オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

歌劇「オテロ」~1976年12月7日、ミラノ・スカラ座

2016年01月15日 16時44分48秒 | オペラ
昨晩は久し振りにヴェルディの歌劇「オテロ」全曲をDVDで見る。
1976年12月7日、ミラノ・スカラ座での公演。
オテロをプラシド・ドミンゴ、デズデモナはミレッラ・フレーニ、そしてヤーゴはピエロ・カプッチルリという当時の最高の顔ぶれ。
指揮はカルロス・クライバー、演出はフランコ・ゼッフィレッリ。
かなり以前、確か、このDVDを購入した時もコメントしたはずだが、改めて見直してみると、やはり物凄い公演の記録である。
残念ながらオリジナルのフィルムの劣化のためか、たいへん映像状態が悪く、特に第3幕は辛いものがあるが、やはり第1幕の冒頭から第4幕のオテロの死まで、目が離せなかった。
やはり演奏の凄さであろう。クライバー指揮の緊張感あふれるオーケストラの演奏。また主役たちの表情も素晴らしいものがあった。これもフランコ・ゼッフィレッリの演出の賜物であろう。
オテロ役のドミンゴ。最近はバリトン役も歌っていて、この前、プッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」をテレビで見ましたが、ドミンゴに関しては面白いと思わなかった。やはりドミンゴはテノール。この頃のドミンゴが声の艶など一番良かったのでは?と思ってしまう。
フレーニのデズデモナ。最高!素晴らしい声!
第1幕の大詰め、オテロとの2重唱は本当に美しい。
そしてカプッチルリの歌うヤーゴ。いや演ずると言うべきか。
ヤーゴという悪党が少しずつ、幕が進むにつれて、徐々に牙をむいていく様が、カプッチルリの歌と演技によって見事に出ていて、このオペラの凄さを見せつけてくれる。
これこそ歌劇「オテロ」の本当の醍醐味かもしれない。
第3幕の最後、気絶して倒れているオテロを前に、不気味に、そして高らかに笑い声を上げるカプッチルリのヤーゴ。
悪党が一気に本性を見せた瞬間の凄さ。
ピエロ・カプッチルリ!素晴らしいヴェルディ・バリトンだった。
このDVD、訳の分からないレーベルのDVD.今も手に入るのだろうか?
指揮者のクライバーが指揮台に登場した時のスカラ座の聴衆の反応もライブならでは面白さがありました。
映像状態の悪さを乗り超えて、オペラを見る楽しさを十分に伝えてくれるものがあり、このDVDを大切にしていきたい。





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