レコード業界は平成元年の1989年の頃から、
世界のレコード市場でアメリカに続いて第二位の日本に注視してか、
特に外資の親会社から利益が追及されて、それぞれの各社は利益管理を厳しくなった、
と聞いたりしていた。
こうした中で、1990〈平成2〉年に於いて、
日本におけるポリグラムグループ(ポリドールと日本フォノグラム)の統括会社であるポリグラムとして創立し、
その後、1992(平成4)年にの3月に、ポリグラム(現・ユニバーサル・ミュージック)として本稼動したので、
私も転籍した。
その後、1995〈平成7〉年に8月24日 ウィンドウズ95が世界で同時発売され、
そして11月23日「ウィンドウズ95」日本語版が発売された後、
日本で発売され、数多くの方たちが、パソコンを購入しはじめて、
その後のネット社会が実質的に始まった・・。
このことはアメリカの音楽業界はもとより、日本でも音楽業界にも多々影響があった。
一部の熱狂的な音楽愛好者、或いは悪質な利益を追求する方たちが、
違法な音楽配信を普及し始めたのである・・。
そしてレコード業界は1998(平成10)年、CDを中核とする売上げのピークとなり、
各社が合併、大幅な業容の見直し、組織の改定、そして人員整理が行われ、
リストラ旋風となった。
私の勤めていた会社は外資で、早期退職優遇制度と称され退職の奨励、人事異動が行われ、
私も翌年の1999(平成11)年の早春に同じ業界の関連会社に出向勧告をされた。
私は30年近い本社勤務から、出向となり、私も都落ちの失墜感を感じたりし、
そして業界内の関連会社に5年勤め、定年退職日を迎えた。
この間も私の先輩、同僚、後輩の一部の方達は業界から去っていった。
このような中、違法な音楽配信、社会の趣味の多様化の中、CDの売上も急速に下降した。
その後、音楽配信が正常に普及したが、社会はデフレ風潮の中、売上げは下降している。
しかし決定的なことは、2003(平成15)年に於いて、
世界最大の音楽サイト「iTunes(アイチューンズ)」がサービスを始め、
私が瞬時に、音楽業界のパンドラの箱が開けられた、と強く感じたりした。
有料として1曲当り1ドル前後の割安で、利用者は購入できた上、
何よりも無料で視聴できることがアメリカをはじめ、主要国に急激に普及したことである。
なぜスティーブ・ジョブス氏が、このような安価でレコード各社を説得し、妥結させることができたのか、
と私なりに思案したのであるが、この当時も主要国で違法な音楽配信がはびこり、
そして有料音楽配信があっても中小の規模であり、
やむなくレコードのメジャー各社は妥協してしまった、と複雑な思いで結論したりした。
その後も一部の違法な音楽配信が数多く存在しているし、
圧倒的に割安感の「iTunes(アイチューンズ)」は普及、拡大する中、
CDの売上は更に低迷し、ここ数年はCD販売店の閉店、縮小が見られたりし、
音楽業界は烈風の中、存在している。
2004〈平成16〉年の秋に、何とか定年退職を迎えた後、
念願の年金生活をしている私が、音楽業界に憂い危惧していることは、
売上はもとより、利益も激減し、衰退化していることである。
音楽の専用誌も廃刊が相次ぎ、
CD販売店の閉店、縮小に伴いジャンルの専門分野の店員さんも激減し、
何よりもアーティストを取り巻く環境である。
このことはYMOのサウンドプログラマーを務めた松武秀樹さんが、
コメントで明言している通り、
《・・
曲の流通主体は、一定の収入が見込めるCDから、安価で権利関係の整備が不十分な配信に変わった。
このため、ミュージシャンが音楽を創造し、リスナーから対価を得て、
再び創造にあたるという音楽活動のサイクルが崩れてしまった面もある。
著作権で守られた作詞家や作曲家を除けば、ミュージシャンらの権利保護は不十分なままだ。
放置すれば、プロの音楽家が育たないことにもなりかねない。
・・》
この明言に尽きる。
このことは、昨今の『電子書籍』の問題も同一と私は深く憂いている。
そして私情を重ねれれば、デジタル携帯音楽プレーヤーに関してである。
私は携帯音楽機種としては、CD携帯プレイーヤーのウォークマンしか持っておらず、
デジタル携帯プレーヤーに寄る250曲以上、収録できると聞いたりすると、
私なりに眩暈(めまい)を感じている。
ときおり私は、散策の時など、音楽棚のCDアルバム1000枚ぐらいから、
ある程度選定し、簡易バックに入れて、CDプレイーヤーで聴いている。
CDアルバムは、アーティストが曲を創作され、
一曲の曲が生まれ、曲の編成順にこだわり、色々な思いも加味され、
音源制作会社、レコード会社のおもわくの上、完成され発売となる。
そのアーティストにとっては、その時代に創作活動の発表となるので、
ある面に於いて、自己存在を掛けたアルバム作品となる。
このような心情が私なりにあるので、
一枚、一枚のアルバムを深い思いで聴いている。
今度のアルバムの中の曲は・・
何故、この曲は三曲目に・・
とそのアーティストの心を思い馳せながら聴いているのであるる。
デジタル携帯プレーヤーの250曲前後収録といっても、
どのように編成して収録し、利用されているのか、
古い感覚の私としては、理解出来ないでいる。
まして昨今、音楽有料配信で、シングルとして収録された曲であるならば理解できるが、
アルバムの中の曲をバラ売りに配信されている、
と知った時は、アーチィストの心情を思い重ねると、涙ぐんだりしたひとりである。
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世界のレコード市場でアメリカに続いて第二位の日本に注視してか、
特に外資の親会社から利益が追及されて、それぞれの各社は利益管理を厳しくなった、
と聞いたりしていた。
こうした中で、1990〈平成2〉年に於いて、
日本におけるポリグラムグループ(ポリドールと日本フォノグラム)の統括会社であるポリグラムとして創立し、
その後、1992(平成4)年にの3月に、ポリグラム(現・ユニバーサル・ミュージック)として本稼動したので、
私も転籍した。
その後、1995〈平成7〉年に8月24日 ウィンドウズ95が世界で同時発売され、
そして11月23日「ウィンドウズ95」日本語版が発売された後、
日本で発売され、数多くの方たちが、パソコンを購入しはじめて、
その後のネット社会が実質的に始まった・・。
このことはアメリカの音楽業界はもとより、日本でも音楽業界にも多々影響があった。
一部の熱狂的な音楽愛好者、或いは悪質な利益を追求する方たちが、
違法な音楽配信を普及し始めたのである・・。
そしてレコード業界は1998(平成10)年、CDを中核とする売上げのピークとなり、
各社が合併、大幅な業容の見直し、組織の改定、そして人員整理が行われ、
リストラ旋風となった。
私の勤めていた会社は外資で、早期退職優遇制度と称され退職の奨励、人事異動が行われ、
私も翌年の1999(平成11)年の早春に同じ業界の関連会社に出向勧告をされた。
私は30年近い本社勤務から、出向となり、私も都落ちの失墜感を感じたりし、
そして業界内の関連会社に5年勤め、定年退職日を迎えた。
この間も私の先輩、同僚、後輩の一部の方達は業界から去っていった。
このような中、違法な音楽配信、社会の趣味の多様化の中、CDの売上も急速に下降した。
その後、音楽配信が正常に普及したが、社会はデフレ風潮の中、売上げは下降している。
しかし決定的なことは、2003(平成15)年に於いて、
世界最大の音楽サイト「iTunes(アイチューンズ)」がサービスを始め、
私が瞬時に、音楽業界のパンドラの箱が開けられた、と強く感じたりした。
有料として1曲当り1ドル前後の割安で、利用者は購入できた上、
何よりも無料で視聴できることがアメリカをはじめ、主要国に急激に普及したことである。
なぜスティーブ・ジョブス氏が、このような安価でレコード各社を説得し、妥結させることができたのか、
と私なりに思案したのであるが、この当時も主要国で違法な音楽配信がはびこり、
そして有料音楽配信があっても中小の規模であり、
やむなくレコードのメジャー各社は妥協してしまった、と複雑な思いで結論したりした。
その後も一部の違法な音楽配信が数多く存在しているし、
圧倒的に割安感の「iTunes(アイチューンズ)」は普及、拡大する中、
CDの売上は更に低迷し、ここ数年はCD販売店の閉店、縮小が見られたりし、
音楽業界は烈風の中、存在している。
2004〈平成16〉年の秋に、何とか定年退職を迎えた後、
念願の年金生活をしている私が、音楽業界に憂い危惧していることは、
売上はもとより、利益も激減し、衰退化していることである。
音楽の専用誌も廃刊が相次ぎ、
CD販売店の閉店、縮小に伴いジャンルの専門分野の店員さんも激減し、
何よりもアーティストを取り巻く環境である。
このことはYMOのサウンドプログラマーを務めた松武秀樹さんが、
コメントで明言している通り、
《・・
曲の流通主体は、一定の収入が見込めるCDから、安価で権利関係の整備が不十分な配信に変わった。
このため、ミュージシャンが音楽を創造し、リスナーから対価を得て、
再び創造にあたるという音楽活動のサイクルが崩れてしまった面もある。
著作権で守られた作詞家や作曲家を除けば、ミュージシャンらの権利保護は不十分なままだ。
放置すれば、プロの音楽家が育たないことにもなりかねない。
・・》
この明言に尽きる。
このことは、昨今の『電子書籍』の問題も同一と私は深く憂いている。
そして私情を重ねれれば、デジタル携帯音楽プレーヤーに関してである。
私は携帯音楽機種としては、CD携帯プレイーヤーのウォークマンしか持っておらず、
デジタル携帯プレーヤーに寄る250曲以上、収録できると聞いたりすると、
私なりに眩暈(めまい)を感じている。
ときおり私は、散策の時など、音楽棚のCDアルバム1000枚ぐらいから、
ある程度選定し、簡易バックに入れて、CDプレイーヤーで聴いている。
CDアルバムは、アーティストが曲を創作され、
一曲の曲が生まれ、曲の編成順にこだわり、色々な思いも加味され、
音源制作会社、レコード会社のおもわくの上、完成され発売となる。
そのアーティストにとっては、その時代に創作活動の発表となるので、
ある面に於いて、自己存在を掛けたアルバム作品となる。
このような心情が私なりにあるので、
一枚、一枚のアルバムを深い思いで聴いている。
今度のアルバムの中の曲は・・
何故、この曲は三曲目に・・
とそのアーティストの心を思い馳せながら聴いているのであるる。
デジタル携帯プレーヤーの250曲前後収録といっても、
どのように編成して収録し、利用されているのか、
古い感覚の私としては、理解出来ないでいる。
まして昨今、音楽有料配信で、シングルとして収録された曲であるならば理解できるが、
アルバムの中の曲をバラ売りに配信されている、
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