オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

庄司紗矢香さんのシベリウスのヴァイオリン協奏曲

2015年05月12日 10時08分04秒 | NHK交響楽団
毎週日曜の夜の放送のお楽しみ、NHK・Eテレの「クラッシック音楽館」。
5月10日の放送は、たいへん楽しみにしていました。
2月のNHK交響楽団の定期演奏会。指揮は今年9月に首席指揮者に就任するパーヴォ・ヤルヴィ。
私の一番のお目当ては庄司紗矢香さんのヴァイオリン独奏によるシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲は私にとって特別な作品。
理由は、何回かコメントしているので今回は省略しますが、今回、自分自身の大好きな作品を大好きな演奏家で聴くという楽しさ、醍醐味を今回は味あうことが出来て幸せでした。
まず演奏の前に庄司紗矢香さんへのインタビューでの、この協奏曲に対してのコメントがたいへん印象に残りました。

「北の自然 風 森 湖 月の光 幻想的な風景 その中にある厳しさ」

シベリウスのヴァイオリン協奏曲の印象を、これ以上言い表した言葉はないかもしれません。
このシベリウスのヴァイオリン協奏曲は本当に難しい。
少しでも演奏者が自身の技術を誇示してしまうと、この作品は口を閉ざしてしまう。
庄司紗矢香さんの演奏は時には凛として、そして時には何とも言えない孤独感がでていて大いに満足しました。
特に第2楽章が素晴らしかった。
演奏家が音楽に入り込んでいく流れを正に目の当りにしたというのが私の実感である。
彼女の心の中の揺れ、激しさが伝わってきた演奏でした。
そして彼女の舞台姿は相変わらず薄化粧(ノーメイク?)で髪も後ろに束ねているだけ。
しかし、その演奏姿から何か彼女の元に飛び込んで行きたくなるような感情すら持ってしまうものがあります。
ただ私はテレビの映像から感じたことをコメントしましたが、実際、演奏会では、どうだったのだろうか?
あの大きなNHKホールで、どれだけ本当に彼女の演奏が伝わったのか?と、いろいろ思ってしまいました。
さてアンコールで演奏されたのはシベリウスの「水滴」という曲で初めて聴きました。
ヴァイオリンをギターのように抱えてピッチカートだけで演奏される小品。
シベリウスには、こんなチャーミングな作品があったとは知りませんでした。
私自身、シベリウスの作品の作品が好きだと言いながら、まだまだ知らない作品があるようだ。
これからもシベリウスという森の奥地へ、どんどん入りこんでいきたい。
北欧の風を感じ、澄んだ湖を眺めながら・・・。

なおプログラムの後半はショスタコーヴィチの交響曲第5番。
こちらも見事でした。
これからのN響の新しい時代を予感、確信させるものがあり、パーヴォ・ヤルヴィの首席指揮者就任後の演奏が楽しみです。





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