日々の感じた事をつづる
永人のひとごころ
お新香屋
私の住む石巻市には大根の生付けにからしを塗って、別に漬け込んだしその葉で巻いた『からし巻』という漬物があり、主に蛇田方面の農家の片手間仕事で、或いは自家消費用として作られていた。季節的には冬の食べ物であった。長方形に切られ、二本重ねると10枚入りのチュウインガムぐらいの大きさになった。昔〈我々の小学校時代〉は野菜の行商人が農家から買い集め、二本重ねにしたものを5列に並べ、ワラで縛り、木の樽に入れて他の野菜と一緒にリヤカーの行商で売られていたものである。
昭和43年頃女川町で八百屋をやっていた浅野漬物店では一袋に6本を一列に並べてビニールの袋詰めにし、販売するようになった。時々東京へ1ケース50袋入りを2ケース、3ケースと取り寄せて,青梅市の米屋さんや、大田区の食材屋さんに置いて試したところ、一袋40円~45円で飛ぶように売れた。酒好きの人のおつまみ、一般家庭の食事の漬物、変わったお土産として、珍しいお茶うけとして、喜ばれていると言う。量さえ確保出来れば幾らでも引き取りたいと言う。
日本橋にある投資顧問会社に勤務していた私に毎日のように両店から『・・からし巻・・を何とか手配してくれるように』との電話が入った。上司や同僚からその都度,「お新香屋さん、電話で~す」とからかわれ、冷やかしを受けた。浅野漬物店に12月22日迄に一日に10ケース、合計200ケースを作ってくれる様に必死の思いでお願いした。12月2日の事である。
浅野さんから「自衛隊に納めなくてはいけないので無理だろう」と言われたのだが、私がトラックで直に取りにいく。その場で現金決済する。という条件で何とか承知して貰った。米屋さんと食材屋さんに売り上げ予定の額を前金で戴き、夫々100ケースづつ、納入するめどを付けた。・・・(石巻人の物差し)へ続く。
昭和43年頃女川町で八百屋をやっていた浅野漬物店では一袋に6本を一列に並べてビニールの袋詰めにし、販売するようになった。時々東京へ1ケース50袋入りを2ケース、3ケースと取り寄せて,青梅市の米屋さんや、大田区の食材屋さんに置いて試したところ、一袋40円~45円で飛ぶように売れた。酒好きの人のおつまみ、一般家庭の食事の漬物、変わったお土産として、珍しいお茶うけとして、喜ばれていると言う。量さえ確保出来れば幾らでも引き取りたいと言う。
日本橋にある投資顧問会社に勤務していた私に毎日のように両店から『・・からし巻・・を何とか手配してくれるように』との電話が入った。上司や同僚からその都度,「お新香屋さん、電話で~す」とからかわれ、冷やかしを受けた。浅野漬物店に12月22日迄に一日に10ケース、合計200ケースを作ってくれる様に必死の思いでお願いした。12月2日の事である。
浅野さんから「自衛隊に納めなくてはいけないので無理だろう」と言われたのだが、私がトラックで直に取りにいく。その場で現金決済する。という条件で何とか承知して貰った。米屋さんと食材屋さんに売り上げ予定の額を前金で戴き、夫々100ケースづつ、納入するめどを付けた。・・・(石巻人の物差し)へ続く。
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