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若い頃は見向きもしなかったけど大人になって歳をとってから興味をもったもののひとつに「石」がある。石と言ってもジュエリーとしての宝石に興味はなく「石垣」と「巨石」に魅力を感じる。
織田豊臣の時代から城壁の石垣造りに活躍し、今も現役で代々続いている石積集団「穴太衆」のことを数年前にテレビで見て、石垣を造るという職人仕事に心奪われた。つい先日も情熱大陸で穴太衆を放映してて見入った。昔は重機が無いので石垣も城もヒトの手づくり。現代のようにコンクリートで同じサイズの均質なブロックを大量生産して巨大なクレーンで積み上げるのではなく、野山にあるひとつひとつ形も重さも異なる石の性質を見極め、何百年も崩れないよう頑丈に、かつ見た目も優美な「理にかなった」美しさの石垣に積み上げるという技に職人仕事の粋を感じる。「石の声を聴け」という穴太衆の口伝に敬服。
いつも長野畑には浜松市北部の引佐から長野県飯田市に抜ける下道をテケテケ走っていくのだけど、数百回も往復してきたこの浜松市北部257号線沿いには、数年前のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の舞台となった井伊谷がある。いつか時間の余裕が出来たらこの辺ゆっくり散策したいなぁと思っていたけど、長野畑へ出発する往路は大抵日暮れ頃、長野畑から帰宅する復路は畑仕事でヘロヘロになった真夜中なので、今までただ一度すら井伊谷へ寄り道することはなかった。
先日たくさんジャムとお菓子のご注文下さったお客様へ直接配達するついでに、前から行きたかったあちこちの場所とお店巡りをした。そのひとつが井伊谷の磐蔵遺跡。「パワースポット」と言えばひとことだけど、圧倒的な巨石の存在感。過去にどれだけの人がこの場に身を寄せ思いを投じてきたかと想像すると悠久の時を感じる。写真の石垣は井伊家の菩提寺である龍潭寺。
意外なほど身近にあった石の力を感じる場所。たまにこういう場所をゆっくり歩くと静かな力をもらう。

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