QAZのつれづれ日記

  思いついたことを気ままにブログで

ギモ コレクションのCDを入手

2024年04月17日 | 音楽


久しぶりのマンドリンネタです。

ギモ コレクション(Gimo Collection)についてはHPのほう(ここ)に取り上げていますが、スウェーデンの小都市Gimoにちなんで名付けられ、1762年前半に若いスウェーデン人ジェーン ルフェーブル(Jean Lefebure、1736-1805)によって蒐集された18世紀イタリアの貴重な音楽コレクションです。

ギモ コレクションには全体で359の作品がありますが、私たちマンドリニストが注目するのはそのうち8人の作曲家による19の古典作品がマンドリンを含む室内アンサンブルのために書かれていることです。
これら19作品のリストはここにあり、楽譜とMIDI曲をダウンロードすることができます。

リストでは楽器編成に従って作品を次の4つにグループ化しています。
(1) Mandolin and Basso 5作品
(2) Two Mandolins 5作品
(3) Two Mandolins and Basso 4作品
(4) Mandolin, two Violins and Basso 5作品

ギモ コレクションの音源は上記のとおりMIDIでしか聴けませんでしたので長年マンドリンアンサンブルの音色で聴きたいものと思っておりました。
今回やっとマンドリン音源のCDを見つけ入手することができました。


レーベルはイタリアのTactus、2023年5月リリース、CD2枚に上記リストの(1)~(3)の14作品が収録されています。
さっそく楽譜と対比しながら聴いております。
このような古典作品は何度聴いても飽きることがありません。

やっと確定申告を終えました

2024年02月24日 | 時事


例年でしたら1月の半ばには所得税の確定申告の準備を始めているのですが歳とともに何をやるにもやる気が起こらずついつい面倒くさい作業はあとまわしになってしまいます。
気が付けば2月ももうあと少ししか残っていません。
e-Taxによる還付申告ですが、いつもと違って今年なかなか重い腰が上がらなかったわけは例年と少し違った申告をしなければならないのではと思い込み、やり方を調べなければならなかったからです。

去年持ち株の一つが非公開化(上場廃止)されることになったため急きょ公開買付をしている証券会社に口座を開設し、現在株式を預託している証券会社から株式を口座振替し、株価より少し高い買付価格で無事売却することができましたが、短い買付期間の間に慣れない複雑な手続きをしなければならず大変な目に遭いました。

いつも株式については配当所得のみの申告で済んでいましたが株の売却についてはどう申告したらよいのか調べる必要がありました。
すると、特定口座(源泉徴収あり)を利用している場合は入金時に譲渡益や配当金にかかる税金が自動的に徴収されるため確定申告は不要とあります。
ほかの持ち株についてのみ例年どおりの申告で良いことになります。
これでいっぺんに気が楽になりました。

このほかに昨年新たにしたことは火災保険の加入がありましたが、火災保険の保険料控除は2007年以降なくなっています。
また医療費控除については支払った医療費より入院等による保険金のほうが多いため申請できません。
税務署に申告書の電子送付を済ませ、還付額は6万円余りの計算となりました。

政治家の裏金疑惑のまっただなか確定申告会場では「庶民には増税、自民は脱税か」と怒りが噴出しています。
裏金疑惑議員の名前をしっかり覚えておき次回選挙の投票に活かしたいと思います。



このgooブログで広告を消す簡単な方法

2024年02月09日 | パソコン


私はPCのGoogleb Chromeプラウザで無料版gooブログを開いて自分のブログに投稿・編集したり他人のブログを閲覧したりしています。
無料版ではブログ本文のサイドおよび下方に広告が表示され非常にわずらわしく感じます。

有料版(goo blogフォト)を使用すれば広告を非表示にすることができますが、わざわざ有料版にしなくてもプラウザをBraveに変えるだけで広告を自動的にブロックしてくれます。





BraveはYouTubeの最初や途中に現れる広告も削除してくれますのでストレスなく動画を見ることができます。

暮れから新年へ

2024年01月05日 | 日記


新年早々の能登半島地震、被災された皆様に謹んでお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々に心よりご冥福をお祈り致します。

***

もう私も家内も両親や兄弟姉妹はこの世にいませんし元々子供もいませんので一軒家にのんびり気ままに家内と二人だけの年金暮らし、年末・年始といっても大混雑のなか帰省することもなく特に来客の予定もありませんし孫たちにクリスマスプレゼントやお年玉を用意する必要もありません。

毎日のほほんとした変わらない生活ですがさすがに重い腰をあげて暮れを意識し出すのは冬至あたりからでしょうか。
生活にめりはりをつけ季節の行事を大事にしている家内は冬至には忘れず「ん」のつくなんきん(かぼちゃ)やゆずを買ってきます。
いつもの入浴剤に代えてゆったりゆず湯に浸かりますといよいよ年の瀬だなぁと感じます。

冬至が過ぎるとすぐクリスマスです。
いろんな方のブログを拝見していますと思わずなるほどそうだなぁと思う文面に出会うことがあります。
  “キリスト教の習慣にあやかってクリスマスを祝い
  仏教の習慣にあやかって除夜の鐘を堪能し
  神道の習慣にあやかって初詣におもむく”
日本人の国民性が和を重んじ異種の文化や習慣を受け入れやすい大らかな融和の心を持っているのか、はたまた一貫した行動基準を持たず周りに流されて無節操に何でも取り込んでしまう心持ちなのか考えさせられます。

クリスマスケーキなどは洋菓子業界の陰謀ではないかと思ったりもしますが、昨今のコロナ禍や物価高の影響でしょうか近年ケーキ売り場も地味になったように感じます。
我が家ではクリスマスといっても何も飾ったりはしませんが家内がパエリアを作ってくれました。
二人でランブルスコワインを飲みモンブランケーキを食べてクリスマスも終わりです。

この頃になると年賀状書きをあわてなくてはなりません。
終活(この言葉はどうも好きになれません、セカンドライフ活動とでも表現するほうがポジティブに思います。話題が外れますが後期高齢者、糖尿病と言う言葉も嫌いです。どうしてこんな無神経な言葉を考え出すのでしょう。)の一環として年賀状じまいを始めていますがどうしても年賀状を出したい人も何人か残ってしまいます。
葉書の表面も裏面もパソコンの筆ぐるめで作っています。
インターネットの普及で新年の挨拶をメールやラインで行う人も多くなり年賀状発行枚数は急激に減少、この傾向は今後も続くことでしょう。

そして来年のカレンダー作りです。
一年全体を見渡せるようエクセルでA4の用紙1枚に1年分を載せ中央に家内と私のその年のベストツーショット写真をはめ込み2枚印刷して1枚を家内へ、私はマンドリンの練習日に丸をつけてカードケースに入れ一年間いつも見ています。
2024年は閏年なのですね。

2021年の大病、膵管内乳頭粘液性潰瘍による膵頭十二指腸切除手術でQOL(生活の質)がすっかり変わってしまい、私の体調が今だ万全でないためお正月準備の買い物はじめ家の内外の清掃など申し訳ないことに家内に負担をかけています。
家内には感謝しかありません。
大晦日の夕食は年越しのにしんそばです。

クリスマス同様新年の飾りつけは何もしませんが花の好きな家内は仏花と共にリビングに飾るシンビジウムと真っ赤なシクラメンを買ってきました。


このシンビジウムの名前は「愛子さま」、愛子さまご生誕を記念して作られた洋蘭でやさしい薄ピンク色のふくよかな色合いをしています。

私は血糖値が高いので毎日の血糖値測定、インシュリン注射が欠かせません。
薬は一日27錠、一年になんと1万錠近く飲み続けるまさに薬漬けの毎日、砂糖をふんだんに使う家内手作りのおせち料理は食べ過ぎないよう特に注意が必要です。
お雑煮は元旦が母の伝統を受け継ぎおすまし、二日目は義母の伝統を受け継ぎ白みそと決まっています。
どちらも家内が両母親の味を忠実に再現、とてもおいしく作ってくれます。
実家で家族揃ってお雑煮を食べた子供の頃をなつかしく思います。

昨年は急性胆管炎を発症して胆石除去手術の入退院を繰り返しましたが、体調の良いときにMSCベリッシマによるクルーズ旅行や伊勢志摩観光をすることができました。
できないことを嘆くよりできることに感謝です。
今年もどこかに行きたいねと話しています。
明日から寒中、ふるさと納税の申請と確定申告の仕事が待っています。
七日の日は七草がゆを味噌仕立てでいただきます。

今年一年無病息災に過ごせますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

志摩観光ホテル等への宿泊と伊勢神宮参拝

2023年12月31日 | 旅行


11月に行きました小旅行の記録です。
ブログに載せるのが大変遅くなってしまいました。

ほとんど騒がれなくなったとは言えいまだコロナ禍のなか大病後の免疫力のない私の体調も万全とは言えず海外、国内とも体力のいる旅行はもう行けなくなってしまいましたが、元気な家内はどこかに行きたくてうずうずしている様子、旅行会社から送られてくるパンフレットの中に大人のゆるり旅と称するあまり歩かずゆったり行ける年配者向けツァーを見つけこれならば私も何とか行けるのではということになりました。

愛知県の蒲郡クラシックホテルと三重県の志摩観光ホテルに宿泊し伊勢神宮に参拝する3日間のツァーで、往復新幹線グリーン車、大型バスに一人二席、タクシー、人力車、フェリーを利用、その分一般のツァーより割高な料金設定になっています。
予約時すでに満席でキャンセル待ちでしたが幸い空きが生じて参加できることになりました。
実際参加してみますと参加者はたった8名、あのキャンセル待ちはいったい何だったのでしょう。
伊勢は小学校の修学旅行以来何十年か振り、二見ヶ浦の夫婦岩と五十鈴川の清流に手を清めたかすかな記憶が残っているくらいで肝心のお伊勢さんの記憶はほとんどありません。

志摩観光ホテルです。


ホテルは2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットの会場となり、私たちが食事したレストラン会場に当時のまま円形食卓が保存セットされていました。
会議をした円形テーブルは別の建屋にあったようです。


内宮入口に架かる宇治橋から見た五十鈴川はあいにくの雨に煙っていました。


内宮脇のおかげ横丁にある赤福本店で赤福を購入しました。
赤福は東京のデパートでも催しなどにあわせて売られていることもありますが、本店の作り立てのお餅はさすが柔らかかったです。


最近は高齢者向けに企画された旅行が増えてきたように感じます。
中には自宅から目的の観光地までタクシーで連れて行ってくれるツァーまであります。
来年も体調と相談しながらどこかに行けたらと思っています。


おかしなTVのサプリメント広告

2023年10月21日 | 健康


最近のTVはCMだらけです。
見るともなく見ていますと中にこれはおかしいのではと思うサプリメントの宣伝広告に出くわします。

「何々の効果が報告されています」という言い方

サプリメントの効果について「何々の効果が報告されています」という言い方をされることがあります。
どこからの報告なのか、いつ報告されたのか、報告元は信頼のおける組織なのか、どんな試験をして効果を確認したのか、試験結果の報告書は公開されているのかなどについて何の説明もありません。
一方的に効果が報告されていると言われてもこれでは何の証明にもなりません。
誠に人を食ったような話しで、そのサプリメントの信用は地に落ちたと言っていいでしょう。

1ヶ月間無料お試しキャンペーン

抽選で1万名様に当たると言われることもあります。
いずれも応募受付期間が明示されていません。
そのCMが放映されるたびにいつも同じことを言っています。
応募受付期間が明示されないのですから1ヶ月、1万名様と言っても意味がありません。
あたかも期限があるかのように見せかけて購入をあおる不誠実なCMと言っていいのではないでしょうか。

女性の購入者が多いと女性にも効くのでしょうか

育毛剤の宣伝で男性のみならず女性にも効くかとの問いに「実は女性の購入者が大変多いんです」との自慢げな答え、一体全体こんなの答えになっているでしょうか。
本当に女性にも効くことを説明しようと思えば女性特有の肌質に対してこのような有効成分を配合してあるなど科学的に答えるべきところ、単に購入者が多いだけでは何の答えにもなっていません。
よくまあこんな人を馬鹿にした説明をするものだと思い、あ然としてしまいます。

このほかにも放送終了後30分以内に電話注文すれば特別安く購入できるとの宣伝、送料について何も言わないなと思っていましたら小さい字で非常に高い送料が設定されていたりします。

答えをはぐらかして平然としている議員答弁のような、不誠実な説明をするCMの商品など絶対に買いたくありません。

急性胆管炎を発症し入院

2023年10月19日 | 健康


今年の夏はことのほか猛暑でした。
毎日体が重だるく微熱が続き何をする気もおこらずベッドに横になっていることが多く、気候のせいか膵臓手術の後遺症か、何かいつもとは違う、変だなとは思っていましたがそのうち良くなるだろうとのんきに構えていましたら、このような状態が数週間続いた9月14日の夜突然40度近くの熱が出ました。
びっくりして急きょファストドクターに往診を依頼したところ手に負えないのですぐ病院に行くよう指示され、いつもかかっている都立の総合病院に運ばれましたがその前後から意識がなく救急車で運ばれたことも記憶にありません。
高熱だったため当初コロナを疑われ救急外来ではなく発熱外来にまわされましたが幸い陰性の判定、レントゲンや血液検査などの結果から急性胆管炎肝内結石症との診断でそのまま即入院、炎症を抑える抗生剤の点滴投与と翌15日に胆石除去の緊急手術となりました。
手術は口から内視鏡を胆管にまで挿入して行われます。
一度の手術では石を取り切れず25日に二度目の手術を行い退院は9月28日でした。

急性胆管炎という初めての病気

肝臓の胆管に胆石が詰まって胆汁の流れが滞り細菌感染を引き起こした状態を急性胆管炎と言い急に高い熱が出るなどの症状が出てきます。
胆汁の流れが滞って胆管内の圧力が高くなり細菌が血液内に入り込むと全身に細菌の毒素が広がり敗血症となって生命に危険が生じます。
急性胆管炎の致死率は約3~10%とされ、一刻も早く原因物質である胆石の除去が必要となります。
胆石が詰まると激痛を伴うとよく言われますが幸いなことに痛みはありませんでした。
こう書きますと胆管炎は胆石の単独犯かと思いがちですが、実は私のように膵頭十二指腸切除手術を行っている場合も術後の後遺症として胆管炎が9〜33%の確率で発症すると言われます。
膵頭十二指腸切除手術で十二指腸を切除すると元々十二指腸につながっていた胆管は小腸の空腸部分につなぎ変えられることになり腸内の細菌が胆管に逆流して細菌感染を引き起こしやすく、また再発もしやすくなります。
私の場合胆管が細かったため細菌が胆管に逆流しにくく、今回の胆管炎はもっぱら胆石のせいと考えてよいとの医師の見立てでした。
肝臓がつくる胆汁が固まって胆石となりますが石の中身はコレステロールが大半を占めているのだそうです。

入院は針地獄、ああいやだいやだ

手術は麻酔下で行われますので痛くはありませんが入院してベッドに寝ていますと朝から夜寝るまでひっきりなしに看護師が注射しにやってきます。
私は痛がりで大の注射嫌いですからこれが大変苦痛です。
注射の種類に点滴用注射(腕)、採血用注射(腕)、血糖値測定(指先)、インシュリン注射(お腹)があります。
これらはすべて看護師さんがやってくれます。
この中で一番痛いのは点滴用注射針です。
針を腕に刺しっぱなしにしますので数日経つと刺したところが青く腫れてきたり痛くなってきたりしますし点滴薬が体内に入って行かなくなったり血液が逆流して点滴チューブが真っ赤になることもあります。
このような不具合が起こった場合経験豊かな看護師さんは針を反対側の腕に刺しかえるのは最後の手段にしていろいろ工夫してくださるのですが経験の浅い看護師や特に急いでいる場合はすぐ針を刺しかえて済まそうとします。
点滴薬が体内に入って行かなくなったり血液が逆流して点滴チューブが真っ赤になった場合「生食」と書かれた液を点滴することがあります。
「なましょく? うっ、魚の油か?」とはじめギョッとしましたが生理食塩水のことでした。
たった5文字なのですから変に略さないでほしいと思います。
今回の手術では手術用の点滴として液が混ざらないよう反対側の腕にわざわざもう一ヶ所点滴針を刺されました。
次に痛いのが採血用注射針で私の腕は血管が細いので看護師さんはやりにくそうです。
一度目失敗して別の場所に刺し直しされたりすると泣きたくなります。
血糖値は朝昼晩の食前と寝る前に一日4回測定しその値によって食前に打つインシュリンの量(単位数)を医師が決めています。
前回と同じ所に針を刺すと痛いので少しずつ場所を変えて刺すのですが10本しかない指先に一週間で28回刺さないといけませんのでまたたく間に刺す場所が無くなってきて苦労します。
一日何回か(一定していません)食前にお腹に打つインシュリン注射は針も細くそんなに痛くありませんが、これも同じ場所に打つのは良くないので毎回打つ場所を変えています。
入院しても注射がなければどんなにいいだろうといつも思います。

今回の手術で胆管に留置したステントを抜くため12月にまた入院の予定です。




MSCベリッシマで行く韓国済州島と九州クルーズ

2023年10月14日 | 旅行


ブログが定演記事以外5月から9月まで飛んでいます。
この期間私にとっての大きな出来事にクルーズ旅行と急性胆管炎での入院があります。
このブログは自分自身の備忘録にもなっています。
遅くなってしまいましたが忘れないうちに先ずはクルーズについて書き留めておきたいと思います。

一昨年の膵臓手術の大病以降めっきり体が弱り体調も安定しない状態が続いています。
毎年のように夫婦で行っていた海外旅行もコロナ禍の影響もあって2019年でぷっつり途切れてしまっています。
家内はどこかに行きたくてムズムズしている様子。
もう飛行機とバスによる強行軍な海外旅行は私の今の体力では無理、せいぜい行けるのは国内の年配者向け温泉旅行くらいかと思っていましたが、家内が日本近海を巡るクルーズなら重たい荷物の持ち運びも不要ですし体調が悪ければ部屋で寝ていればいいのだからと「MSCベリッシマで行く韓国済州島と九州クルーズ7日間」という旅行を見つけてきましたので試しに参加してみることにしました。

MSCベリッシマはイタリア客船で乗客定員5,700余名、乗組員数1,500余名のとんでもなく巨大な船で、横浜港から乗船するときパスポートが必要、乗船したらもう海外、船内のレストランやお店での会話は英語、支払いはドルとなっています。
船内は19階まであり私たちの客室は船首に近い13階、バルコニー付きの客室でした。
船の中の通路はまるで迷路のようです。
大きい船だけに揺れはほとんどなく海上を滑るように航行します。

MSCベリッシマ

今までクルーズと言えばライン川クルーズ、エーゲ海クルーズ、ナイル川クルーズ、ハワイのサンセットクルーズなどの経験はありますが、いずれも飛行機で現地まで飛んでツァーの一部としてのクルーズで、今回のように初めから終わりまでクルーズだけというのは初めての経験でした。

客室の選び方

クルーズ船の客室には窓もバルコニーもない部屋、窓はあるけれどバルコニーのない部屋、窓もバルコニーもある部屋の3種類があり順に価格が高くなっています。
今回窓はあるけれどバルコニーのない部屋は販売されていませんでしたので二択となりましたが、さすが窓のないもぐら生活は息苦しいのではと思いバルコニー付きにしました。
バルコニーには一応テーブルとイス二脚が置いてはあるのですが、何しろ狭くてとてもここで優雅にお茶する気分ではなく一度も利用しませんでした。
窓がなくても寝るだけなら景色はデッキに出て見るという割り切りもあるかも知れません。
バルコニーはなくても窓だけあればそれでもいいような気がしました。

食事はおいしいか

クルーズの食事は基本無料、バイキングと同じです。
日本語併記で料理の写真付きメニューで食べたい料理をいくらでも注文できます。
英語ができなくてもメニューの料理を指差すだけでも日本人を扱い慣れているスタッフ(多くはイタリア人)に伝わります。
食事場所はレストランとビュッフェに分かれ、レストランはフォーマルな雰囲気で日替わりでドレスコードが決まっており、一方ビュッフェはカジュアルな感じで気軽に食事ができます。
イタリア客船だけにイタリア料理は特においしいとの評判です。
レストランでの食事の質は街のしゃれたイタリアンレストランと同じ程度、ビュッフェは街の庶民的なイタメシ屋といった感じでしょうか。
レストランはコース料理、ビュッフェは和洋中何でもあります。
このほかにレストランよりさらに高級な和食、中華、イタリア料理などの有料レストランが別にありますが、いかにも高そうで一度も利用したことがありませんので食事の質についてはコメントできません。

飲み物はレストランでは有料、食前食後の薬を飲むために水を注文するとボトル1本1,000円します。
注文式のドリンクバーのようなものもあって(ドリンクパッケージと呼ばれています)事前予約しておけば飲み物が無料になりますが、料金が非常に高く利用している人は少ないように見受けました。
ビュッフェでは飲み物は無料ですので客室で飲むために持参の空のペットボトルに入れて持ち帰る人も大勢いました。
ついでに公式には知らされていませんがビュッフェでの果物やお菓子などもお皿ごと客室に持ち帰って食べてよいことになっています。

オプショナルツァー

今回のクルーズの寄港地は韓国済州島、八代(熊本)、博多(福岡)の3ヶ所でした。
各寄港地でそれぞれ複数のオプショナルツァーが組まれチャーターしたバスで効率よく観光できますが、これまた非常に高い上人気のツァーはすぐに完売となってしまいます。
博多ではお土産を買おうとツァーには参加せず市営のバスを利用しましたが乗り場を探し発車時刻を確かめるのに慣れない土地柄とても苦労しました。
オプショナルツァーには参加せずすいた船内でゆったり過ごす人もかなりいました。

船内での過ごし方

船内では有料、無料のいろんなアトラクション等が山のように企画されていて毎日船内新聞でプログラムが公開されます。
プール、ジャグジー、ディスコ、ヘアサロン、フィットネス、カジノ、ミュージカルやショー、図書室、インターネットカフェ、ダンスレッスン、ヨガ、スパ、ミニゴルフ、ボーリング、ビンゴゲーム・・・等々
私たちはこれらのものにあまり興味はなくショーを2度ほど見ただけでした。
どのショーも演目は違っても出演者は同じ、アクロバット的な内容でした。
ちょうど夏休みの時期でたくさんの子供がプールで遊んでいました。
船内のメインストリートを歩いていますと通路の両側には有料のコーヒーバー、シャンパンバー、ジェラート売り場、チョコレート売り場、空港の免税店のような香水や時計、貴金属売り場などが並び、通路のあちこちにカメラマンが立っていて勝手に写真を撮っては買わないかと寄ってきます。
記念にと注文したら小さい写真がなんと1枚3,500円でした。

クルーズは旅行会社のパンフレットには基本の最低料金しか記載されていませんので意外と安く行けるものだと思ってしまいがちですが、実際にはたいしたことしないでもその2、3倍かかるものと覚悟しておいたほうがよさそうです。
こんな超豪華なクルーズ船を建造し1,500余名もの大勢の乗組員を養うにはいかに乗客に消費させるか必死のはずです。
因みにレストランのウェーターや客室係へのチップは2人分174ドルが自動的に会計に加算されます。
豪華な雰囲気と巧みな商魂、誘惑に負けて高価な買物をしている乗客もたくさんいました。
無料の食事やアトラクションにこだわりあとはデッキの椅子に座ってゆったり大海に落ちる夕陽をながめるのもいいでしょうし、中には高価な買物や食事をしている乗客を横目でにらみながらストレスをためている人もいるかも知れません。
他の乗客と話をしていますとリピーター客も結構いて、そのような人は経済的に余裕のある年配者に多いように感じました。
クルーズはお財布のひもを固く締めて乗るような性格のツァーではなくある程度散財して楽しむツァーと考えるべきなのかも知れません。
体調もまあまあで何とか行ってくることができましたが、次回また行くかと問われれば考えてしまいます。

船内の様子はYouTubeに乗船記が山のように載せられていますので、ここではごく2、3枚の写真にとどめておきたいと思います。
今回より旅行の写真はデジカメを卒業してiPhoneによる撮影です。

レストランでどなたかの記念日を祝うスタッフのフレンドリーな様子

デッキから眺めた落日

ケーキバイキング(無料)の会場にて

次回のブログでは急性胆管炎での入院騒動について記しておきたいと思います。



定演に参加できました!

2023年10月13日 | 音楽


10月9日開催の立川マンドリンクラブ第41回定期演奏会に無事参加することができました。
コロナ禍、大病予後の体調不良を乗り越え、クラブ皆さんのお気遣いをいただいて4年ぶりの出演でした。
私の体調が悪くならないか心配して家内も朝から会場で待機していてくれました。
突然の体調不良で出演できないこともあるかと思い今回は知人への事前の案内状送付を取りやめていましたが、それでも聞きに来てくださった方が何人かいてとても嬉しかったです。
演奏が済むと後片付けや打ち上げを失礼してすぐ帰宅させていただきました。
今日はもう13日ですがやっと定演疲れから立ち直ってきたところです。

学生時代から今日までいろんなマンドリンクラブに所属して数多くの定演には必ず出演してきましたので、ここにきてここ数年定演に出られないという状況に歳を思い知らされます。
手術予後の体調不安定、それに加えて楽譜が見えにくくなる、耳が聞こえにくくなる、手が動きにくくなって速いフレーズが弾けない、腰をかがめておなかを圧迫する演奏姿勢が予後に良くない、など悪い条件が重なってきますが、でもそれに打ち勝って若い頃からずっと続けてきた趣味であるマンドリンをいつまでも楽しみたいという強い気持ちを失いたくないと思っています。



立川マンドリンクラブ第41回定期演奏会

2023年08月29日 | 音楽


もう4ヶ月もこのブログを更新していません。
こんなこと初めてです。
書くことがないわけではなくこの異常な暑さで書く気が起こらなかったからです。

掲記のとおり立川マンドリンクラブでは来る10月9日41回目の定期演奏会を開催致します。
いつものとおりクラブのK子さんが素敵なチラシを作ってくださいましたので掲載させていただきます。


今年の演奏曲テーマ「浪漫」に合わせて昭和ロマンを感じさせるようなとてもシックなデザインになっています。

クラブの定演は2020年はコロナのため不開催、2021年は私の膵臓摘出の大手術後の養生のため不参加、2022年は定演当日の突然の体調不良で不参加、今年4年振りの出場となりますがまたまた体調不良を起こさないか不安でもあります。
何とか体調を整え出演し頑張って演奏したいと思っています。


終活にゆうちょ銀行をどう利用するか

2023年05月06日 | 日記


昨年から今年にかけての義母の遺産相続には私たち夫婦の終活にいろいろ考えさせられることがありました。
終活ステージでのこれからの金融資産の運用については今さらリスクを伴う利殖など考えず元本を安全確実に守ること、極端に言えば金融機関をタンス預金代わりと思って利用することを第一に考えてゆきたいと思います。

考えるべきこととして
1 預ける金融機関や通帳は極力少ない数に集約するとともに安全を考え金融機関の数は
  少なくしながらも分散させて預けておきたい
2 いざというとき預貯金を下ろしやすい金融機関を選ぶこと
3 利息が無いにも等しい現状では下ろす手間が複雑な定期、定額預金などより普通預金
  に重点を置いて預けること
4 体が不自由になった時のことを考えるとできるだけ家から近い金融機関を選んでおく
  こと

金融機関には銀行、信託銀行、証券会社、信用金庫、労働金庫などがありますが都市銀行(三大メガバンクの三菱UFJ、三井住友、みずほ)とゆうちょ銀行をメインにしておきたいと思います。
とりわけゆうちょ銀行は私たちに身近な銀行です。
ゆうちょ銀行と郵便局は同じものと思われますが厳密には違います。
ゆうちょ銀行は総務省所管の日本郵政(株)の子会社であり、同じく子会社である日本郵便(株)、いわゆる郵便局に銀行業務を委託して営業しています。
つまり委託先の郵便局の貯金窓口はゆうちょ銀行の代理店として業務を行っていることになります。

ここではゆうちょ銀行の利用について考えてみました。


利息は利子所得とみなされ、わずかな利子にも一律20.315%(所得税・復興特別所得税15.315%、地方税5%)の税率で税金が源泉徴収されます。

預入上限の1,300万円を超えると超えた部分は自動的に利子のつかない振替口座に移されますので実際上預入上限はないことになります(この場合預金通帳は普通預金口座ではなく総合口座の通帳にしておく必要があるようです。振替口座には通帳がありません)。
ただし金融機関が破綻したときに保証されるペイオフは元本1,000万円までですので超える300万円分についてはペイオフの適用外となります。
通常貯金の預入上限額は1,300万円以内であれば自由に設定でき(オートスウィング基準額と言われます)例えば1,000万円に設定しておけばペイオフが適用されない範囲はなくなることになります。
金利が0.001%(何と元金の10万分の一!)の現在、差額の300万円に対する利子などゴミみたいなものですから利息は無視してペイオフを優先し1,000万円に設定しておくという考え方もありかなと思います。

都市銀行やゆうちょ銀行では犯罪や不正防止の観点から一つの金融機関で1人が開設できる普通預貯金口座は1つだけとしています。
ゆうちょ銀行で貯金目的が違う預金をしたいため口座を分けて複数持ちたい場合には通常貯金、通常貯蓄貯金、定期貯金、定額貯金を使い分ければ最大4つの口座を持つことができ、利息のつく預金は最大2,600万円まで可能となります。

一つ残念なことはゆうちょ銀行には貸金庫がないことです。
一般的に都市銀行に比べて社屋が小さくスペース的に難しいのかもわかりませんが、顧客の利便性を考えてわざわざ都市銀行で借りなくても郵便局ですべて完結できれば有難いと思います。



マイナ保険証を使わないと今月から医療費アップに

2023年04月10日 | 時事


今月からマイナ保険証資格確認端末を置いている医療機関、調剤薬局では、健康保険証を紐付けたマイナンバーカード(マイナ保険証)を使わないと医療費がアップすることになりました。

政府はマイナンバーカードの普及にやっきになっておりマイナンバーカードの新規作成、健康保険証の利用登録、公金受取口座の登録をすることで最大2万ポイントが付与されるマイナポイント事業を展開、政府はこの事業に2兆円以上もの税金を投入しています。

来年秋までに現行の健康保険証は廃止されマイナンバーカードの事実上の強制取得へと舵が切られ、そのあとさらに運転免許証との一体化も考えられています。

従来の健康保険証は期限前になると新しい保険証が自治体から自動的に送られてきますがマイナ保険証の場合は5年の有効期限ごとに自治体の窓口で更新手続きが必要になります。

どうせ取得が義務化されるのならマイナポイントをもらえる今のうちに申請しておこうとする人が増え、低迷していたマイナンバーカードの全国交付率は2月末時点で63.5%となっています。

医療機関や調剤薬局で加算される金額は今月から次のように見直されます。


3割負担の場合の窓口負担は上表の3割となります。

マイナンバーカードの取得が任意制であるにもかかわらず健康保険証を廃止して健康保険証に紐づけられたマイナンバーカードを持たざるを得なくするというのは非常に矛盾した話です。
マイナンバーカードは所有する個人の利便性より、庶民の個人情報を一元管理したい政府の思惑が透けて見えます。
マイナンバーカードに紐づけられる個人情報は今後増えてゆくと思われます。
気が付くと個人情報が国に丸裸になっていたということになりかねません。
また、ネット情報の流出は日常茶飯事に起きています。
マイナ保険証を所有することで最高の個人情報である医療情報が流出する危険にさらされる可能性が生じることにもなります。

マイナ保険証にして医療費が若干安くなることを喜んでばかりではおられません。
問題山積みのマイナンバーカードの今後の推移をしっかり注視してゆきたいと思います。


Win11でICカードリーダRC-S310を使う方法

2023年03月12日 | パソコン


先日JRを利用し降車駅の改札を出たところでトイレに行こうと思い、すぐ近くで思いつくのは駅構内のトイレでしたのでSuicaで入出場すれば電車に乗るわけではないので運賃は徴収されないだろうと思ったのですが、よくよく考えてみますと確かに電車には乗りませんが入場料を取られるのではと思いました。

確かめてみようと家に帰ってソニー製ICカードリーダ(PaSoRi) RC-S310をパソコンにつないでSuicaの履歴を調べようとしますと今までWin10ではちゃんと動いてくれていたICカードリーダが働きません。

思いつくことはパソコンのOSをWin10からWin11 に変えたことくらいですが、調べますとカードリーダのドライバー、NFC(Felica)ポートソフトVer5.4.8.6の提供が2022年6月に終了していて最新版はVer6.2.1.1とのこと、それならばとさっそく最新版をインストールしてみましたがこれでもダメ、いろいろ試してみた結果次のようにすればうまくゆくことがわかりました。

(1) NFCポートソフトウェアリムーバーをインストールしてNFCポートソフト
Ver6.2.1.1を削除
(2) 古いドライバーVer5.4.8.6をネットで探してインストール
(3) Suicaの履歴を表示させるソフトSF Card Viewer 2を立ち上げる

(2)が完了しますとNFCポートの自己診断(スタート→すべてのアプリ→NFCポートから自己
診断できます)が正常となります。
(3)では乗車した年月日、入場駅、出場駅、利用額、残額が表示されるほか入場料、Suicaのチャージ、Suicaを利用した物品購入なども表示されます。

予想どおり入場料を取られていました。
このカードリーダは確定申告には使えず、確定申告用にはシャープ製RW-4040というカードリーダを別途購入して使っています。
なんともまあわかりにくく無駄の多いカードリーダです。


できた! 主婦が相続手続き完了

2023年02月23日 | 日記


昨年5月に義母が他界し専業主婦の家内が相続手続きをしてきました。
来月に相続税の納付期限が迫るなか、このほどやっと税務署に相続税の申告を終え同日税の納付を済ませることができました。
相続税申請書についていろいろ不備を指摘されるのではと想像していましたが何ごともなく意外とすんなり受理してもらえました。
正直家内がここまでできるとは予想していませんでした。

何とかやりとげることができましたのは、
・法定相続人は家内と家内の甥の二人ですが実際の相続人は遺言により家内一人だけで遺
 産分割協議も必要なかったこと
・手書きの遺言書は家内が保管していて所在と内容が明らかだったこと
・生前より義母は財産管理のすべてを家内に任せていたため家内は遺産の全容を把握でき
 ていたこと
などが挙げられると思います。

私は戸籍の収集(本籍のある市役所)、検認(家庭裁判所)、預貯金の残高証明書の取得(銀行、郵便局) 、相続税の申告(税務署)などに必要な申請書類の確認とネットからの申請フォーマットの印刷、書き方マニュアルの取得と提出前のチェックなどについてパソコンをフル活用しながら二人三脚で作業を進めてきました。
 
今後家内の甥より遺留分の請求があった場合には税務署に納め過ぎた相続税を還付してもらう更正の請求をする必要がありますが、実際には面倒な更正請求は行わずに単に遺留分から納め過ぎた相続税分を差し引くという調整で済ませることになるかと思います。
税務署としては相続税の全額はすでに徴収済みであり更正請求をする、しないは相続人の自由だからです。

あとは口座凍結の解除手続きを残すだけですが、これには期限がありませんので落ち着いてやれます。
手続きには各金融機関によって若干異なるものの
・義母の口座の通帳・キャッシュカード
・金融機関所定の届出書
・遺言書
・義母の出生から死亡までの戸籍謄本
・家内の戸籍謄本
・家内の印鑑証明書
・家内の本人確認書類
などが必要で、ほとんど揃っていますが最後の最後までやれやれ面倒なことです。

今回税理士など専門家に頼まず家内が個人で手続きをしてきました。
自分でやることのデメリットとしては
・最新の相続税制を正しく理解していないと本来かからなかったはずの税額を過大に納め
 てしまう可能性
・逆に本来支払わなければならない税額を支払わず後で追徴課税を課せられる可能性
・税理士が申告に携わっていた場合に比べてあとで税務調査の対象になりやすいこと

これらデメリットはほとんど税理士等サイドからの自分たちの仕事を奪われないための言い分であり、いろんな相談窓口を利用しながら最新かつ正確な情報を集め慎重に手続きを進めるならば、不動産などがからんで相続人どおしが争い弁護士等が入る複雑な相続などでない限り今回のような場合個人でやれるのではないかと思います。
自分でやれば一般に数十万円以上と言われる弁護士、税理士、司法書士等への高額な報酬を支払わずに済みますが、その代わり相当な手間と時間がかかることを覚悟しておく必要があります。

今後私や家内の遺産相続が発生する場合に備えて今回学習したことを活かして財産の整理、遺言書内容のチェック、手続き簡素化のため自筆証書遺言書保管制度や法定相続情報証明制度の活用などを図ってゆければと考えています。

関連ブログ:
それはそれは大変、相続の手続き (2023.02.11)



自宅で最も居心地の良い場所は

2023年02月17日 | 日記


私は出不精な性格もあって家で過ごすのが好きです。
企業定年後請われて大学で10年以上教鞭を執り二度目の定年を迎え、現在は家内と二人53歳の時建てた自宅で毎日を過ごしております。

在職時代は衛星通信、光ファイバ通信、デジタル移動通信などずっと通信分野の開発に携わり海外出張も多くそれなりにやりがいもありましたが、気持ちは早く仕事から解放されて家でゆっくりしたいという願望が強く、定年になった時は仕事や仲間から離れる寂しさよりもこれで毎日が日曜になって家で過ごせるぞという喜びでそれはそれは嬉しく思いました。

自宅で最も居心地の良い場所はリビングと書斎です。
あるアンケートで自宅で特に居心地の良い場所はどこかとの問いに最多の54%の人がリビングと答えています。
家族団らんのできる場所ですから自然な結果だと思います。
寝室で寝る以外の時間はほとんどリビングか書斎で過ごしています。
リビングは一階20畳のLDK、全面南向きで解放感があり、家内と食事をしたりテレビを見たりしてくつろいでいます。
食事はリビングでしたりダイニングテーブルでしたりといろいろです。
家内も洗濯や掃除をする時以外はほとんどリビングにいます。
家内は話し好きで私は聞き役が多いですが、二人で一日中しゃべり合っています。
私は家内と一緒にいるのが好きで心が落ち着きます。
家内は海外の旅番組、韓国や中国の宮廷歴史ドラマ、地底や水中の洞窟探検(ねずみ年のせいか??)、マラソンや駅伝、ドキュメンタリー、地球外生命体や古代遺跡などのテレビ番組が好きで、私も時に付き合って一緒に観ています。

一方書斎は二階の6畳洋室、私一人で好きなことに没頭できる空間です。
パソコンをしたり、楽器を弾いたり、音楽を聴いたり、ビデオを見たり、読書をしたり自由気ままな時間を過ごせます。
いつでもすぐに楽器が弾けるよう木製の譜面台を椅子のそばに立てています。
すること、したいことが山ほどあって、することがなく暇だということはまったくありません。
壁一面に大容量の本箱を設置してありますがそれでも収まり切れない書物は仕方なく物置行きになっています。
最近視力が落ちて文庫本の小さい字が読みにくいです。
音楽やビデオはパソコンにつないで鑑賞しています。
写真や動画をパソコンから1階のテレビの大型画面に無線で飛ばしてみようかと思っています。
喉が渇いたなあと思う頃家内がトントントンと階段を上がってお茶を運んできてくれます。

このほか天気の良い暖かい日は庭も外気に触れて心地良い場所です。
高齢の二人が庭いじりするには広すぎず狭すぎずちょうど良い広さです。
私は膵臓摘出の大手術をしてから体調がまだ十分に戻ってはいませんので最近の庭仕事はもっぱら家内にしてもらっています。
電動芝刈り機を使うときは家内が指を刈らないかとヒヤヒヤです。
高い木の剪定は脚立に上ると危険ですので年に一度市の人材センターに頼んでやってもらっています。
植木の専門職人ではありませんので多少のトラ狩りは我慢です。
ナス、ミニトマト、キュウリなどの家庭菜園も楽しいです。
家内は花が好きで年中花の苗を買ってきては花壇や鉢に植えて育て、花木の少ない庭に彩りを添えてくれます。


私たち夫婦はお互いのことにほとんど干渉しませんし、してもらったことにはどんな小さなことでもすぐに「ありがとう」と言います。
夫婦二人、このように居心地の良い場所で何のストレスもなく穏やかに過ごせることは本当に有難く幸せなことだと思います。
二人のこれからの余生、息災に暮らせることを願うだけです。

関連ブログ:
庭の鉢植えパンジー (2018.04.24)