(本頁は「2024年10月17日、世界遺産?で紅葉狩り・後編」の続きである。)
この日、午前中は秣岳とモンサンミッシェル峰に登山したが、
下山後、昼から須川高原を散策した。
なお紅葉シーズン中の須川温泉は非常に混みあうものだ。
この日も秣岳から見下ろす限りは車の往来も多かった。
今回の参考マップ
下山後、須川温泉に移動したら、温泉近くでは、予想通り、路駐が見られた。
ところが駐車場に入ってみたら、意外にも空いていて驚いた。
午前中の第一陣が抜けた後なのだろうか。おかげで楽に駐車できた。
散策路を歩き出すと、ここの紅葉は初め黄葉が多かった。
更に進むと紅い葉が混じって来たと思ったら、葉ではなくナナカマドの実だった。
ゆげ山越しに剣岳を望む。
もうすぐ名残ヶ原だ。
改修されたばかりの名残ヶ原の木道を進む。バックの山は栗駒山。
山の上の紅葉は終わり、今、紅葉しているのは山麓付近だ。
名残ヶ原の次は賽の河原に向かう。
紅葉の中に突入。まずはカエデの黄葉。
次いでナナカマドの紅葉と実。
剣岳の麓もよく灼けている。
向かいのゆげ山の紅葉も素晴らしい。
ナナカマドとススキ。
ゆげ山の紅葉と黄葉。
ゆげ山から剣岳を振り返る。
ゆげ山の湯気。
ウラジロヨウラクの狂い咲き?
(右上)マイヅルソウの実
アカミノイヌツゲ
これは地衣類のチズゴケだろうか。
イワイチョウの草紅葉
また紅葉に突入。
奇怪な姿のダケカンバも有った。
須川温泉の源泉を見て、今日の紅葉狩りは終了した。
以上。
(本頁は「世界遺産?で紅葉狩り・前編」の続きである。)
モンサンミッシェル峰は何故そう呼ばれるようになったか。
南側の草原から眺めた姿が、フランスの著名な世界遺産に似ているらしい。
そのため今回は南側に広がる草原(しろがね草原)を越えて
低木林まで進み、折り返してまた眺めるという変な登山になった。
今回は朝なので木道を歩く登山者はとても少なかった。
おかげで人を入れない世界遺産?風景を満喫できた。
折り返し、二回目の山頂からは秣岳方面を眺めた。
秣岳の尻尾の方、泥湯三山との間に微かだが鳥海山が見えた。
帰り道では秣岳を登り返さなければならない。
草原と秣岳との間に疎らな針葉樹林がある。
この針葉樹はアオモリトドマツだ。
アオモリトドマツと言えば、蔵王や八幡平、八甲田山などには多いが、
東北中部や日本海側の高山では何故か欠如している。
それなのに栗駒山のこの場所にだけ出現している。
したがってこのアオモリトドマツは非常に貴重な存在とも言える。
(右上)ミヤマナラの紅葉
秣岳のすぐ南の草原から栗駒山本体と展望岩頭を望む。
秣岳山頂直前の坂道から右下に須川湖が見えるようになる。
秣岳山頂を通過し、下って行く。
秋田側の眺めると、朝、登って来た岩盤のトラバース道が見える。
ツルリンドウの実
(右上)鞍部の樹林
岩盤のトラバース道から秣岳山頂や栗駒山を振り返る。
ナナカマドの群生
再びブナ林に突入。
手前の薄い黄葉はコシアブラ。
(右上)ツルアリドオシの実
めんこいナメコに遭遇。
オオカメノキの紅葉
登山口付近の紅葉も奇麗だった。
以上。
「須川高原で紅葉狩り」へ続く。
10月も中旬になり、栗駒山山頂部の真っ赤な紅葉は終わってしまった。
それなのに登山者は多く、混雑していると聞いたので、
今回は山頂には行かず、
西側にある支峰の秣岳と隣の小ピーク、モンサンミッシェル峰に登ってみた。
南側から見たモンサンミッシェル峰
この日は午前4時に自宅(秋田市)を出発、湯沢市の小安峡から入山した。
国道398号線から県道282号線(栗駒道路)に乗り換え、少し走ると、
西側に皆瀬川源流部の山々が見えて来る。
虎毛山(1433m)
吹突岳(1222m)や小安岳(1292m)など。
今日は泥湯三山・小安岳の右奥に微かだが鳥海山も見えていた。
今回の参考マップ
6時半過ぎ、須川湖に到着。
湖畔から今日登る秣岳(1424m)を見上げる。
なお世界遺産?モンサンミッシェル峰は秣岳に隠れて見えない。
7時に秣岳の登山口に到着。駐車スペースは十台程度か。
私自身は三台目だった。
登山道はブナ林の中を登る。
朝日の浸み込んだブナ林の紅葉はけっこう奇麗だった。
30分近く登ると、突然、ブナ林が終わり、視界が開ける。
ナナカマドの実
この先は岩が露出した原っぱがしばらく続く。
振り返ると遠く焼石岳の山塊。
目の前に突き出したピラミッド型の山は秣岳の山頂部だ。
滑りやすい岩盤が続く。その間を注意しながら登る。
左下には須川湖と須川高原の樹海が広がる。
今まで気づかなかったが此処は絶景だ。
鞍部の樹林を潜り、低木や笹に覆われた斜面をジグザグに登ると、
秣岳の山頂だ。
山頂からは栗駒山本体と展望岩頭が大きく見える。
山頂の裏側(南東側)の斜面は草紅葉が奇麗だ。
針葉樹林と草原の向こうに見える小高い丘がモンサンミッシェル峰だ。
久々のモンサンミッシェル峰山頂。
紅葉がまだ残っている西側・虎毛山方面を眺める。
山頂から南側の草原を眺める。
南側の草原に降り立つ。
草原越しに栗駒山本体と展望岩頭を望む。
以上。
「世界遺産?で紅葉狩り・後編」に続く。
(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)
深まる秋の鳥海山康新道往復・後編。(2019年10月16日)
深まる秋の鳥海山康新道往復・前編。(2019年10月16日)
2023年10月14日、鳥海山北面紀行(4)
2023年10月14日、鳥海山北面紀行(3)
2023年10月14日、鳥海山北面紀行(2)
2023年10月14日、鳥海山北面紀行(1)
New 2024年10月13日、鳥海山北面紀行・後編
New 2024年10月13日、鳥海山北面紀行・前編
鳥海山・祓川斜面で紅葉狩り(2021年10月10日)
鳥海山祓川ルートは紅葉してるかな。後編。(2022年10月9日)
鳥海山祓川ルートは紅葉してるかな。前編。(2022年10月9日)
秋の日に急遽、また鳥海山。(2021年9月29日)
紅葉の鳥海山康新道。後編。(2015年9月27日)
紅葉の鳥海山康新道。前編。(2015年9月27日)
終日晴天、鳥海山山頂まで。後編(2021年9月20日)
終日晴天、鳥海山山頂まで。前編(2021年9月20日)
鳥海山祓川周辺の花(2022年9月5日)
鳥海山祓川ルート途中挫折(2022年9月5日)
晩夏の鳥海山祓川ルート3(2023年8月30日)
晩夏の鳥海山祓川ルート2(2023年8月30日)
晩夏の鳥海山祓川ルート1(2023年8月30日)
晩夏の鳥海山・祓川から。3(2021年8月17日)
晩夏の鳥海山・祓川から。2(2021年8月17日)
晩夏の鳥海山・祓川から。1(2021年8月17日)
久しぶりの鳥海山、ただし途中まで。後編。(2013年8月11日)
久しぶりの鳥海山、ただし途中まで。前編。(2013年8月11日)
チョウカイフスマを見に鳥海山へ。2(2015年7月11日)
チョウカイフスマを見に鳥海山へ。1(2015年7月11日)
New 晩春の鳥海山祓川(2024年5月26日)
2015/07/11 康新道からツートップ(左・七高山、右・新山)を望む。
2019/10/16 康新道から稲倉岳を望む。
2015/07/11 御田の雪渓を下る。
以上。
(本頁は「2024年10月13日、鳥海山北面紀行・前編」の続きである。)
今日の最終ポイント
(手持ちの昭文社地図では近くに「台」という地名が記載されていたが、厳密には何と呼ぶのかわからない。
昨年の私の投稿では勝手に「康の断崖」と呼んでいた。)
まではあと少し。
そこに至るには地図には表現されていない渓谷を越えなければならなかった。
(右上)エゾクロクモソウ
ここは夏場に訪れると、ダイモンジソウやエゾクロクモソウなど意外な花が咲き乱れていた。
渓谷から這い上がると、またまた草原鳥海。
右から新山が現れ、ツートップのスタイルになる。
康の断崖に到着。時計を見たら、午前9時ちょっと過ぎで
最近の私には珍しく早いペースでの到着だった。
断崖の際に進んでいくと、鳥海山の西側山体がカルデラの対岸に見える。
七五三掛や扇子森など。
稲倉岳と手前は中島台。
中島台は残念ながらさっぱり紅葉してなかった。
北側のカルデラ壁を望む。
チョウカイフスマの秋姿
ミヤマキンバイの紅葉と狂い咲き
(右上)ホソバイワベンケイの紅葉
写真撮影に熱中し、ふと見上げたら、鳥海山にこのような形の雲が現れた。
するとその約十分後にはガスに包まれて何も見えなくなった。
風も強くなり、気温も下がって来たので、
雨で掘れた登山道の蔭に身を寄せながら、超早い昼飯とした。
実は今回の最終ポイントには思ったよりも早い時間に着いたので
あわよくば七高山山頂までとも思ったが、
今回は天候の急変も受け、やはり当初の予定通り、ここで思い止まることにした。
現金なもので、七つ釜まで下りたら、ガスは晴れた。
登りの時、晴れている時は逆光でよく見えなかった七つ釜の中身がよく見渡せた。
続いて御田の全貌。
賽の河原まで下りたら、今度は全体に日が当たっていた。
タッチラ坂の下りでは登りの時に見過ごしてしまった紅葉が見えた。
オオカメノキの紅葉
下る途中、赤滝方面の紅葉が奇麗だった。
赤滝入り口の紅葉
肝心の赤滝だが、晴天の昼の時間帯は逆光で見えにくかった。
鳥海山がまた見えるようになったのにこれは残念だった。
竜ヶ原湿原に到着。
鳥海山はまた雲に隠れてしまったが、湿原の草紅葉は好い色合いだった。
以上。