オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ヴェルディ、万歳!

2011年05月16日 22時37分11秒 | オペラ
本日の夜、帰宅すると財務大臣閣下と大臣補佐官(娘らしい)の冷たい視線。その冷たい視線の先に運送便で送られてきたCDの入ったケース。冷たい視線に負けずに開封してみると、約20年来、欲しくて欲しくてたまらなかったCDが入っていた。
ヴェルディの歌劇「ドン・カルロ」の5幕版による全曲盤。演奏はサンティーニ指揮のミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団、キャストはクリストフ、ラボー、ステルラ、コッソット、バスティアーニという大変な顔ぶれ。1961年ドイツ・グラモフォンによる録音である。私が持っているオペラの全曲録音の中で大のお気に入りの一つである。
私はこの録音のLPレコードを持っていますが、CDが発売されたら、ぜひ購入したいと思っていましたが、何故か単独で発売されない理不尽な状況。いつもドイツ・グラモフォンのミラノ・スカラ座での録音を全てまとめたセット販売ばかり。私が持っているCDと重複している録音も多く、そして高額。とても手が出なかった。
年月のみ、いたずらに経っていましたが、最近、何とイタリアのレーベルで、もちろん単独で発売されているのを発見!そして本日、やっと手元に届いたしだい。家族の冷たい視線などクソ食らえである。
この録音は5幕版なので第1幕は当然、カルロとエリザベッタが出会うフォンテンブローの場面である。オペラ全体に流れているカルロ、エリザベッタ、そしてフィリッポ2世の苦悩は、この場面を知らなくては理解できないものがあると私は思っています。
このCDを聴くのは次の公休日までお預けですが、手にしただけで満足感で一杯である。

やはりオペラはヴェルディ!
最近、手にしたヴェルディに関する本で、じっくりと読んでいる本があります。
高崎保男氏著の「ヴェルディ全オペラ解説①『オベルト』から『マクベス』まで」である。
3巻まで発売予定ですが、なんと①には初期のヴェルディのオペラがしっかりと解説されていて涙が出るような思いである。ヴェルディのオペラでも「アイーダ」や「オテロ」の解説した本はいろいろとありますが初期の作品に関してはさっぱりである。この本に巻かれている帯に「これ以上の精細な解説書はありません!」と書かれていますが、正に、その通り!
処女作の「オベルト」から始まって「ナブッコ」「十字軍のロンバルト人」を経て「アッティラ」そして「マクベス」へ。「マクベス」までの10作品はけっして、ヴェルディの初期だからといって絶対に軽くみてはいけない作品ばかりである。逆に後年の「アイーダ」や「オテロ」「ファルスタッフ」などにはない魅力に満ちた作品ばかりである。
私はヴェルディのオペラの魅力の原点は初期の作品にあると信じています。それだけに、この本は今後のオペラに関する私の指針になるのは間違いありません。

オペラは、やっぱりヴェルディ!
ヴェルディ、万歳!