オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

今もブラームス

2013年11月21日 20時06分23秒 | 音楽
この前の日曜の夜、NHKのEテレで9月のNHK交響楽団の定期演奏会の放送があり、昨晩、録画を見ました。
指揮はN響名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット。
プログラムは「ハイドンの主題による変奏曲」と交響曲第1番によるオール・ブラームスプログラム。
この曲を初めて聴いたのは高校生の時。もう40年の年月が経っていますが、今も飽きたらずに聴き続けている。
私のCD棚に目をやると約10組のブラームス交響曲全集のアルバムが並んでいる。
昔、LPレコードの時代、ブラームスの交響曲全集をセットで買い求めようとしたら1万円を超えていた。ベートーヴェンの交響曲全集は約2万円していて、ズラリとセット物を並べるなど、私にとって夢のまた夢でした。
私が社会人になって初給料で初めてベートーヴェンの交響曲全集(バーンスタイン指揮ウィーンフィル)を手にしたことを、はっきりと憶えています。
そしてCDの時代になり、たいへんなお手軽価格となり、1曲1曲、バラで買い求めるよりセットで買い求めた方が、安価で手に入れることの出来る、私にとってたいへんな贅沢な時代になりました。それだけ多くの演奏を聴くことが出来るという幸せな時代か?
いろいろな演奏を聴いてきた中で、やはり最初に初めて聴いた演奏のイメージを持ち続けている作品があります。
今回のブラームスもそうである。
今回のN響のブラームス。確かにキチンとして演奏だと思いますが、何かスッキリした演奏に聴こえたのが私の感想である。
これが現在の演奏の流れと言ってしまったら、しかたがありませんが、やはり私の持っているブラームスのイメージと違う。
交響曲第1番を聴いて初めて我を忘れたのはベーム指揮ウィーンフィルによる日本での演奏会の放送を聴いた時。
迫力があり、その中に物凄いロマンが詰まっている演奏。分厚い演奏。
これが私のブラームスの原点かもしれません。
単にオーケストラの違いだけではなく、やはり指揮者の資質かもしれない。これが聴き比べ、演奏行為の面白さかもしれません。
私は昔から「ハイドンの主題による変奏曲」が好きで、特に第7変奏が好きなのですが、今回のN響の演奏はサッと流されたようで、何か深い味わいを楽しむことなく終わってしまったのが実感。見事な肩透かし。
フルトヴェングラーやワルターの「濃い」演奏を聴きたくなりました。
え?今の演奏家とフルトヴェングラーやワルターを一緒にするなって?
しかし、昔の巨匠たちの演奏を超えた演奏を聴きたいと思うのは当然でしょう。
ただ、あくまでも、これは放送を聴いての私の感想。実際に会場では違った響きだったかもしれませんが・・・。
前述通り、ベーム指揮ウィーンフィルも放送を聴いて感銘を受けました。それも当時はテレビのステレオ放送の時代ではなかった。それでも、たいへんなものが放送を通じて伝わってきました。そして大きく心を動かされました。
作品を聴く。それとも演奏を聴く。
この違いは何だろう?そんなことを考えながら、これからも音楽と向かいあって行くのでしょう。死ぬまで・・・。

休みの日はCDを聴いたり、テレビで映画やフィギュアスケートを見たりしてゴチャゴチャである。
数日前、洋画の有料チャンネルから録画したアル・パチーノ主演の映画「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」を見る。
ふて腐れた孤独な盲目の退役軍人と若者の交流を描いた作品。私は昔からアル・パチーノが好きで久し振りに見てしまった。
この映画の中でアル・パチーノが若い女性とタンゴを踊るシーンが大好きで、今回も見入ってしまった。
この時のタンゴの曲。数年前、浅田真央さんがエキシビションで披露した同じ曲である。
あの感覚。あの感覚に酔うことのできる幸せ。
この幸せを素直に出していきたい。
この映画を見たあと、今年のグランプリシリーズ・カナダ大会からアイスダンス・ショートダンスの録画を見る。
演技の最後はテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアの演技。
ルイ・アームストロングの歌声に乗っての演技。
もう最高!
競技会ということを忘れて、その演技に見入るのみ。
これを幸せと思える喜び。この喜びを、これからも追い求めて




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