4月3日(木曜日)
普賢寺で菜の花を見た帰りに、隣村の山城町にある「神童寺」のミツバツツジの様子を見て帰ることにしました。例年ではミツバツツジは、桜が散る頃見頃になります。
「神童寺」は、知る人ぞ知るミツバツツジの名所です。車は門前の公民館の駐車場を利用しました。
山門をくぐると、山の斜面に紅紫色のミツバツツジが咲き誇っています。
境内の桜は満開で、今度は「ミツバツツジと桜のコラボ」です。山の斜面に沿って坂道を登って行きます。「鐘つき堂」までの70メートルほどが、ミツバツツジの散策コースです。
ミツバツツジを見ていると、住職の案内で若い兄さんが上がって来ました。話しの内容から、どうやら新聞記者のようです。住職によれば、「2月の大雪でミツバツツジの木が何本も倒れ、ダメになってしまいました」と言っています。そう言えば、少しミツバツツジが少ない印象でした。
境内に下りると、愛妻はオバチャン二人と話をしています。大阪市内から車でミツバツツジを見にきたとのこと。過去に来たことがあり、お気に入りの様子です。
例年はミツバツツジが見頃の時に来ているので、その時は桜はほとんど散っています。今日は桜は満開で、ミツバツツジの見頃は、後1週間と言っていいでしょう。静かな境内で、ミツバツツジの柔らかい紅紫色と、桜の花に癒されました。
【参 考】
1.(真言宗智山派)北吉野山「神童寺」
◆木津川市山城町神童子不晴谷112
◆9時~16時◆境内無料、本堂・宝物殿400円
電話0774-86-2161
推古天皇4年(596)創建で、開基は聖徳太子。
応永13年(1406)建立の本堂(蔵王堂)や、収蔵庫に祀られている多数の仏像や伎楽面(きがくめん)は、国の重要文化財に指定されている。
2.ミツバツツジの特徴は、”つぼみ”の時は空を向いて立っています。花が咲けば、不思議なことに横を向きます。
決してすねているわけでは有りません。それには理由があります。上を向いて咲けば、雨が降ると花の筒に水がたまります。水がたまれば、蜜を吸いに来る虫が蜜が吸えません。
道理にかなっています。枝先に葉が3枚ずつ出てきます。これがミツバツツジの由来です。
(4月6日)の朝刊に、神童寺で出会った新聞社の記者の記事が掲載されていました。
ミチバツツジ境内を彩る
木津川・神童寺で見頃
木津川市山城町の神童寺で、赤紫のミツバツツジが見頃を迎えた。ウグイスの声が響く静かな境内を、散り始めたサクラとともに鮮やかに染めている。本堂の南側に広がる山肌に、明治期に住職らが植えたとされる。今年は2月の雪で枝や幹が折れる被害があり、例年より花数は少なめ。それでも、山腹はサクラと生み出すピンクの濃淡に包まれ、訪れる人を楽しませている。春に向け、手入れをしてきた茆原隆和住職(60)は「これからが見頃。静かな山寺の風情を味わって」と話している。見頃は15日くらいまで。