指揮者がいたのである。また当時ウィーンフィルのコンサートマスターだったゲルハルト・ヘッツェルのソロを聴けるのも、たいへんな贅沢である。
さて明日は私にとって最初で最後のベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏会を渋谷のNHKホールで聴いてから39年目になります。貧乏学生だったので高額なチケット代を作るためアルバイトに精を出しましたものです。
今もまだ私の心の中にしっかりあるカール・ベームの存在。
今回入手したベームのモーツァルトへの愛情が一杯に詰まったモーツァルトのDVD.
大切にしていきます。

今回は命日を迎えた父のこと、そして私の音楽の父と言うべき指揮者カール・ベームを話題にしました。
私事で申し訳ございませんでした。人生の節目と言うことで、どうかご容赦下さい。





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