(本頁は「鳥の海は干上がるのか。1」の続きである。)
鳥の海が見えて来た。
新聞報道の通り、水は少なかった。
今まで見たことの無かった湖底がへりに現れている。
長坂道稜線は花が豊富な場所だが、
九月を過ぎると、さすがに花は少なくなる。
笙ヶ岳をバックにエゾオヤマリンドウ
エゾオヤマリンドウ
コウメバチソウ?
チョウカイフスマの残り花
ハクサンイチゲの残り花
ハクサンフウロ残り花
オクキタアザミの残り花
御浜を過ぎて扇子森に登る。
扇子森山頂付近から、稲倉岳を望む。
扇子森山頂付近から、笙ヶ岳を望む(左端に鍋森、右端に御浜)。
扇子森山頂付近から、鳥の海と鍋森、笙ヶ岳を望む。
鳥の海と鍋森をアップで。
今度は反対側、御田ヶ原から鳥海山本体を望む。
今日は高曇りながらも山頂がとてもよく見えた。
時間もまだ9時頃と早かったので、山頂まで行こうか迷った。
しかし今日は鳥の海(の旱)確認が目的だったので、
山頂は断念、御田ヶ原の分岐で右折し、鳥の海に下りて行った。
この選択の是非は、その約30分後に判明した。
ネバリノギランの草紅葉
イワショウブ
アカモノの実
御田ヶ原分岐から鳥の海分岐に行く途中の眺めを少し。
行く手には笙ヶ岳と鍋森の重なり。
左側、千畳ヶ原方面を眺める。
庄内側から雲が湧き始めて来た。
この時は昼近くなったのだから、雲が湧いて当然だろうくらいの認識だった。
ふり返ると、鳥海山が少し形を変えて聳えている。
鳥の海分岐が近づいて来た。目の前には鍋森。
鳥の海(鳥海湖)に到着。湖底があらわになっていた。
時間は10時とちょっと早かったが、鳥の海のほとりで昼休みとした。
すると鳥海山本体を白雲が猛スピードで駆け上がり出した。
鳥海山本体が雲に覆われ始めた。
雲が鳥海山本体だけではなく、こちら鳥の海にも襲い掛かって来た。
この後、約二時間にわたって、鳥海山(たぶん上半分)は雲に包まれた。
雲はガスのかたまりで、その中は猛烈な風だった。
風速は20m/sくらいあったろうか。
風の通り道にあたる長坂道T字分岐付近では立って歩くのもやっとだった。
もし外輪山の稜線上にいたら生きた心地もなかっただろう。
今回は御田ヶ原から山頂を目指さないで正解だったと思う。
しかしこの急な荒天、雨は一滴も降らなかったので、鳥の海には何の足しにもならなかっただろう。
「鳥の海は干上がるのか。番外編」へ続く。
最初の写真は、約ひと月前、8月9日に長坂道稜線から見た鳥海山本体と鳥の海の様子。
鳥の海(現在の正式名称は「鳥海湖」)の水が例年よりだいぶ少ないなと感じていたものの、
次はどうだろう。
この新聞記事は、9月7日の秋田魁新報からの切り抜きである。
9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(上三分の二)
9月7日の秋田魁新報からの切り抜き(下三分の一)
この報道に驚き、この目で確かめるべく、9月8日に行ってみた。
鉾立登山口を5時35分に出発。
日の出直後のお日様は稲倉岳の山頂付近にあるため逆光となり、
鉾立の展望台から、稲倉岳は非常に見えにくいものだが、
今日は珍しく見えた。
鉾立の展望台から稲倉岳
鉾立の展望台から鳥海山本体
今日よく見えた理由は薄雲が上空を覆っていたためと思われる。
少し(約20分間)登ると、今度は道の向こうに鳥海山本体が突き出して見える地点に差し掛かる。
ここからはナナカマドの樹冠越しに鳥海山が見える。
これをくぐると登山道から鳥海山は見えなくなり、その後は単調で辛い登りが延々と続く。
県境標
約40分で県境を越える。
日本では多くの場合、山頂や稜線(峠)、大きな川を県境が走っていることが多いが、
こと鳥海山に限っては、全くそうでない場所を走っている。
世にも味気ない県境だが、藩制時代のやり取りの結果なので仕方ないと諦めている。
個人的には鉾立から歩き出してここまでいつも35分かかっていたが、
今回は40分ちょうどだった。
自身の老化、脚力の低下指標として使っている。
道端、右側に上が平らになっている石が見えて来た。
いつもその上に腰かけ、最初の休憩とする。
来し方、にかほの平野や日本海を望む。今日は霞んでいたが、男鹿半島も見える。
賽の河原に到着。
いつものことだが、私はここで登山道をはずれる。
雪渓跡の踏み跡道に入り、奥に見える高まり(長坂道稜線)をめざす。
今回のマップ
エゾオヤマリンドウ
ここには花の径が1cmちょっとと小型のウメバチソウが多かった。
仮雄しべの分裂数を数えてみたが、小さすぎてうまく数えられなかった。
仮にコウメバチソウとしておく。
コウメバチソウ?(葉はイブキゼリモドキ)
イブキゼリモドキ
シロバナトウウチソウ
この穂花、白花なのに鳥海山には紅みを帯びたものが多い。
(大平ルート)河原宿を過ぎると、長坂道稜線に向かう道が分かれている。
よく整備された道を登り詰めると、笹原の向こうに鳥海山本体が姿を現す。
ほどなくして長坂道T字分岐に到着。
長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。
長坂道T字分岐より月山と庄内平野を望む。
長坂道T字分岐より鳥海山本体と鍋森を望む。
長坂道T字分岐より鍋森と月山森を望む。
長坂道稜線の登りから鳥海山本体を望む。
鳥の海が見えて来た。
「鳥の海は干上がるのか。2」へ続く。
【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目になると、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。
「絶景」の定義は難しい。
本カテゴリーでは、私が勝手に「絶景」だと思った風景を並べてみた。
絶景!紅葉の鶴間池(2008年10月18日)・・・「鳥海山/南面」と共用。
栗駒山天馬尾根を駆ける。1(2018年10月3日)・・・「栗駒山」と共用。
三ツ石山。ジャスト!紅葉(2019年9月26日)・・・「裏岩手・三ツ石山」と共用
New 男鹿の棚田はいかが。(2014年9月22日)・・・「男鹿半島8~10月」と共用。
my絶景(7)山上から見た岩手山
my絶景(6)山上から見た鳥海山
my絶景(5)小又峡 Water Magic Show!(2018/10/25)
my絶景(4)青い水溜まりの誘惑
my絶景(3)焼石岳の紅葉は絶景かもしれない。
my絶景(2)絶景とはなんぞや。屏風岳へのいざない。
my絶景(1)白神山地で劒のような岩木山を見た。
元祖my絶景(2)海谷山塊に驚く。(2007/08/16)
元祖my絶景(1)巨大なるライムストーン塊(2007/08/17)
2007/08/17 高谷池から明星山を望む。
2014/09/22 男鹿安全寺の棚田
2017/05/29 山伏岳から屛風岳や神室連峰を望む。
2018/10/03 栗駒山モンサンミッシェル峰から虎毛山方面を望む。
以上。
ここは男鹿半島。安全寺地区の棚田です。
この風景は数年前から知っておりましたが、ずっと撮影出来ずに居りました。
何故でしょうか。
これは「なまはげライン」とも呼ばれる広域農道にかかる
「なまはげ大橋」から見える景色だからです。
この橋は交通量が多く、しかも大多数の車が猛スピードで走って行きます。
そのような橋の上に車を停めて撮影することは甚だ危険
(それ以前に橋上は駐停車禁止)です。
今回は意を決して、橋の北側から分岐する農道脇のスペースに駐車、
橋の歩道をテクテク中ほどまで歩いて撮影しました。
橋のたもとのナマハゲ像
棚田の奥に聳える山々は男鹿三山。
左の平らな山が毛無山(677m)、次いで男鹿の最高峰・本山(715m)、右端に真山(567m)。
その麓の集落は安全寺。
棚田を流れる川は大増川。
大増川は蛇行しながら北へ向かって流れ、日本海に至ります。
今日はよく見えませんでしたが、
視程が好ければ、海越しに白神山地の山並みが見えます。
男鹿の棚田は秋田が世界に誇れる景観の一つではないか
と私は勝手に思っていますが、いかがなものでしょうか。
以上。
【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目になると、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。
(記事の配列は登山した年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)
九月の早池峰山はナンブトウウチソウだらけ。(2018年9月11日)
晩夏の早池峰山。後編。(2020年8月19日)
晩夏の早池峰山。前編。(2020年8月19日)
2017年四回目の早池峰山(2017年8月3日)
早池峰3rd(2017年7月20日)
New 蛇紋岩マジックへのいざない・後編(2022年7月6日、早池峰山)
New 蛇紋岩マジックへのいざない・前編(2022年7月6日、早池峰山)
早池峰2nd(2017年6月29日)
久々の早池峰山(2017年6月6日)
2022/07/06 ミヤマオダマキとハヤチネウスユキソウ。
2018/09/11 ナンブトウウチソウ。バックは薬師岳。
以上。