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七夕飾り

先日の7月7日、巷がこぞって七夕モードになり「七夕は8月だろーが」と一人で毒づく私。
何となく七夕飾りを作ってみたくなったはいいがそういや七夕飾りって短冊と網以外何があるんだっけ?
ヒマにかまけて検索してみたら、まさに本拠、仙台七夕祭りオフィシャルサイトで
「七夕の七つ飾りの作り方」を発見。→ こちら。

 

七つ飾り。「投網」は記憶にあるが「くずかご」の存在は知らなかったな~
投網を逆にして中身を入れたのがくずかご。早速作ってみる。
手近にあったどうでもいい紙=コピー用紙を正方形に切り
中心を軸に4回折りたたんで、互い違いにはさみで切り目を入れて折りたたみを戻して広げる。

この網を広げる瞬間が、背筋がゾクゾクするほど楽し~い。



一枚の紙がハサミだけでこんなんなるなんて~~フシギ。



ハサミを入れる切れ目の幅や間隔を変えると微妙に仕上がりのカタチが異なる。
これは苺イメージで赤とヘタの緑。みのむしのようだ。



これは投網のカタチがベルっぽいのでそれっぽくしてみた。
あ~~ハマる~~

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法多山万灯祭

7月10日、袋井市の古刹、法多山の万灯祭に行ってきた。
この日一日お参りすれば四万六千日お参りしたのと同じご利益があるというお得な一日。
かなりの車、駐車場も一杯の人ごみ。聞けば、初もうでの次に多い来場者数だという。
地元民には言わずと知れた万灯祭に行くのは今年初めて。

 

日が沈む前に赴き、しばしステージアトラクションを楽しんでから本堂へ向かう。
階段のところから並べられた灯ろうの数に圧倒。
しかも電灯ではなくひとつひとつ全部ちゃんとローソクが入ってる!すごい!
これだけ灯すのも一大仕事だろうな~

ローソクの灯りは電灯と違って何が一番いいかというと、
光が微妙にゆらぐのがいい。生きもののような息吹を感じる灯り。



それにしてもこれは一見の価値あるお祭りだ。どこを撮っても幻想的な絵になる。
方々でシャッターを切っているカメラマンも多数。



だんご屋さんの券売機の横で無料配布されてたガス入り風船が
あちらこちらで時たまふわりと空に浮かびゆく。
小さい子連れのご家族やじいちゃんばあちゃんまで、ゴザに座ってのんびりステージ鑑賞を楽しむ。
津軽三味線からディジュにベリーダンスと盛りだくさん。
トリを飾ったギター弾き語りとジャンベのレイニーズのライブも良かった。
弾き語りのボーカルの声が「徳永英明に似てるね」と私が言ったら
オットは「南こうせつに似てる」と言った。年代の差明らかに。

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7月9日(月)のつぶやき

15:33 from Twitter for Android
出来る時に出来ることをコツコツコツコツ進める。地道にジャムラッピング作業中。 pic.twitter.com/sVKT34br

15:36 from Twitter for Android
夜に自転車で帰宅途中、道路に転がっていたカブトムシを見つけた。生きてた。連れ帰って杜の庭に放つ。 pic.twitter.com/elIFwkgV

16:25 from Twitter for Android
当たり前の平穏な暮らしが明日も必ずやってくるという保証はどこにも無い、と頭では分かっているつもり。

16:27 from Twitter for Android
身近な方が亡くなられたと耳にして金づちで殴られたような衝撃。

16:32 from Twitter for Android
「順番だから。仕方ないことだけど早かったね」冷静沈着なのはご年輩の方々。

16:36 from Twitter for Android
お見送りに参列し現実に家から居なくなることだと知り合掌。

16:40 from Twitter for Android
普段忘れかけていることをまた取り戻す。一期一会という言葉の重み。

by moriya415 on Twitter

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7月6日(金)のつぶやき

08:03 from web
「明日は七夕」と言われてもピンとこない。仙台七夕祭りは8月6日~8日。5日前夜祭は花火。

08:10 from web
仙台七夕祭りサイトで「七夕飾りの作り方」動画を発見。七つ飾り「くずかご」なんてあるんだ~知らなかった。sendaitanabata.com/kazari/index.h…

08:12 from web
7月28日のヨンサタの時、ちょっとした七夕を飾ろうかと思案中。試しに紙の短冊を外に吊るしておいたら昨夜の豪雨にも耐えた。意外と紙って丈夫なのね。

08:14 from web
仙台七夕は日本一の七夕祭りとのこと。子供の頃はどこの町でも七夕やるのは当たり前だと思ってた。

by moriya415 on Twitter

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7月5日(木)のつぶやき

11:19 from Twitter for Android
ポルボローネラベル貼り大会~ pic.twitter.com/UhCkJJz9

18:19 from web
7月28日(土)のイベント「ヨンサタコレムINキコラ」主催は言わずと知れた掛川の雑貨店「コレム」さんです!corem.hamazo.tv/e3284061.html

18:20 from web
コレムさんブログによると「ギター弾き語りなどの生演奏」もあるとのこと!楽しみ~♪

18:23 from web
ご来訪のお客様にヨンサタコレムinキコラのことお知らせしたら「小雨の時はどうするんですか?」と聞かれた。基本雨天中止だけどどうなんだろ?雨の程度によるのかな。

18:23 from web
しかし杜屋初の野外イベント参加。外ってどうなんだろう~ポップとか風で飛んでったりして。

18:26 from web
そしてコレムさんのブログ読んで今さら気付く。「わんこ連れで芝生でのんびりするもヨシ」・・・あっそうか。野外イベントはわんちゃん接近の可能性有りって忘れてた~~(汗

18:28 from web
実は犬ニガテな私(汗)。でもオットは動物大好きなので、オットになでなでしてもらおう~~

by moriya415 on Twitter

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7月4日(水)のつぶやき

13:12 from web 「暮らしの菓音」写真整理してレポも書き終えて一段落。今月の販売情報お知らせします。

13:13 from web 仙台パルコ4階「クリエイターが作る、新しい仙台みやげ展」に今年もジャムを納品させて頂く予定です。開催:7月27日(金)~8月19日(日)営業時間:10時~21時。夏休みに仙台帰省やご旅行予定の方も是非お立ち寄り下さい。仙台駅のすぐ横です!sendaimiyage.jimdo.com

13:17 from web そして第四土曜日、掛川の「キコラ」さんにて開催される「ヨンサタコレムinキコラ」に出店します。エリアすみっこで小さなテントにひっそりこもってジャムと焼き菓子販売させて頂く予定です~ぜひお声掛け下さい。7月28日(土)10時~15時。雨天中止ですのでご留意を!

13:20 from web 掛川のキコラさんは掛川のしずてつストアがある道を北に進んで途中で右折。倉真温泉まで行かないとこ。kicola.com/?p=49213:21 from web うちからだとちょっと遠いけどわりと分かりやすいです。住宅メーカーの木製品関係のショールームって感じ?立ち寄るだけでも楽しめます。

13:25 from web キコラさんお楽しみプチ情報。7/27(金)までにキコラさんで1,000円以上のお買い物すると7/28(土)の抽選会で使える抽選券をもらえます。空くじなし(1等~5等)でステキな景品が当たります!

13:27 from web 7/28(土)ヨンサタコレムinキコラお知らせはこちら→ kicola.com/?p=1541イベント終わったらそのまま倉真温泉行こうかな~

13:28 from web でも以前、倉真温泉行ったら男に間違えられた。

13:30 from web 先日袋井の「和の湯」に行った時も男だと思われてた。その場にいたお客さんと会話がはずみ、最後の方に「あれ?女の人?」と言われたので、オットを指さし「この人の弟です」と言っておいた。
by moriya415 on Twitter

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暮らしの菓音 vol.6 全体

6回目を迎えたドルチェ倉庫での「暮らしの菓音」イベントを先週6月21日木曜日に行った。
今までは土日を狙って開催していたが、初の平日、初の夕方開始、
そして電気を極力使わずにキャンドルの灯りで照らすという初めてだらけの試みであった。
夏至と冬至の夜に電気を消してキャンドルの灯りで過ごしましょう、という
全国各地で行われている自主停電運動「100万人のキャンドルナイト」に倣って
6月21日夏至の日を選んだ。梅雨の真っただ中であること承知の上。

しかしまさか、本番当日2日前に強大な台風に見舞われてホントの停電になるとは思いもよらなかった。
菓音イベント用に準備していたキャンドル類を早速活用。
停電中はオーブンが使えずお菓子を焼くことは出来なかったが、
キャンドルと懐中電灯の灯りでラベル貼りなど細々とした準備作業を進めた。
うちの近辺は7時間ほどの停電で済んだのでラッキーだったが、
地域によっては2日間ずっと停電してたところもあったという。
当日は梅雨の中日、台風過ぎ去った後の穏やかな日和だったのが幸運であった。



日中は曇りだったのに夕方5時開始を狙ったように雨がしとしと降ってきた。
でも途中で雨があがったので、入り口外にも空き瓶に和紙を巻いた行燈タイプのキャンドルを並べる。



荷物搬入や駐車場看板取り付けなどの準備は午前中から。
準備中と後片付けの時は雨がやんでいたので助かった。
外の看板用の黒板は「耐水」のチョークを使って書いたのに、ものの見事に雨で文字が流れた。
ま、そんなもんだ。



館内中央に吊るしたのは、以前浜名湖クラフトフェアで出会った兵庫県にお住まいの染織家さんに
頼んで作ってもらった、ぶどうの絵柄の型染め。4枚横並びにすると柄が一枚の絵につながる。
うちの窓辺でカーテン代わりに使っているのを持ち込んだ。
まるで計ったようにサイズもぴったし。素地が麻布なので光が淡く透けて美しい。



今回は入って左側を杜屋と福浜会さん、右側をリサイクル雑貨「拝啓」の山田さんのコーナーにした。
今までは、左右どちらかの壁際に縦にテーブルを並べて商品展示していたけれど
今回は四角にしてアイランド状にしてみた。そうすれば一歩動くだけで一人で補充も会計も出来るかなと。
しかしフタをあけてみれば、開始後一時間は会計作業に没頭状態で
商品補充もスタッフさんがいつの間にかやって下さっていた。



参加の皆さんで開場前にミーティング。
「まるで開始を狙ったように雨が降ってきましたが、のんびり楽しみたいと思います~」
そう言いながら、今までこのイベントをのんびりやったことって一度も無いな~とあらためて思った。
まぁ平日だし夕方だし雨だし、はなからいつもの半分も来客数があればいいところかな、
と思っていた企画なので、気持ち的に自分自身もゆるやかに楽しめればいいな、と。
そもそも「100万人のキャンドルナイト」自体、スローライフの良さを見直すというコンセプトなのだから。



5時オープン~~と言いながらも早くお越し下さったお客様がいらしたので15分前には開場。
随所に設置したキャンドルにチャッカマンで火を灯す。
100金で2本買ったチャッカマン、1本完全に使いきった。
前半は小さなお子様お連れのお客様もずいぶん多かった。小さい長靴やカッパ着てご来場。



なんだかんだで、わ~~~っとけっこう盛りだくさんなお客様に少々てんぱり気味で嬉しい悲鳴。



毎回参加協力して下さっている、ドルチェ倉庫ご近所の社会福祉法人「福浜会」さん。
心身に障がいを持った方のための施設「はまぼう」「松ぼっくり」「そるとぽっと」
市内近隣に点在する各施設の職員さんが交代ばんこで来て下さっている。
今回は「そるとぽっと」の新人若手職員Wさんが担当。



「そるとぽっと」では、自主制作製品としてオリジナルキャンドルを作られているので
今回の企画にもちょうどいいのでは、と思っていた。
しかも二日前に町全域停電したというこのジャストタイミング。
容器に入った据え置きタイプのキャンドル、たくさんあればもっと売れたかも。
各施設毎にさまざまな自主製品があるけど、「防災グッズ」というジャンルがあればいいかもしれない。



「暮らしの菓音」で以前ピアノ演奏して下さった、ドルチェ倉庫でのミュージックヨガ教室の先生でもある方が
お客様として足を運んで下さり、熱烈なラブコールにより(?)その場で譜面無しで「エリーゼのために」を弾いて下さった。
暗闇に響きわたるピアノの音。しんと吸い込まれる。



前半のお客様の波がどっとひけた後、いっときほとんど誰もいない瞬間があった。
そしてピアノ演奏が終わった頃にお得意様やご近所さんなどもちらほら。



歩いて来れる近所の方がお散歩がてら立ち寄ってくれればいいな~
と思っていたが、磐田市外、掛川や菊川、御前崎などご遠方のお客様もはるばるお越し下さり
知ってるお顔を見つけるつどハイテンション。
「楽しみにしてました~」そのひとことに歓喜感激。それだけで企画準備の気苦労も吹き飛ぶ。



前回、奈良在住の夫の父が作った竹箸が好評で残りわずかとなったので、
その後また新たに作ってもらった。
山に行って竹を切り出し、乾燥させるところから父一人で手掛ける正真正銘手作りのお箸。
見た目普通で取り立てた特徴もないですが、実際使ってみると、とーっても使いやすいのです。
丈の短いお子様用も初登場。まだうちに在庫あります。気になる方はご一報下さいませ。



窓際には、今年11月3日(土・祝)にドルチェ倉庫でライブ予定の
神戸在住ジャズピアニカ奏者、トミーさんのPRコーナーを設置。
昨年11月26日に初めてドルチェ倉庫にお招きしたトミーさん。
今年もまた是非この町に来て演奏して欲しい!
でもせっかくならドルチェ倉庫だけではなく地元の学校で子供向けにピアニカ演奏して欲しい!
そんな念願を受け止めてご尽力下さった多数の方々のおかげさまで、11月2日には地元、
福田中学校で全校生徒さん対象にピアニカ演奏の機会を作って頂くことになりました。
だってこんな素晴らしい演奏するアーティスト、たくさんの人に知って欲しいって私でなくても思うだろう。
神戸を拠点に、関西、長野など各地のライブハウスやコンサートホールでのジャズライブの他、
小中学校での生徒さん向け芸術鑑賞会での演奏経験も豊富なトミーさん。
ドルチェ倉庫での木に包まれた響きは鳥肌が立つほど素敵だった。
珠玉の時間。11月3日ドルチェ倉庫でのジャズピアニカライブ、今のうちに予定に書き込みを!
ってかそろそろ時間とか詳細決めなくちゃな~~



電気照明を消して、電気のありがたさと価値を知ると同時に、
暗闇の中に灯すキャンドルの炎という生きた火の魅力に気付く。
同じく音の無い静かな空間に振り子時計のコツコツコツ・・・ぼーんぼーん・・・・
というかそけき音が存在すると、一層「静かな時の流れ」の良さを認識出来るのでは、なんて魂胆で
これまたうちから持参した時計を壁に掛ける。無電力ゼンマイ仕掛けの振り子時計。
意識して聴こうとしなくてもコツコツコツという音が耳に入る瞬間が時折あった。
広い館内での小さな音なのに。

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暮らしの菓音 vol.6 キャンドル展示



昨秋11月、「暮らしの菓音」4回目の時に個展とコラボさせて頂いたデザイナーの山田ゆかさんは
オリジナル雑貨ブランド「拝啓」として「リサイクル」をテーマに様々な作品を作られている。
その中に廃油を活用したキャンドルもあり、それがとってもステキなので
今回のキャンドルナイトイベントにもお誘いした。
折しも浜松での個展を終えられた直後。
個展の情報は静岡新聞、中日新聞、朝日新聞に山田さんご自身の写真付きで
掲載されていたので、ご覧になった方も多いのでは。



ナイスショット!な一枚。キュートな感じですね~~うふ。
トイレットペーパーの芯を活用したアートオブジェをはじめ、
山田さんの作られるものは野卑なところが全く無く洗練された美しい品々で
初めてお話させて頂いた時は「プロのデザイナーさんだ~~」と緊張したものだが
その実、中身はとっても気さくで親しみやすく会話上手で、
いい意味で都会的なセンスと鄙の魅力との両方を兼ね備えた
いそうでなかなかいないお人柄的にも素敵なお方。



山田さんオリジナルブレンドのハーブティーは、絶妙なブレンド配合とほのかな甘味で飲みやすく
毎日でも飽きないお味。冷たいのもさっぱりしておいしかったです!
掛川の雑貨店「ラクトフラム」さんでお取り扱いされている他、
私のお気に入りカフェ、掛川の「konohi」さんでも山田さんのハーブティーを飲むことが出来ます。



「でんきを消して、キャンドルを灯す」
日々ご自宅でキャンドルの灯りでのスローな暮らしをされている山田さん。
キャンドルの魅力を存分に知りつくしている方だからこそ映えるディスプレイに
お客様の足も自然にひき寄せられる。






 シンと静まった空間に灯るキャンドルの灯り。
 真っ暗な林の中に浮かぶ蛍の光に引き寄せられるように
 幻想的な灯りに陶然とし、しばし時の流れを忘れる。
 1年の半分の月日を終える6月、夏至の時季。
 再び忙しない日常に立ち向かうためにも、
 いっとき足を止め頭を休めて立ち止まる。
 たまにはそんな時があってもいい。

  
 山田ゆかさんのサイト「掛川スローライフード」

 暮らしの菓音vol.6の状況も
 ご紹介頂いてます → こちら。

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暮らしの菓音 vol.6 キャンドルナイトカフェ



キャンドルの灯りのみで物販するのはやっぱりちょっとムボーだったかも。
という思いとは裏腹に、後半のキャンドルナイトカフェが良かった。

普通のカフェでお茶するように、開催時間中ならいつ来てもいつ出てもOK!
という前半とは異なり、7時で販売終了、時間を区切って7時半キャンドルナイトカフェ開始。
何故そういうカタチにしたかというと、自分もカフェしたいから。
フリーなカフェだとセッティングと販売の両立が出来ない以前にお客様と会話出来ない。



「これで1000円って、高いと思われるだろうか・・・」
玉ねぎキッシュorじゃがいもキッシュ、梅ジャムサンドクッキー、
金柑蜜煮入りのチーズケーキ、うちの酵母のプチスコーンに
ジャム&マーマレード5種類とロミパンさんのパン3種。
あと苺ジャムトッピングした蜂蜜ブラマンジェ。
飲み物は、柚子ジンジャージャムのソーダ割りor苺シロップのミルク割りに
まめやさんのホットコーヒー。

菓音イベント終了数日後、キャンドルナイトカフェにご参加下さったお客様と予期せずばったりお会いした。
「こないだのカフェとっても良かったわ~あんなにたくさん付いて1000円って安い。毎日やって欲しい位。」
と言われて、ほっと胸をなで下ろした。
毎日は無理だけど、たまにやるのは自分の切磋琢磨になる。
しかしこのセット用意するのはこの人数分で限界だな~。
少ないからこそ、実現出来ることがまたひとつ。



まずは、お出しした食べ物と飲み物がどんなものであるかとご説明。
玉ねぎのキッシュのレシピの元は、長野の焼き菓子工房に居候生活していた時に教えてもらったもので、
その方はドイツとイギリスのお菓子を主軸にされていて、
ちなみにその方の弟さんは、若い時にドイツに渡って今バイオリン職人のマイスターをされてて・・・
レアみたいだけどベイクドチーズケーキは、仙台で働いてた喫茶店のレシピで
低温で長時間加熱するのがポイントで・・・
とか、ふり返れば言おうと思ってたのに言い忘れてたことも多々。
基本的に人前で話をするのは苦手だが、闇にまぎれて人の顔が見にくいというシチュエーションでは
話をしやすくなるというのは新鮮な発見であった。言わなくてもいいこともぽろぽろ。



キャンドルナイトカフェ後半で、前回に続きスタッフ役お引き受け下さったIさんに朗読を1本演じて頂く。
長年朗読を習っておられる多芸なIさんと話していると、少しずつ積み重ねてきたものの大きさを感じる。
「好きなもの・得意なもの・場の雰囲気に合うもの」何でも、朗読演目はおまかせしますので~。
とお伝えして、Iさんが選んだのが江國香織の「いつか、ずっと昔」。



まるでミントの香る風がスッとひとすじ吹き抜けたかのように、
Iさんの朗読が始まった途端、場の空気が律された。
「いつか、ずっと昔」は不思議な不思議な物語。今という現実を忘れて陶酔する。

どちらかと言えば私はわりと本を読む方だと思うが、読み方が偏狭していて
この作家が好き、と思ったらしばらくの期間その人の本ばっかり読んでいた。
考えてみれば、とりあえず手にとる本、そして好きになる作家は男性ばかりだった。
ところが、今年になって宮部みゆきのミステリーにいきなりどっぷりはまった。
それまで意図的に女性作家を退けていたという訳ではないのだが
江國香織は昔「きらきらひかる」を読んだきり他の作品は読む気にならなかった。
多分自分が「好き」と思う本は年齢や状況によって刻々と変わっていくのだろう。
江國香織の不思議ワールドにちょっと魅かれた。
それもIさんの朗読、声と読み方によるものが大きいかもしれない。
同じ楽譜の同じ曲を別々の人が演奏すると全く別の曲に聴こえたりするように
朗読も、読む人により読む場により異なるものとなり得るのが奥深い。



コーヒーをすすり山田さんのカットグラスキャンドルの影に見とれながら、
いい時間だな~と心から思った。

闇だからこそ、お客様のお顔をしっかり見ようと意識し、
同時にお客様のお顔が闇にまぎれて視線を気にせずリラックス出来た。
それは知らなかった新しい世界。
でんきを消すこと、キャンドルを灯すこと。
意識してその些細な行動を実際にすることで、
電気が無かった時代の人達の日常生活、暮らしの楽しみに思いを馳せたり
暗闇の中で見えてくるものに気付いたり。

宮城県気仙沼市で、漁師が山に木を植える「森は海の恋人」という
海の浄化と山の保全の植林活動を続けている畠山重篤さんの
山に木を植えることはもちろん大事なのだけど、
「人の心に木を植える」ということが大事。という言葉を思い出した。
いくら一生懸命山に苗木を植えても、川の上流に住む人達が汚れた水を川に流し続けるのでは意味がない。
水を、川を、海を汚さないということを意識することが大切だと。

そもそも電気はなんのためにあるの?
掃除機よりほうきで掃除した方が実は楽しい。
暗闇を目がくらむほどの照明でこうこうと照らすよりキャンドルの灯の方が安らぐ。
心に木を植えるように、心にキャンドルを灯して「大切なこと」を常に意識したいと思う。

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暮らしの菓音 vol.6 お菓子



人の身体というものは不思議なほどよく出来ていて
何も見えない真っ暗闇でも、数分たたずんでいるとだんだん見えなかったものが見えてくる。
「目が慣れてくるまでゆっくりしている時間がない」という方は、
通常通り普通の日にご注文頂いて、ご都合のいい時間に合わせて用意させて頂ければいい。
というわけで、「キャンドルの灯りのみで物販」というチャレンジャー的なことをやってみた。



確かに実際やってみて、暗さにも限度はあるな~と正直思った。
しかし、今回のコンセプト「100万人のキャンドルナイト」は
電気を消して、キャンドルの灯りで過ごす自主停電活動。
湯水のごとく電気を使う行き過ぎた便利生活を意図して手放し、
一歩下がってそこにある暮らしの魅力に気付く、ということ。



この場限りのバーゲン気分で要・不要問わず買い漁るのではなく、
いらないもの・不要なものを視界から消して消して消して
そこに欲しいものがあればラッキー、と思ってもらえればそれでもいいかな。と。



でも確かにご年配の方などがお顔をじーーーっと近づけて
一生懸命見ようとして下さっているのも申し訳ないような気がした。
「コンパクトに販売」すべく、量もスペースも前回より断然少なくしたが
商品をずらりと並べてお客様にチョイスして頂くのではなく、
テーブルひとつにサンプルをそれぞれ1個ずつだけ置いて
「これ1個とこれ2個と・・」と、ケーキ屋さんのように注文に応じて店側で取り出して販売する、
という方法もあったかも。ま、それだと選ぶ楽しみは減るが。





それにしてもこうしてあらためて写真を眺めてみると、
平日の夕方の雨の日に本当にたくさんの方々が足を運んで下さったのだと思う。



不特定多数の方々が同じ時間・同じ空間に集う。
「お店」とはまた違った、非日常的な場の魅力。



言うまでもなく直接販売では、否応なしにお客様と対面することになるのだが、
顔見知りのお客様のお顔を見かけるとほっとし、
初めてで緊張した面持ちの方を見るとこちらも緊張し、
初めてでもにこやかで楽しそうな方を見るとこちらも和み、
お会いしたことあるような気がするけどお名前が思い出せない、という方だと再び緊張する(笑) 



話は飛ぶが、私はドルチェ倉庫の近くの住宅地の普通の一戸建ての住宅で暮らしている。
自宅内で作業をしていることもあり、平日の日中はほとんど外に出ない。
子供もいないので、いわゆるママ友つながりもゼロ。
この町は「お祭り」が地元人の同窓会と化していて、お祭りでの地域交流が非常に濃いが
地元生まれ地元育ちではない私は当然同窓生も皆無。
そんなこともあり、お隣近所のご家族の人数とかお子さんのお名前とかもほとんど知らない。
知る機会が無い。
まぁそんなの都会では当たり前のことだけど。

知る人知らぬ人問わず、たくさんのお客様のお顔を眺めながら
人の顔って本当に人それぞれなんだな~と、当たり前のことをぼんやり思うと同時に
頭に浮かんだのは、この町一帯が地震や津波に遭遇した場合のこと。
災害で壊滅した東北の町の様子は目に焼き付いている。
もしいつの日か、自分も自宅も津波で流されたとするならば。
自宅は跡形も無くなり、自分の遺体は自宅とはかけ離れた場所で発見されたという場合、
「顔見知り」の人が多ければ多いほど、自分はどこの誰であるかを
より早く判別してもらえる可能性が高まるのでは・・・
「顔」って大事だな~と、暗闇の中でキャンドルの灯に淡く照らされる
お客様のお顔を眺めながらふいにそんなことを考えた。

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