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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『赤い羽根』、私のサラリーマン時代だった時のささやかな想いで・・。

2011-10-08 17:29:23 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳の高齢者の身であるが、
過ぎし10月の初め、NHKのニュースを視聴していると、男性キャスターのスーツの襟に、
赤い羽根が付けられていたので、
『共同募金』の時節が到来した、と教示させられた。

この後、私はぼんやりと現役時代のサラリーマンだった頃、
『赤い羽根』を付けていたことを想いだしたりしていた・・。


今から20数年前頃、私は出勤でいつものように最寄駅の小田急線の『成城学園前』に行くと、
駅の改札に近い所で、
『お願いしま~す・・ご協力下さ~い・・』
と左右でそれぞれ一列に並んで、ご婦人と小学生の男女が30名前後いた。

私はご婦人のひとりに近づき、
百円玉を2つばかり募金箱に入れて、スーツの社章(会社のバッチ)の近くに付けてもらった。
わずかに芳(かぐわ)しい香りが40歳前後の女性から漂(ただよ)い、
少しときめきを感じたりした。
そして、やはり女性は、40過ぎてから魅力が増す、と余計なことを感じたりした。


その翌年だったと記憶しているが、この日いつものように並んいたが
私はこの中の小学生の女の子に、偶然に目があってしまったのである。

私は近づき財布を見たら、五百円玉しかなく、募金箱にいれたが、
女の子にたどたどしく赤い羽根を付けてもらった。

『有難うございまし~た。・・気を付けて、行ってらしゃい・・』
と私が立ち去る時に言った。
ちょっとお茶目な女の子であったが、
母親の確かな情操教育を受け、さりげない感性のある子で、
私なりに好感を覚えたのである。


その後、プラットフォームで胸元を見ると、
赤い羽根はちょっと曲がって付けられいたのに気付いたが、
私は微苦笑したりしていた。


このような『赤い羽根』に関しては、
数多くの思いでもあるが、定年退職後の年金生活の私は、
買い物とか本屋などに用事がない限り、駅前に出ないのが多くなっている。

果たして今も駅前で、
『お願いしま~す・・ご協力下さ~い・・』
女性や児童が真摯な声で叫ばれているのかは、解からないのである。


私の住む街も、自治会に於いて、
共同募金の一環として、協力通知書が回覧され、本日の昼下りに担当のお方が徴収で来宅された。

私は3日前に、現役時代より少し多めに指定された袋に入れ、
手渡しの用意をしていたので、さりげなく明るい笑顔で手渡したりした。


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東京郊外の我が家、金木犀(キンモクセイ)の小花は、音もなく散りはじめて・・。

2011-10-08 08:12:50 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む67歳の身であるが、
朝の7時過ぎに、いつものように素足で下駄を履き、主庭のテラスに下り立った。

朝の淡い陽射しを受けながら、ぼんやりと樹木を眺めたりしていた・・。

かすかな音がするので、風もないのに何かしらと思っていたのであるが、
しばらく解からなかった・・。

そして金木犀の香りに誘われて、満開のたわわな橙黄色の小花を誉(ほ)めたりしていると、
ときおり小花が音もなく散り、黒土に落下する時に、
かすかな音をたてていたのであった。

そして樹元の周囲は黒土の上で、
こぼれた橙黄色の小花が彩(いろど)っていた・・。


私は静寂な小庭で、このような情景を見つめていた時、
遥か千年前もこのようなひとときを過ごされた妖艶な女性もいたのかしら、
と少し夢想をしながら、独り微苦笑したのである。


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