第2章 星空の中、赤く光を帯びる星は・・。
私たち夫婦は夕食後、星を眺めようと、ホテルの屋上展望デッキに行った。
数多くの星が広大な夜空に彩(いろど)り、満天の星空のようにであった・・。
私は幼年期の小学校に入学する前の1950〈昭和25〉年の夏、
東京郊外の調布市で農家の児として育ち、
この当時は寺院の境内で、片隅にスクリーンを掲げ、
夏に一回だけ野外の映画の上映会が行われ、この地域の方たちが観覧していた。
私も母に連れられて、確か映画の『長崎の鐘』の作品を観たりし、
私にとっては初めての映画作品であり、詳細の内容は忘れてしまったが、
帰路、夜空は天の川となり、周辺には数多くの星が燦然と輝き、
今でも心の片隅に深く残っている。
この時に幼年なりに深く感銘していたが、
やがて5年過ぎた頃から、生家の地域は急速に都心のベットタウンに変貌し、
夜空に輝く星は、わずかとなり、その後に私は旅行を重ねるたびに、
旅先で夜空を眺めることが多くなった。
しかしながら無学な私は、太陽と月しか解らず、
火星、木星、金星など惑星は、どの辺にあるかは無知であり、
ましてオリオン座、カシオペア座、おとめ座などの星座が、どこにあるの、
と戸惑いながら見つけられないひとりである。
このような私でも、何かしら幼年期で観た輝く星、
そして定年後には心の浄化をしてくれるような数多くの星、
観るのが好きで、できうれば満天の星を秘かに願い続けている。
数多くの星を眺めていると、満天の夜空かしら、と小声で私は呟(つぶや)くと、
満天の星は・・もう少しありますよ、
と近くにいる見知らぬ天文学に詳しそうな男性が教えてくれた。
この後、私は夜空の星たちを眺めていると、赤く光を放つ星を私は見つめた・・。
眺め見つめていると、少し赤い光が移動するので、
何の星かしら、と私は見惚(みと)れていた・・。
この後も、たえまなく星の数々を避けるように移動するので、稀(まれ)な星もあるよねぇ、と感じていた。
そして近くに家内がいるので、
『不思議な星・・』
と私は小声で家内に話しかけた。
『あらぁ・・赤い光で少しつづ動いているわ』
と家内は小声で私に言った。
『そうだろう・・先ほどから見惚れているが・・』
と私は応じた。
『でも・・確実に移動しているし・・飛行機みたい』
と家内は呟(つぶや)くように言った。
『航空機からの夜間照明灯か・・夜間飛行のねぇ』
と私は家内の呟きに応じた。
そして私は広大な夜空を改めて眺めると、数多くの星空の中、
五つばかりの夜間飛行の移動する赤い星を見つけたりし、
この山梨県の里山の夜空でも、夜間飛行で飛び続ける航空機の多さに驚いたりした。
この後、私は家内に、
いろいろと予期しない星も見られたので、良かったよねぇ、
と話しかけて、私たち夫婦は屋上展望デッキを去った。
《つづく》
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私たち夫婦は夕食後、星を眺めようと、ホテルの屋上展望デッキに行った。
数多くの星が広大な夜空に彩(いろど)り、満天の星空のようにであった・・。
私は幼年期の小学校に入学する前の1950〈昭和25〉年の夏、
東京郊外の調布市で農家の児として育ち、
この当時は寺院の境内で、片隅にスクリーンを掲げ、
夏に一回だけ野外の映画の上映会が行われ、この地域の方たちが観覧していた。
私も母に連れられて、確か映画の『長崎の鐘』の作品を観たりし、
私にとっては初めての映画作品であり、詳細の内容は忘れてしまったが、
帰路、夜空は天の川となり、周辺には数多くの星が燦然と輝き、
今でも心の片隅に深く残っている。
この時に幼年なりに深く感銘していたが、
やがて5年過ぎた頃から、生家の地域は急速に都心のベットタウンに変貌し、
夜空に輝く星は、わずかとなり、その後に私は旅行を重ねるたびに、
旅先で夜空を眺めることが多くなった。
しかしながら無学な私は、太陽と月しか解らず、
火星、木星、金星など惑星は、どの辺にあるかは無知であり、
ましてオリオン座、カシオペア座、おとめ座などの星座が、どこにあるの、
と戸惑いながら見つけられないひとりである。
このような私でも、何かしら幼年期で観た輝く星、
そして定年後には心の浄化をしてくれるような数多くの星、
観るのが好きで、できうれば満天の星を秘かに願い続けている。
数多くの星を眺めていると、満天の夜空かしら、と小声で私は呟(つぶや)くと、
満天の星は・・もう少しありますよ、
と近くにいる見知らぬ天文学に詳しそうな男性が教えてくれた。
この後、私は夜空の星たちを眺めていると、赤く光を放つ星を私は見つめた・・。
眺め見つめていると、少し赤い光が移動するので、
何の星かしら、と私は見惚(みと)れていた・・。
この後も、たえまなく星の数々を避けるように移動するので、稀(まれ)な星もあるよねぇ、と感じていた。
そして近くに家内がいるので、
『不思議な星・・』
と私は小声で家内に話しかけた。
『あらぁ・・赤い光で少しつづ動いているわ』
と家内は小声で私に言った。
『そうだろう・・先ほどから見惚れているが・・』
と私は応じた。
『でも・・確実に移動しているし・・飛行機みたい』
と家内は呟(つぶや)くように言った。
『航空機からの夜間照明灯か・・夜間飛行のねぇ』
と私は家内の呟きに応じた。
そして私は広大な夜空を改めて眺めると、数多くの星空の中、
五つばかりの夜間飛行の移動する赤い星を見つけたりし、
この山梨県の里山の夜空でも、夜間飛行で飛び続ける航空機の多さに驚いたりした。
この後、私は家内に、
いろいろと予期しない星も見られたので、良かったよねぇ、
と話しかけて、私たち夫婦は屋上展望デッキを去った。
《つづく》
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