9/15~週の日経平均は、米FOMCのイベント通過とスコットランド投票の独立
否決を受け、為替の円安が進行。週末ドル/円で109円台になり、株式市場の
追い風となりました。
前半こそ、上記2イベントの結果待ち膠着相場も、週後半にFOMC出口戦略の
模索やスコットランド独立が否決され、イギリス不安も解消され、日経平均は、
年初来高値更新ばかりか、昨年末の高値抜き。リーマン・ショック前07年11月
水準に戻しました。
結局、日経平均は、1週間で372円上昇(↑2.34%)16321円の大引けでした。
9月第4週(9/22~9/26)の主なイベントと予定は下記1.の通りです。
週明けは祝日前ですが、9/25の9月末中間期の配当/分割/優待取りの日を
迎え、過熱警戒感のある中、拾う機関や個人もありそうで、下値は堅そうです。
また、アリババの初値が高く、恩恵を受けるソフトバンクの株価も注されます。
来週、ドル/円が節目となる110円を再びチャレンジするようだと、意外高も
期待されそうです。
アベノミクス交響曲、第2楽章がスタートする雰囲気あります。
日経平均、9月第4週(9/22~9/26)レンジは、16150円~16600円
程度を想定しています。
1.9月第4週(9/22~9/26)主なイベントと予定
9/22
日本 安倍首相、訪米(~9/27、NY)
日本 8月コンビニエンス・ストア売上高
日本 あさひ 等 決算
米 8月中古住宅販売件数
米 8月シカゴ連銀全米活動指数
米 NY連銀総裁、講演
EU 9月ユーロ圏消費者信頼感・速報
EU ドラギECB総裁、経済金融委員会で証言
9/23
日本 休場(秋分の日)
米 7月FHFA住宅価格
米 カンザスシティ連銀総裁 講演
米 セントルイス連銀総裁 講演
米 国債入札 2年債(290億ドル)
中国 9月HSBC製造業PMI速報
独 9月製造業PMI速報
独 ハノーバー国際自動車ショー(~10/2)
EU 9月ユーロ圏製造業PMI速報
世 国連 気候変動に関する首脳級会合(NY)
9/24
日本 ジェネレーションパス 新規上場
日本 クイック(東証2部→1部へ)
日本 国際観光イベント(~9/30)
日本 気象庁3カ月予報
日本 キリン堂、瑞光 各決算
米 8月新築住宅販売
米 クリーブランド連銀総裁 講演
米 シカゴ連銀総裁 講演
米 国債入札 5年債(350億ドル)
豪 中銀、金融安定化報告
独 9月Ifo景況感
世 国連総会 一般討論演説(~10/1、NY)
9/25
日本 9月末 株式分割/配当/優待 権利付最終売買日
日本 8月企業向けサービス価格
日本 リボミック 新規上場
日本 ニトリ 決算
日本 ツーリズムEXPOジャパン(~9/28、東京ビックサイト)
米 8月耐久財受注
米 新規失業保険申請件数(~9/20日までの週)
米 アトランタ連銀総裁 講演
米 国債入札 7年債(290億ドル)
北朝 北朝鮮最高人民会議
EU ユーロ圏8月M3
9/26
日本 9月消費者物価
日本 世紀東急、グリコ、東特線、いすず、河合楽器、ユアサ等 100株へ
日本 ミルボン、ハイディ日高ジーンズメイト、壱番屋 各決算
米 第2四半期GDP確報
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 ナイキ 決算
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/19)
今日のNY市場はドル買いが優勢となっている。スコットランドの住民投票は
独立回避の結果となったが、欧州通貨の買いが強まることはなく、改めてドル
への見直し買いが強まる動きとなった。
ドル円は東京時間につけた109.40付近からは戻り売りに押される展開となった
ものの、下押しする動きまでは無く、110円を視野に入れる動きは続いている。
ユーロドルは一本調子の下げとなり、今週のFOMC後の安値に顔合わせしてる。
ユーロに関しては前日のTLTROの弱いオペ結果が再認識された模様で、また、
今度はスペインのカタルーニャ自治州のマス首相が11月9日にスペインからの
独立の是非を問う住民投票を実施する法令に署名することを表明したことも悪
材料視された。
一方、注目のポンドは材料出尽くし感もあり、利益確定売りが先行。ポンドドルは
前日からの上げを失っており、噂で買って事実で売る展開となっている。
選挙直前の世論調査は反対派優勢の調査が多かったこともあり、ファンド勢などが
ポンドロングを仕込んでいた模様。そのロングポジションが一気に巻き返されてる
といったところだろう。
今日のところはスコットランド絡みのポジション整理に終始しそうだが、その動き
が一段落すれば、市場もファンダメンタルズを再検証してくるものと思われる。
ユーロ圏と相反し、英ファンダメンタルズは底堅く推移している。カーニー英中銀
総裁も来年5月の総選挙前の第1四半期の利上げの可能性も示唆している状況。
一方で、FRBの第1四半期の利上げ開始は、市場の一部で根強く期待されている
だけで、不透明な部分が、まだかなり多い。
今回の騒動の整理が一段落すれば、ポンドは再評されても不思議ではない。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=229989
米国債利回り
2年債 0.565(+0.004)
10年債 2.576(-0.038)
30年債 3.287(-0.061)
期待インフレ率 2.027(-0.005)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、2年債利回りは上昇したものの、10年や30年といった長期
ゾーン利回りは下げている。米早期利上げ期待は根強くあるものの、一方で世界
全体の景気は、減速するのではとの懸念が長期債の購入を後押し、利回りは低下
していたようだ。
10年債は2.57%、30年債は3.28%まで低下。
2-10年債の利回り格差は+202(前日+206)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=229988
3.NY株式市場 結果(9/19)
ダウ平均 17279.74(+13.75 +0.08%)
S&P500 2010.40( -0.96 -0.05%)
ナスダック 4579.79(-13.64 -0.30%)
CME日経平均先物 16250 (大証比:+30 +0.19%)
今日のNY株式市場は小幅に続伸し、最高値を更新している。
この日はアリババの上昇に市場の関心が集中。アリババの初値は92.70と公開
価格68ドルから大きく上昇し、一時100ドルに迫ったものの、その後は、売りも入り
90ドルを割り込む場面も見られた。ただ、終盤にかかけて買われ、初値は上回って
引けている。時価総額は、きょうの終値時点で2314億ドルとなり、米史上最高の
IPOとなった。
ダウ平均もアリババの動きに歩調を合わせる動きが見られ、一時マイナスに転じた
ものの、最高値を更新して引けている。
ダウ採用銘柄ではマイクロソフトやベライゾンが上昇。一方、キャタピラーやインテル
下落。
前日引け後に決算を発表したオラクルが下落。決算が不調だったことや、CEOの
辞任が嫌気されている。
石油産業向け機器製造のドレッサー・ランドが商いを伴って大幅高。独シーメンス
が同社の買収を準備しているとの報道が思惑を呼んでいる。
ナスダックは反落。アリババの大株主のヤフーは材料出尽くし感もあり利益確定
売りに押されている。アップルやアマゾン、フェイスブックは上昇。
経理ソフトのコンカーが商いを伴って大幅高。独SAPによる買収で合意したことが
好感している。SAP側はクラウドサービスの強化の一環としている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=229987
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果(9/19)
NY原油先物10月限(WTI)(終値)
1バレル=92.41(-0.66 -0.71%)
ブレント先物11月限(ICE)(終値)
1バレル=98.39(+0.69 +0.71%)
ブレント-WTI(11月限)6.74(前日5.72)
今日のNY原油先物相場は続落。為替市場で引き続きドル高が強まっていることや、
供給増から売りが優勢となっている。ブレントはスコットランドの独立が回避された
ことを好感して上昇しており、WTIとの価格差は拡大している。
10月限は一時91ドル台まで下落し、21日線を下放れる動きが出ている。
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1216.60(-10.30 -0.84%)
今日もNY金先物相場は続落。為替市場でドル買いが続き、また、スコットランドも
独立が回避されたことから、金は売りが続いている。商品市場からの資金流出が
続いており、銀など他の貴金属も軟調な動きが続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=229982
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