【アーリントン(米テキサス州)=帯津智昭】
米大リーグ・ドジャースの山本由伸が18日(日本時間19日)、今季3勝目を挙げた。
敵地でのレンジャーズ戦に先発し、7回5安打無失点、10奪三振と好投した。
試合は3―0だった。

不動の1番打者だった大谷翔平が、父親休暇リストに入って、今季初めて欠場した試合で、
山本が、今季自己最長の7回を無失点に抑えた。
「いつも大谷さんが、チームを引っ張ってくれている。
こういう時は、みんなで少しずつ、大谷さんの代わりを穴埋めというか、
みんなでカバーして戦えたので、すごくいい試合だった」。
2年連続でサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したことのある相手右腕デグロームとの投げ合い。
ドジャースは、エドマンの先頭打者本塁打で先制して以降、
36歳の剛腕に、ほぼ完璧に抑えられた。
1―0のまま試合は進む。
「少しのミスが、すぐ逆転につながる。
毎イニング、しっかり気を引き締めてマウンドに上がった」と山本。
走者を出しても、本塁は踏ませなかった。

四回二死二塁で、7番バーガーを迎えた場面では、
2ボール2ストライクから、捕手のサインに2度首を振り、
さらにプレートも外して、間を取った。
そして投じたのはスライダー。
右打者の外角低めに決まり、バットに空を切らせた。
全102球のうち、スライダーはわずか8球だったが、効果的に決まった。
最も多い31球だったスプリット、30球を投げた直球もしっかりと制球され、
山本は「ボールが続いても、落ち着いてストライクゾーンに投げていった。
四死球がないというのは、すごく良かった」と振り返った。

ロバーツ監督は「全ての球種の組み合わせが、うまく機能していた。
彼の投球は、別次元へと引き上げられた。
球界屈指の投手であるデグロームとの投げ合いだったが、
彼は一球一球、互角に渡り合っていた」と絶賛した。
山本は「監督もコーチからも、すごく褒めていただき、やりがいを感じる。
もっともっといい投球を目指してやっていけたら」と、さらなる高みを見据えた。・・ 》