日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
大欲得清浄(だいよくとくせいせい)
だいよくとくせいせい
大欲得清浄
どうせ持つなら大きな欲を持ちましょう
典籍:理趣経
欲があることは、悪いことのように思われがちですが、それは誤解です。欲自体は純粋なものなのです。
悪いのは欲にこだわることなのです。
例えば異性を好きになったとします。異性を好きになること自体は、自然の行為であり、善でも悪でもありません。それは純粋な思いであり、清浄なるものです。
ただ、そのあとが問題なのです。異性を好きになると、その異性に対し独占欲が出てきます。それが満たされないと悩みが生まれ、満たされれば、失うことを恐れます。こうして最初の純粋な欲は、苦しみを生む悪い欲へと変貌していくのです。
これを避けるため「欲を制御しなさい」と説くのです。
しかし、欲は簡単には制御できません。ならばその欲を大きくしてしまったらどうでしょうか。全人類を好きになり、全人類に好かれ、世界一の金持ちを目指し、世界的な有名人を望み、世界一安楽を求めるといったような。
小さな欲ではなく大きな欲を持つのです。
そしてその実現のために努力をするのです。
大欲は清浄を生みます。これが密教の経典「理趣経」に説く
『大欲得清浄』です。
大きな欲を持てば、自然に自分自身を大きく変えることができるのです。
我欲にこだわらず大きな欲を持ちましょう。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 宴(えん) | 断見(だんけん) » |
コメント |
コメントはありません。 |
![]() |
コメントを投稿する |