2/18~週の日経平均は上昇した。週初は、NY市場の上昇を受け、出遅れて
いる日経平均は、大幅上昇。米・中貿易協議の進展を受け、週末にかけ、3/1
中国への関税引上げが延期されるのでは、との期待から底堅い1週間となった。
日経平均は、21000円台を底固めに21500円台を回復する場面もあった。
結局、日経平均は、524円高(↑2.51%)21425円の大引けでした。
さて、2月最終週(2/25~3/1)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
来週は、21500円台を底堅めに、堅調展開を想定したい。米・中貿易協議の
進展から3/1関税引上げが延長され、3月に米中首脳会談の可能性を示唆。
貿易協議の前進のムードが高まっています。穏やかな方向に着地するとの見方が
日経平均の押し上げ要因になる可能性あります。
また、2/27、28パウエルFRB議長の議会証言で、金融引き締めに対する
ハト派的コメントが出されると、相場の追い風になる。さらに2/28に米第4
四半期GDP、中国の2月製造業PMIなど、経済指標が発表され、想定通りの
着地なら、米・中貿易協議の進展期待がクローズアップされ好感されます。
3/1の日本雇用統計もまずまずなら、国内好決算企業も多く、買い戻しをする
週で、3月末にかけ19/3月配当取り視野にリバウンドする展開を想定したい。
日経平均、2月最終週(2/25~3/1)レンジは、21400円~21950円
程度を想定しています。
1.2月最終週(2/25~3/1)主なイベントと予定
2/25
日本 1月企業向けサービス価格指数
日本 プラネット 決算
米 国債入札 2年債(400億ドル)
5年債(410億ドル)
英 カーニー英中銀総裁、記者会見
西 携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス2019」(~2/28、バルセロナ)
1/26
日本 スリープロ、ウチダエスコ 各決算
日本 リックソフト IPO
米 12月住宅着工件数
米 パウエルFRB議長、上院銀行委員会で半期に一度の議会証言
米 ホーム・デポ、マイラン、メーシーズ 各決算
米 国債入札 7年債(320億ドル)
英 カーニー英中銀総裁、議会委員会で証言
仏 デクシア 決算
ギ ギリシャ銀行 決算
2/27
日本 東海ソフト IPO
日本 片岡日銀審議委員、挨拶
米 12月製造業受注
米 12月耐久財受注
米 1月中古住宅販売制約指数
米 パウエルFRB議長、下院金融委員会で半期に一度の議会証言
米 ブッキング、ロウズ、HP、モンスタービバレッジ、ベストバイ
キャンベルスープ、Lブランズ、チェサピーク・エナジー、スクエア 各決算
米朝 米朝首脳会談(ハノイ)
英 下院、EU離脱方針巡り審議採決?
2/28
日本 1月鉱工業生産
日本 1月商業販売統計
日本 東和フード、大和コン、はてな、パーク24、共和工業 ラオックス、HIS 各決算
日本 フロンテア インターナショナル、スマレジ 各IPO
米 第4四半期GDP速報値 ※一部政府機関閉鎖の影響で発表に遅れ?
米 クラリダFRB副議長、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 ダラス連銀総裁、講演
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 PG&E、ギャップ、ノードストローム、JCペニー 各決算
米 国債償還 2年債(296億ドル)
5年債(350億ドル)
7年債(294億ドル)
中国 2月製造業PMI
3/1
日本 1月有効求人倍率
日本 1月完全失業率
日本 1月労働力調査
日本 アイ・ケイ・ケイ、伊藤園、ロックフィール、ナトコ、巴工業、ハイレックス
ダイサン、内田洋行 各決算
米 2月自動車販売
米 12月個人所得/個人支出
米 2月ISM製造業景気指数
米 パウエルFRB議長、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
米中 貿易戦争、貿易協議期限
中国 2月財新製造業PMI
EU 1月ユーロ圏失業率
2.NY市場、為替/債券 各結果(2/22)
今日のNY為替市場はドル売りが優勢となり、ドル円は110円台後半から
110.55円近辺まで一時下落している。きょうは経済指標の発表もない
中で米国債利回りが低下しており、ドル円も戻り売りに押されたようだ。
ただ、米株が堅調に推移しており、リスク選好の雰囲気もあることから、ドル
円の 下値は支えられている。下にも行けず、上にも行けない状況が継続。
午後になってムニューシン米財務長官の発言が伝わり、米中が通貨に関して
最終合意したと述べた。これを受けて人民元がオフショア市場で買われており、
ドル/人民元は6.70元台前半に下落。対円では16円台半ばに上昇して
いる。ただ、ドル円やユーロドルの反応は限定的。
市場は米中貿易協議の行方に注目している。トランプ大統領は「習近平国家
主席と会談が3月に実施される」と述べていた。ただ、中国との覚書は短く
なるという。
米中協議に関しては、農産物中心に中国は米国からの輸入を増やす方向は合意
しそうだが、知的所有権や構造改革ではなお隔たりが大きいとも言われている。
市場では3月1日の関税引き上げ期限は延期されるものの、無くなるという事
はなく、今後も協議を継続して行くことになるのではと見ているようだ。
期待通りであれば、最終合意は遠いものの前進は見られているとして、投資家
ポジティブな評価を期待している模様。
今週はFOMC議事録が発表され、バランスシート縮小の年内終了をFOMC
メンバーのほぼ全員が支持していることが明らかとなった。ただ、市場が期待
している利上げ停止について意見が分かれており、今後の経済指標次第という
ことで利上げの可能性は残している。発表後はドル買いの反応が見られていた
が、FRBが慎重になっており、ドル買いの反応は続いていない。
今週のドル円は110円台での狭い範囲での値動きが続いたが、200日線の
手前で踊り場に来ており、次の材料を待っている状況だ。
ユーロドルは買い戻しが優勢。この日発表のドイツ企業景況感指標は予想範囲
内ではあったものの4年ぶりの水準に低下し、ドイツ企業のモメンタムの弱さ
が示された。ユーロドルは1.1320ドル近辺まで値を落としていた。ただ、
NY時間に入ると1.1355ドル近辺まで一時戻している。
しかし、本日1.1365ドル付近に来ている21日線の上値抵抗として機能
しており、下向きの流れは続いているようだ。
ポンドも買い優勢となり、ポンドドルは1.3080ドル近辺まで一時上昇した。
きょうは一時1.2970ドル近辺まで下落し、200日線を割り込む場面も見
られたものの結局、NY時間に入ってその水準はサポートされた格好。
ただ、EU離脱交渉の行方は依然として混沌としており、来週の英議会で投票は
難しいとの見方も英政府関係者から出ている。
EU当局者が、メイ首相はEU離脱の最低3ヵ月の延期を要請せざるを得ない
との見方を示していた。英議会での承認が得られたとしても、必要な法案可決に
時間がかかる。3月下旬のEU首脳会議までに合意が締結できない場合、メイ
首相が離脱交渉期間の延長を求めざるを得ないという。ただ、延長期間が3ヵ月
より長くなれば、5月に予定されている欧州議会選への英国の参加を求める圧力
が生じ、それは英国もEUも避けたい意向。
https://fx.minkabu.jp/news/94353
米国債利回り
2年債 2.495(-0.033)
10年債 2.652(-0.040)
30年債 3.015(-0.034)
期待インフレ率 1.923(+0.009)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。この日は米経済指標の発表がなく、
前日の弱い指標を受けての流れが続いている。きょうも米地区連銀総裁の発言が
複数伝わっていたが、年内のバランスシート縮小終了を支持する内容が相次いだ。
10年債は一時2.63%、政策金利に敏感な2年債も2.47%まで一時低下。
2-10年債の利回り格差は16(前日16)
https://fx.minkabu.jp/news/94351
3.NY株式市場 結果(2/22)
NY株式22日
ダウ平均 26031.81(+181.18 +0.70%)
S&P500 2792.67( +17.79 +0.64%)
ナスダック 7527.55( +67.84 +0.91%)
CME日経平均 21420 (大証終比:+20 +0.09%)
今日のNY株式市場でダウ平均は反発。前日は弱い経済指標が相次ぎ利益確定
売りが強まっていたが、きょうは再び焦点を米中貿易協議に戻した模様。市場は
米中協議を楽観視している。午後にトランプ大統領とムニューシン米財務長官の
発言が伝わっており、大統領は「習近平国家主席と会談が3月に実施される」と
述べていたほか、長官は「米中は通商協議の一環として通貨に関する最終合意に
達した」と述べていた。米中協議の進展を期待できそうな内容が伝わっていたが、
大統領は「中国との覚書は短くなると述べていた。
農産物中心に中国は米国からの輸入を増やす方向で合意しそうだが、知的所有権や
構造改革では隔たりが依然として大きいとも言われている。市場では3月1日の
関税引き上げ期限は延期されるものの、無くなるということはなく、今後も協議
を継続して行くことになると見ているようだ。期待通りであれば、最終合意には
程遠いものの、前進は見られているとして、投資家はポジティブ評価を期待して
いる模様。
米国債利回りが低下しており銀行株は軟調に推移したものの、産業株やIT・ハイ
テク株などが上昇しており指数をサポートした。
ダウ採用銘柄ではインテルが上昇した他、ファイザー、ベライゾン、シスコシステ
ムズ、ボーイング、マイクロソフトが上昇。一方、コカコーラ、ダウ・デュポンが
下落。インテルはアナリストの投資判断引き上げが伝わっていた。
ナスダックも上昇。FAANG銘柄が上昇を牽引しているほか、インテルやエヌビ
ディア、AMDの上昇が指数をサポートした。
クラフト・ハインツが大幅安。株価は寄付きから売りが先行し、40ドルを割り
込み最安値を一気に更新している。10-12月の決算を発表しており、調整後
1株利益は黒字だったものの、GAAP基準の1株利益は赤字に転落した。
オンライン広告サービスのザ・トレードデスクが大幅高。10-12月期決算を
発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。
オンラインで切手を販売するスタンプス・ドット・コムが50%超急落。米国郵政
公社との独占的な切手販売契約が終了すると発表した。アマゾンの脅威も指摘して
おり、UPSやフェデックスなど宅配業者の株式も連れ安。
https://fx.minkabu.jp/news/94349
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限 各結果(2/22)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=57.26(+0.30 +0.53%)
NY原油の期近は小反発。時間外取引から米中通商協議に対して楽観視する見方が
多いことや、中国、欧州株の上昇を背景に57ドル台半ば堅調に推移。日中取引開始
後は、米株の上昇、ドル安に支援され、57ドル台後半にジリ高となった。
終盤に週末を控えた利食い売りで上げ幅を縮小したが、小高く引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/94347
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1332.80(+5.00 +0.38%)
金4月限は反発。時間外取引では、前日の修正安の流れを引き継ぎ、小幅続落で
推移したが下げ幅は限定的。日中取引では、ドル安から押し目買いが優勢となり、
プラスサイドに浮上。1,330ドル台を回復し、中盤から終盤にかけて緩やかに上昇
し、堅調に引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/94346
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