7/22~週の日経平均は、NY市場が金融緩和策縮小の後倒しの思惑により、為替
市場で円高シフト。ドル/円で98円台になった事や中国景気への警戒感から下落し、
週末にかけ3日続落の展開となりました。
米企業の決算本格化に加え、国内企業決算も出始め、全体的には様子見姿勢が強まり
先物主導による戻り待ちの売りに押された格好でした。
結局、日経平均は、1週間で約460円下落(↓3.15%)の14129円の大引けでした。
7月最終週(7/29~8/2)の主なイベントと予定は、下記1、の通りです。
週明けの日経平均は、国内の第1四半期の決算発表がラッシュを迎え、好業績企業で
出遅れている個別銘柄の選別物色相場になりそうです。
最終週は、月末の米FOMC、7/31のADP雇用統計や月が替わり8/2に発表される
7月雇用統計など、注目されます。
日経平均は7/26にかけての3日続落で、過熱感はなくなり、リバウンドのチャンスを
伺う展開を想定したい。
日経平均、7月最終週(7/29~8/2)のレンジは、13900円~14700円程度を
想定しています。
1.7月最終週(7/29~8/2)主なイベントと予定
7/29
日本 黒田日銀総裁、講演
日本 三井住友、コマツ、大和証券、神戸鋼、ガンホー 各決算
米 6月中古住宅販売成約指数
米 ロウズ、ハートフォード 各決算
7/30
日本 6月完全失業率/有効求人倍率
日本 6月家計調査
日本 6月鉱工業生産
日本 ソフトバンク、ヤクルト、OLC、JPX、川重、日立 各決算
米 FOMC(~7/31)
米 5月S&Pケースシラー住宅価格
米 7月カンファレンスボード消費者信頼感指数
米 グッドイヤー、ファイザー、メルク、アムジェン、アフラック、コーチ
NYSEユーロネクスト、オフィス・デポ 各決算
西 第2四半期スペインGDP速報
伊 イタリア国債 入札
7/31
日本 新日鉄住金、JAL、ホンダ、三菱UFJ、三菱地所 各決算
日本 6月住宅着工戸数
日本 日中韓 FTA第2回交渉再開(~8/2 上海)
米 7月ADP雇用者数
米 第2四半期GDP速報
米 FOMC政策金利
米 シカゴ購買部協会 景気指数
米 国債償還 2年債(360億ドル)
米 国債償還 5年債(233億ドル)
米 ホールフーズ、アンハイザー・ブッシュ・インベブ、マスターカード
メットライフ、ヒューマナ
独 7月失業率/失業者数
EU 6月ユーロ圏失業率
EU 7月ユーロ圏消費者物価指数
8/1
日本 7月新車販売台数
日本 ソニー、シャープ、キリン、三菱ケミカル、伊藤忠、スズキ 各決算
米 新規失業保険申請件数(~7/26までの週)
米 7月ISM製造業景況指数
米 7月自動車販売台数
米 エクソンモービル、P&G、AIG、コノコ・フィリップス、ディレクTV
CBS、CMEグループ、エイボン・プロダクツ、ニューヨーク・タイムズ
中国 7月製造業PMI
英 BOE政策金利
西 スペイン国債 入札
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁、会見
8/2
日本 臨時国会召集見通し(~8/5)
日本 トヨタ、三菱商事、国際帝石、サッポロ、三越伊勢丹 各決算
米 7月雇用統計
米 6月製造業新規受注
米 6月PCEデフレータ
米 6月個人所得/支出
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 シェブロン、ワシントン・ポスト 各決算
EU 6月ユーロ圏生産者物価指数
8/3
中国 7月中国非製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(7/26)
26日のNY市場、来週の重要イベントを控えて神経質な展開となったものの、
全体的にはドル売りが優勢の展開となった。
前日終盤にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の著名なFEDウォッチャーが、
来週のFOMCでフォワードガイダンスの変更が協議される可能性があり、場合に
よっては、ゼロ金利解除の失業率基準である6.5%を6.0%に変更してくるかも
しれないと述べていた。
FRBへの警戒感からドルはきょうも売り優勢の展開となっている。
今日発表されたミシガン大消費者信頼感指数(確報値)は予想を上回る上方修正
だったものの、ポジティブな反応はなく、逆にドル売りが強まるなど、ドルの持ち高
調整の意欲が強い。
ドル円は円高圧力も加わって、一時97円台まで下落する場面も見られた。
一方、ユーロドルは1.33台には慎重だったものの、1.32台後半まで上昇している。
なお、次期FRB議長レースに関して、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、
上院の民主党議員らの間で、イエレン副議長を指名するようオバマ大統領に促す
書簡が出回っていると伝えている。上院の民主党議員と民主党に近い議員54人の
うち3分の1程度が書簡に署名し、民主党リベラル派の大多数を占めているという。
FRB議長は大統領が指名し、その後、上院議会の承認を必要とする事から、オバマ
大統領は民主党議員の支持をほぼ確実にする必要もある。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=191347
米国債利回り
2年債 0.313(-0.008)
10年債 2.564(-0.007)
30年債 3.622(-0.019)
期待インフレ率 2.137(-0.017)
*期待インフレ率は10年債で算出
26日のNY債券市場、利回りは小幅に低下。来週のFOMCを控えて売買が交錯
したものの、FRBは慎重姿勢を強めるとの見解もあり、利回りは低下している。
10年債は2.54%台まで低下し、一方で30年債は3.60%台まで一時低下した。
2-10年債の利回り格差は225(前日+225)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=191346
3.NY株式市場、結果(7/26)
NY株式26日
ダウ平均 15558.83 (+3.22 +0.02%)
S&P500 1691.65 (+1.40 +0.08%)
ナスダック 3613.17 (+7.98 +0.22%)
CME日経平均 13975 (大証終比:-155 -1.11%)
26日NY株式市場、ダウ平均は横ばい。来週の重要イベントを前に序盤は売りが
優勢となった。しかし、来週のFOMCでFRBがハト派な姿勢を強調するとの見方も
あり、売り一巡後は次第に買い戻しが優勢となった。
ダウ平均は一時150ドル安まで下落したものの、結局、プラスで終えている。
ダウ採用銘柄ではボーイングやHP、JPモルガン、バンカメなどが下落。一方で
マイクロソフト、インテル、トラベラーズが上昇。
ハリバートンが商いを伴って上昇。2010年のメキシコ湾原油流出事故に関連した
裁判で罪を認める方針を明らかにした。また、これに関して、米司法省も訴追しない
方針を示している。
ナスダックは上昇。前日急伸したフェイスブックはさすがに反落したものの、決算を
受けて、アマゾンやスターバックスが上昇。
オンライン旅行サービスのエクスペディアが急落。前日引け後に発表さた決算がを
嫌気している。競合他社との競争が激化しており、顧客を奪われている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=191343
4.NY市場、原油先物9月限/金先物12月限 各結果(7/26)
NY原油先物9月限(WTI)
1バレル=104.70(-0.79 -0.75%)
26日のNY原油先物相場は続落。来週の重要なイベントリスクを控えて利益確定
売りが優勢となっている。また、中国当局が製造業者に対して過剰設備を閉鎖する
よう要請しており、原油需要減への警戒感も高まっている。
9月限は一時103ドル台に下落する場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=191337
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1321.90(-7.60 -0.57%)
26日のNY金先物相場は反落。来週の重要イベントを前に利益確定の動きが優勢
となっている。
12月限は一時1312ドルまで下落。ただ、後半には買戻しも入り小幅安に留まった。
IMFによると、6月の世界各国の金準備は、ロシアが0.3トン増の996.4トンで、9ヵ月
連続の増加となった。その他、カザフスタンやウクライナ、アゼルバイジャンなど東欧や
中央アジアの国も増加した。
一方、トルコが3.8トン減と2012年6月以来の減少となったほか、ドイツも減少。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=191339
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