オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

韓国の荒川静香さん

2008年05月16日 16時56分34秒 | 荒川静香さん
荒川静香さんが韓国でのアイスショー出演のため韓国入りしていますが韓国の民族衣装を着て記者会見に登場しています。たいへん美しく素敵です。

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荒川さんの演技はキム・ヨナさんの地元の国でもフィギュアスケートファンを魅了するでしょう。

朝比奈隆のブルックナー交響曲第4番

2008年05月16日 11時57分51秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
ブルックナー 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」

第1楽章 快速に、速すぎぬように
第2楽章 アンダンテ・クワジ・アレグレット
第3楽章 スケルツォ
第4楽章 フィナーレ 快速に、しかし速すぎぬように

「ロマンティック」という表題があるため昔からブルックナーの作品の中ではよく演奏されていた作品である。私自身もはじめて購入したブルックナーのレコードも第4番でよく聴いていたものである。(ベーム指揮ウィーンフィル)
ただ後に8番や9番そして初期の1番や2番を知ってほとんど聴かなくなった。何か他の作品と比べるとなにか充実度、ブルックナーを聴く満足感を感じる事が薄く疎遠になっていた作品である。やはり後期ロマン派の色合いを残す作品なので8番や9番を聴くと何か中途半端で私自身物足りなさを感じ、また初期の作品の方が魅了されたからである。
しかし、後でふれますが晩年の朝比奈隆とギュンター・ヴァントの録音を聴いて考え直させられました。ロマン派の色合いを払拭しブルックナー独特の厳しさ、静寂感そしてスケールの大きさを表現した究極の演奏だと思います。死ぬまでブルックナーを振り続けた指揮者の最高の境地だったのかもしれません。なお朝比奈隆とヴァント、二人ともハース版の支持者であるという共通点があるのがおもしろい。
この作品で一番好きな所はやはり第1楽章の冒頭、弦のトレモレに乗ってのホルンの演奏でアルプスの深い森を想像させます。また以前、つまらなく感じていた第4楽章も今は大好きです。いろいろな主題が連ねられ、最後の静かに盛り上がっていくコーダはゾクゾクさせるものがあります。

1874年に書かれた第1稿は出版も演奏もされなかった。そして1878~80年に第2稿が書かれた。しかし1890年に出版された改訂版は弟子たちの意見によって見るも無残に変えられてしまった。
改訂版から弟子たちによる変更を全て洗い直したものがハース版であり、後年さらにいくつかの修正を加えたのがノヴァーク版である。
なお改訂版で録音しているのが古い録音ですがクナッパーツブシュ指揮のウィーンフィル盤(デッカ)で第1楽章の出だしはびっくりである。

私が所持している朝比奈隆指揮の第4番の録音は下記の通りである。
①大阪フィルハーモニー交響楽団(1976年7月東京文化会館でのライブ録音)ジャンジャン盤
②日本フィルハーモニー交響楽団(1980年5月東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライブ録音)ビクター盤
③NHK交響楽団(2000年11月3日4日東京NHKホールでのライブ録音)フォンテック盤
④大阪フィルハーモニー交響楽団(2000年11月27日大阪・ザ・シンフォニーホールでのライブ録音)EXTON盤
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参考CD
⑤ギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1998年1月2月ベルリン・フィルハーモニーでのライブ録音)BMG盤
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①は浪速のオーケストラの、ど根性演奏。とにかく一発勝負型の熱い演奏である。晩年のブルックナーの演奏では想像できない面白さがある。③と④は死の1年前の演奏である。③はN響との演奏でレベルの高い演奏であるが、この録音の後の大阪フィルとの④があるため陰が薄い。
上記で述べた通り私にとって④は⑤と並んでこの作品の最高の演奏である。第2楽章アンダンテでの淡々とした中で聴かれる美くしさは言い様がありません。まさに朝比奈隆が行き着いた境地としか言葉で表わすことが出来ません。

次回はいよいよ朝比奈隆が得意としていた第5番である。今、1973年のライブ録音を聴き直していますが、やはり凄い演奏である。最初の大きな山にさしかかっと言うべきでしょう。