夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

旅先の読書・・♪

2006-10-31 17:31:00 | 定年後の思い
私は、ときたま国内旅行をしている。

日常、寝る前には活字の読書は、余程のことが無い限り、夜のひととき読んで寝付く。

こうした習慣から、旅行先でも布団、ベットの中で、本を読んだりしている。

旅先の始発駅で、本屋を探して、買い求めたりしている。
温泉滞在旅行の場合は、少なくとも数冊を購入したりしている。

この前の家内達と3人の北海道観光旅行の場合、周遊コースであったので、
一冊の本を買い求めた。

羽田空港の構内にある本屋さんで、
一冊の本を持参とすれば・・と本を探し求めていた・・。
程々の質で興味のある本・・と選択していた。

結果として、中野雅至・著の『格差社会の結末』で、
副題の《富裕層の傲慢・貧困層の怠慢》に興味を感じたので、
旅先の一冊とした。

著作の中野雅至・氏は、私にとって未知の人であったが、真摯に格差問題を分析し、
その上で氏の提案を明示している。

著作者の分析として、
格差を見る際には「職業威信」、「学歴威信」、「金銭(所得)」の三つを扱うことが多いが、
本書はあくまで金銭面での格差を扱う・・
と提言している。

元キャリア官僚のお方であるが、うわついた思考もなく、
行間には著作者の社会に対してのあたたかな視線を感じたりし、
私は著作者に好感を抱(いだ)いたりしている。

尚、私の旅先の読書は、程々の質の本を対象としているので、
心を深め、思考をさせながら読む純文学は読まないことにしている。




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秋日和の続く中で・・♪

2006-10-31 08:58:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、ここ数日おだやかな秋日和が続いている・・。

日中は21度前後となり、過ごしやすく、日中何かしら外出しているが、
心身ともに心地よい時節となっている。

10月も末日となり、明日よりカレンダーが一枚めくれ、11月を迎える。

私は新たな月を迎えるとき、何らかな最重点施策を自分に課している。

年金の身であるので、自在に日常生活を過ごすことが出来るが、
目標がなくだらけた時を送りたくないからである。

私の机の引き出しの中のカレンダーに、
庭の手入れ~晩秋から初冬~、
と11月の月間目標は記載している。

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時は、過ぎさり・・♪

2006-10-30 18:52:00 | 定年後の思い
私の健康検査で訪れた病院は、市内の程々大きい病院であった。

15年前、ぎっくり腰で身動き出来なかった私は、
救急車に運ばれて、結果として1ヵ月弱の入院生活を余儀なくされた病院である。

それ以前に、3泊4日の入院体験もあった。
この時は、入院直後、医師の人から、
『1週間前後、容態を診ましょう・・』などと云われ、私は焦(あせ)った。

そして看護婦長に『早く・・職場に戻らないと・・
担当の先生にお願いしてほしい・・』と私は懇願したりした。

さすがに二度目に病院に運ばれた時は、
観念し、担当医師の指示に基づいて、28日間の入院生活となった。

病室のベットから何とか車椅子に乗り、公衆電話のある室にに行き、
テレホンカードで会社に業務の連絡事項を毎日のようにしたりした。

その後、上司と共に私の関連する業務担当の方達が来院したりしたが、
入院という非日常生活の視線から、日常の社会の動きを見つめたりした・・。

このような体験があったが、退院後、数ヶ月が過ぎると、
入院生活のことなど忘れ、サラリーマンとしての業務に没頭した。


病院の最寄のバス停車場から歩き出すと、住宅街の一角に小学校があるが、私が通り過ぎた時、
グランドから小学生の歓声が聞こえてきた。

帰路、住宅街を歩いていた時、樹木に覚えがあるので、懐かしく思ったりしたが、
15年の歳月は過ぎ去ったと実感したりした。



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ときには、健康診断・・♪

2006-10-30 11:49:00 | 定年後の思い
私の住む調布市では、60歳から64歳までの方達で、
会社・職場に健康診断を受診する機会がない方に年に1回の検診が設定されている。

私は今年から、国民健康保険に切り替えたので、初めての市の斡旋の健康診断を受ける事にした。

先程、検診を受けてきたが、昨夜からそわそわしていた。

基本の健康診査、胃がん検診、大腸がん検診であるが、
私にとっての難点は胃がん検診の前提条件であった。
昨夜は飲酒を控えた上、今朝は飲食、喫煙、そして歯磨きをしないで、
と注意書きがあった。

私は純米酒、ビールなどを風邪などを引いて体調が悪い時以外は、毎晩呑んでいる。

これは少し寂しいが、何より今朝から煎茶も飲めず、
歯磨きも駄目、何より煙草も禁煙が苦痛であった。

胃がんの検診は11時に予約であったのが、私の日頃の勝手放題生活をしていても、
10時少し前に検診を受けることができた。

検診が終わると、ペットボトルの煎茶を買い求め、
病院の玄関先の灰皿の設置されている処で、
煎茶を飲みながら、煙草を喫ったりした。

煙草も改めて美味しく感じ、やれやれといった感じである。


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されど、大福・・♪

2006-10-29 13:48:00 | 定年後の思い
私は、和菓子の甘い品は苦手であるが、
例外として餅菓子の大福は好みである。

二十歳頃まで好く食べたりして折、母などが私様に用意してくれる。

私が結婚し、母を訪ねた時でも、必ず用意してくれる一品(ひとしな)である。

昨日、妹が来宅した時、持参した中に大福があった。
私は煎茶を淹れて、大福をひとつ頂いた。

餅の歯ごたえ、餡子(あんこ)の甘さ加減は、程良く、
久々に美味しい、と感じ、思わずもうひとつを口にはこんだ・・。

主(あるじ)にふさわしくなく、上品な品のひとつである。


箱を見ると、港区虎ノ門にある岡埜栄泉の名物と書かれていた。
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静寂な朝のひととき・・♪

2006-10-29 07:49:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、曇り空の朝を迎えている。
夜半、雨が降り、庭の黒土もしっとりとしている。
枝葉に雨の水滴が残り、晩秋の情景を深めている。

昨夜、一番下の妹が来宅して、よもやま話をしたりした。
ケーキとお菓子などを持参してきた妹であったので、
コーヒーを飲んで頂く。

御寿司で夕食とし、家内と妹はビール、私は純米酒とした。
その後、葡萄(ブドウ)の三種類を賞味して頂く。

私はケーキ、ブドウなどは苦手であるので、もっぱら純米酒を呑み、
家内と妹は団塊の世代であるので、それぞれの時代の出来事に話題が中心となる。

タクシー会社に電話を入れ、我が家の門扉まで来て貰い、妹を送ったりした。

15分後、妹から、
『楽しかったわ・・』と電話を受けたりした。

先程、庭に下り立ち、団塊の世代の人々を思い返している。
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晩秋の時候・・♪

2006-10-28 17:56:00 | 定年後の思い
日本の各地で、朱色、黄色の色合いに葉を染めた錦繍の時節となっているが、
まもなく11月を迎えようとしている。

霜月、菊月、雪待月、神楽月(かぐらづき)、神帰月(かみかえるづき)などと11月の異名を古人から云われている・・。

先程から、時候のつづりに相応(ふさわ)しいは言葉は・・と色々と学んでいる。


日増しに寒さが加わりますが

菊薫る今日この頃

落葉の散り敷く頃となりまして

降りつづく冷雨に風邪でも引かれたらと案じて

音もなく降りつづく秋雨の侘しさ

コスモスの花も早やすがれて

紅葉の色は褪(あ)せて

残菊の色も香も物の哀れを覚えさせ

以上は、鑓田研一・著の『手紙百科』(大泉書店)より引用させて頂いたが、
東京オリンピックの頃、私は本屋より買い求めた1冊である。


落葉が散り日ましに寒くなる折から

そろそろストーブの恋しい季節になりました

木枯しが吹きはじめた昨今

朝夕は冷え冷えしてまいりましたが

つるべ落としの秋のたそがれ、めっきり日足が短くなって

以上は2年前頃、郵便局にあったのを頂いた。

時節の言葉・・日本の社会の動きは激動の40年の歳月であったが、
時節の言葉に関しては余り変わらない、改めて思ったりしている。





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ご年配のお方達に敬意を・・?!

2006-10-28 11:50:00 | 定年後の思い
昨?E陵軸④法∧顕酬麓麓圈∧顕集㎆圓ゔ修気?E?br>そのお方達の経歴、足跡を読んだりしてい?E函∋廚?E嵯鰭鬚垢?E?br>
夕食後、この人達の3人の人を思ったが、私は肝心なことを忘?E討い拭ΑΑ?br>
敗?E紊瞭?E椶鳳い董喃僂靴④辰親?E椶粒特楼茲如?br>そ?E召?E量橘召梁燭凌諭垢里燭罎泙姪慘呂帆楼婢⑾廚派?E修靴討④燭㎠蕕任△?E?br>
私は62歳の身であ?E♤⇔鮖法渋綮法⊂㌞癲⊃?E㍉撚茲覆匹㎠藏気┐蕕?E?br>今?E瞭?E椶了僂鮖廚辰烹隠虻舒幣綯棒①⊇④凌諭垢砲老桧佞鬚靴討い?E?br>
私は?E△㎠蕕海Δ靴震橘召里坊桧佞慮斉阿鬚掘?br>多くのお方達から人生の知恵を学んでい?E?br>
この簡単ホームページからも、
私は多くのご年配から人生の達人、とため息しながら、毎?E里茲Δ剖気┐鮗韻討い?E?br>
例えば、【十勝のてんき】(z楯t?E?E瓧遙?Eの『老いぼ?E里弔屬笋①拇蓮?br>待ち焦が?E?E茲Δ飽ζ匹鬚気擦督困い討い?E?br>

しかし?E椶里看曚涼罎如?E瑤里忘8紊里い④♢い盪燭此?br>目の輝きを失(な)くした人々には失望をす?E海箸發△?E?br>
更に困?E海箸聾阿両?E蠅鳳い董∽恵竸瓦鬚覆靴真諭垢鮓㎠㎠韻燭蠅垢?E?br>私はあなた方の世代から教えを受けた?E椶糧舛凌瓦蓮Α?br>どうなさ?E燭里任垢㎜△隼廚辰燭蠅靴討い?E?br>
少なくとも?E椰佑里劼箸蠅箸靴董舛凌瓦鮗鰻僂㍉?br>そして私達は子供達の世代に伝え?E嫐海♢△?E△罰凌㌔靴討い?E?br>
ご年配の?E瑤凌傭任△?E♤∋椎阿覆♢蕕管愎佑紡燭∮?br>お孫さんに当た?E磴だぢ紊凌諭垢法⊂霑犇軌蘊紊茲覆い隼廚辰討い?E?br>
?E?E験茲魏瓩瓦掘△箸④燭淮浩茲埜㎠㎠韻?E海箸♢△蝓?br>憂いてい?E劼箸蠅任△?E?br>

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最近、思うこと・・♪

2006-10-28 07:16:00 | 定年後の思い
この一年、新聞を読んだり、テレビのニュースを視聴する時、
政治、外交、軍事などは興味が薄れている。

社会の出来事も余りにも悲惨な出来事が多く、遠い世界の出来事かしら、と感じている。

四季折々の風景のうつろいに益々心を寄せるようになっている。

人生は好奇心をなくしたら終わりだ、という持論の持ち主である私は、
かっての20世紀に公開された映画を家で鑑賞したり、
2003年以前に発売された音楽を聴いたりしている。
映画、音楽は、最近の作品に関しては、ときたま触れることがあるが、
落胆することが多く、興味をなくしている。

結果として、文学、随筆、歴史書を深く読み込むのに興味はつきない。

街の本屋さんに行って、新刊本を探したり、読み逃した文庫本を探したりしている。

そして、街の中を歩いたり、ドトールでコーヒーを飲んだりする時、
女性のしぐさに少年時代より興味がつきない。
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道東の魅了のひとつは・・♪

2006-10-27 22:00:00 | 定年後の思い
硫黄山コース周遊船を下船後、バスは知床峠に向かったが、
霧につつまれて、前回訪れた時と同様に、峠で下車しても薄ら寒く霧の中で、知床の連山も幻となった。

峠を越えてラウスに向かうと、霧が消え去り、ラウスの街並みが一望できた。

私は前回も感じたことであるが、
オホーツク海のウトロと根室海峡に面した太平洋のラウスとは陽と陰のように思っている。
標津のサモンハウスで昼食後、摩周湖を観たが、おだやかな晩秋の光景であった。
家内達に記念写真を撮った後、冬の情景が深く心に残っているので、
道のはずれで煙草を喫ったりしていた。

摩周湖から硫黄山に向かうゆるい下り道の直線があるが、
左右の広葉樹が朱色と黄色の錦繍の世界となっていた。
道路以外、すべての彼方まで染まって折、
この中をバスが走破したが、夢幻のひとときを感じた。

硫黄山は20年ぶりに来たが、休憩所、お土産屋、広い駐車場に少し驚き、
この間の歳月を感じたが、硫黄の吹き出る小高い山の丘陵は変わらない情景であった。

阿寒湖は華やかな温泉街であるが、それなりに3連泊の間に散策し、
私の阿寒湖の魅力を探そうと思っている。





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早くも、年末だより・・?!

2006-10-27 18:32:00 | 定年後の思い
昨?E罎箸陵絞惻影?E△鮓㎠?E函?br>郵便局より『平成19年用 お年玉付き年?E呂♢①〕縮鷦嫦罅戮離船薀靴辰討い拭?br>
11憲娠?E平紂鉾筺ⅠⅣ判颪㎠?E?br>全国版絵入り『春の字』、?E燃蝓慂ー陝拇離汽鵐廛?E椶辰討い拭?br>
私はもう年?E覆痢溶任い覆♢蕁慂ー陝戮涼?あたた)かさに?Eひか)か?E拭ΑΑ?br>
以前、たびたび使った絵柄であ?E♤¬誼呂茲?Eイい㎠靴蕕隼廚辰燭蠅靴討い?E?br>

先程、郵便受け入?E△砲蓮◆慂神㍍隠固戞\弧進欷盈繊々欺?E斂製顱戮覆匹辰討い拭?br>
現役のサラリーマンの多くのお方達は、12憲昔初旬に申告書類のひとつとな?E♤?br>私のような年金生活の身とな?E弌?br>来年の3憲昔申告?E世療塞嬪僂忙箸駑爐琉?E瑤箸覆辰燭蠅垢?E?br>
早くもこの時節かしら、と戸惑ったりしてい?EΑΑ?br>



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秋、深まり・・♪

2006-10-27 08:34:00 | 定年後の思い
東京の郊外は、どんよりとした曇り空で、17度前後の朝を迎えている。

7時過ぎに庭に下り立つと、パラパラと雨が降り出してきたが、10分程度で止んだ。
午後からは、晴れ間が予測され、20度前後の過ごしやすい日となる。

アメリカン芙蓉、半化粧(ハンゲショウ)の草花は、黄色に染められ、一部は茶色となり枯れはじめている。

無花果(イチジク)、紫木蓮の樹木も同様の色合いに染められている。

これからの時節は、紫式部(ムラサキシキブ)の葉は黄色に深まり、
たわわな実も紫色を濃い色合いとなる。

一昨日、買い物に出かけた昼下がり、秋の陽射しを浴びている中、
ハナミズキの樹木は、朱色の葉に染まり、コスモスは微風を受けて少し揺らいでいた・・。

秋に日増しに深まっているが、日本水仙は昨年の今頃と同様に、芽を庭のあちらこちら見かけている。

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旅から戻ると・・♪

2006-10-26 15:19:00 | 定年後の思い
私達夫婦は、家内の母と3人で16日(月)~23日(月)まで、
7泊8日間の北海道の道央、道東の周遊観光をしてきた。

23日(月)の夜、7時半過ぎに帰宅したが雨が降っていたが、
外気を入れる為に、雨戸を開けたりした。

私はタラコと純米酒の北海道産をほめていると、眠くなり布団にもぐった。

24日(火)肌寒い雨の降る一日であった。
私はこのブログに、北海道の思い出を綴りはじめたが、
8日間分は正直なところ圧迫感を感じたりした。

昨日の秋日和となり、家内は早朝から洗濯の合間、掃除と料理で忙しく、
私は冷蔵庫にある食料品の在庫が残り少なくなったので、買い物の数件のスーパーを廻ったりした。

本日も秋日和であり、何とか何時もの日常生活のペースとなっている。


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されど、『勝手丼』・・♪

2006-10-26 11:35:00 | 定年後の思い
名残りおしい釧路湿原を後にして、バスは釧路市に向かった。
ゆるやかな下り坂から釧路市内の街並みが観え、その彼方に光る海が見えた・・。

旅行前に家内と昼食を『和商市場』で、と決めていた。

幸い和商市場の駐車場にバスは止まり、1時間半の時間があったので、
『勝手丼』をこの店内で頂こう、と家内と話し合った。

この和商市場は、海鮮品を中核に販売する店舗が30店前後が集約されている処である。

勝手丼とは、総菜屋さんから発砲の丼(どんぶり)でご飯を買い求める。
ご飯の量も小盛から大盛と選択できる。

その上で、鮮魚店、塩干屋、魚卵店の立ち並ぶ専門店から、
イクラ、ウニ、鮭、タラコ、ホッキ貝、ホタテ、ボタンエビ、蟹むき、
甘エビ、秋刀魚の刺身、マグロ等が100g前後の単位、切り身で売られている。

ご飯の量は自在に決め、好きな具を勝手に選択でき、最後にお醤油と山葵(わさび)等を頂く。

素材も新鮮で価格も安く、少量で買い求められるので良心的である。

私達3人は、それぞれの好みの品をご飯の上にのせて、
中心地にある簡素なテーブルと椅子で頂いた。

何より驚いたのは、ちがう店でビールを見かけたので、
『お姉さん・・ビールだけ・・いい・・』と私は言った。

ビールのグラスジョキーに淹れて下さり、
『旦那さん・・後でグラスを返してくれれば・・』
と私に言った。

私は簡素なテーブルで、追加で買い求めたタラコとイカでビールを呑んだりした・・。

この店内は、各お店が協力し、一蓮托生の感があり、好感したので、ビールを追加しに私は歩いた。


家内達は買い物に行ったので、私は街中の和菓子屋に出かけた。

『柳月』という名であったが、名菓子をひとつずつ選択できるので、
初めての品の和菓子を味わうのに最適である。

家内達が空港内の待ち時間に食べて戴く為に、わずか四つであったが購入した。

家内達がお互いに分かち合い、
その地域の和菓子を味合うのも日本の文化のひとつと思っているからである。




      北海道観光旅行・・・最終






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日本の原風景に触れて・・♪

2006-10-26 09:01:00 | 定年後の思い
23日(月)は旅の最終日となり、JALライナーのバスで、
阿寒湖のホテルを出て、釧路湿原の北斗展望台で湿原を一望し、
その後に温根内周辺の湿原の木道を2時間前後散策する。

この時、NPO法人の『釧路湿原やちの会』のガイドさんに案内、解説をして下さる。

その後、釧路の駅前で昼食とし、釧路空港となる周遊コースである。

温根内は環境省の管理下で良く整備されている所だった。
バスを下車すると、我々の20名のグループは、ガイドさんの指示でふた手に別れた。
私達のグループは、40代後半の女性のガイドさんの案内で、
樹林の中ゆるい下り道を歩くと、湿原の中に木道が観えた。

あたり一帯は葦(よし)の枯れた中、木道を歩いていたら、
微風が吹くと、葦の穂はいっせいに首を傾げたようになり、風は通り過ぎていった・・。

『風情ある情景だね・・』と私は家内に軽口をたたいた。
家内は笑い、ガイドさんも微笑んでいた・・。

ガイドさんは、葦の穂を指して、
昔は葦(アシ)と呼ばれていた頃もあったが、あしきこと・・悪き事・・なので、
葦(ヨシ)・・好し・・の方となった。

こうした解説は、私にとっては心の最良の薬となり、
ガイドさんの発露するセンスの好さの言葉に魅了された。

葦の一帯の下草が枯れて、朱色、黄色、薄緑色に染められて、草紅葉となったいた。

そして、この葦の一帯に、落葉を終えた榛の木(ハンノキ)が所々に観られた。

その昔、本州に於いても開墾前はこのような状況で、
たまたま温暖な本州の一部で開墾がすすめられ、水田になったり、
やがて田畑になったりした。
この釧路あたりは余りの寒さで長い歳月放置された結果、
こうした残った・・・。

とガイドさんは教示してくれた。

こうした解説を聴くと、私は目をこらし、日本の原風景を観た・・。

長い歳月・・縄文の頃かしら・・或いは・・と日本のたどってきた風土に思いを馳せた・・。

私は釧路湿原のこうした原風景に魅了された。

帰路、ゆるい昇り坂の脇に、朱色の実を数多くつけた野生の果樹が柔らかな陽射しのあびて、ひっそりとしていた。

『何気なく・・ありますが・・情感を秘めた樹ですね・・』
と私はガイドさんに言った。

『マユミ・・という樹です・・』
とガイドさんは微笑んで言った。


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