9/18~週の日経平均は、北朝鮮リスクの常態化の中、FOMCに注目が
集まった。今回はバランスシート縮小の方針が発表され、金利引き上げ年内
後1回、来年3回と従来の見方が維持され、ドル買い反応が広がり株式市場
りバウンドされた格好でした。
週末にかけ、ドル円は112円台前後と、株高/円安となっています。
結局、日経平均は週間で約387円(↑1.94%)上昇し20296円の大引けでした。
さて、9月最終週(9/25~9/29)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
注目イベントは、米で9/26の8月新築住宅販売件数、7月S&Pケースシラー
住宅価格、9月コンファレンスボード消費者信頼感指数、8月耐久財受注、8月
中古住宅販売成約指数が上げられます。
国内は、安倍首相が、早期解散に踏み切り、衆院選を10/22投開票で実施する
方針を固めたと各メディアが伝えており、解散総選挙で政策期待が高まり、株価は
上昇するとの見方もあります。
北朝鮮情勢については、今後も日本上空を通過する形でミサイルを発射する恐れ
もあり、北朝鮮情勢を睨みながら堅調な相場展開に期待したい。
日経平均、9月最終週(9/25~9/29)レンジは20150円~20650円程度
を想定しています。
1.9月最終週(9/25~9/29)主なイベントと予定
9/24
NZ 冬時間終了、夏時間に移行
独 連邦議会選挙
仏 上院選挙
9/25
日本 日銀総裁講演
日本 大光、あさひ 各決算
米 カーニバル 決算
米 NY連銀総裁、講演
米 シカゴ連銀総裁、講演
NZ 8月貿易収支
独 9月Ifo景況感指数
EU ドラギECB総裁、講演
EU クーレECB理事、講演
EU メルシュECB理事、講演
EU コンスタンシオECB副総裁、講演
9/26
日本 9月末、株主優待・配当等の権利付最終売買日
日本 ピックルス、ライトオン 各決算
日本 壽屋[ことぶきや] IPO
米 8月新築住宅販売件数
米 7月S&Pケースシラー住宅価格
米 9月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 イエレンFRB議長、講演
米 ナイキ、マイクロン・テクノロジー 各決算
米 国債入札 3年債(260億ドル)
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
EU プラートECB理事、講演
9/27
日本 西松屋、ニトリHD 各決算
米 8月耐久財受注
米 8月中古住宅販売成約指数
米 週間原油在庫統計
米 国債入札 5年債(340億ドル)
米 セントルイス連銀総裁、講演
NZ 中銀政策金利
9/28
日本 山下医科器械、ハイデ日高、スター精、セキチュー 各決算
日本 ロードスターキャピタル IPO
米 第2四半期GDP確報値
米 KBホーム 決算
米 国債入札 7年債(280億ドル)
米 国債償還 5年債(299億ドル)
米 国債償還 7年債(610億ドル)
米 ボストン連銀総裁、講演
米 カンザスシティ連銀総裁、講演
独 8月消費者物価指数
EU ユーロ圏景況感指数
EU プラートECB理事、講演
EU ラウテンシュレーガーECB理事、講演
9/29
日本 8月有効求人倍率
日本 8月完全失業率
日本 8月家計調査
日本 8月消費者物価指数
日本 アダストリア、クラウディア、ミルボン、スギHD 各決算
日本 マネーフォワード、西本WismettacHD、テックポイント 各IPO
米 8月個人所得
米 8月個人支出
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
EU ドラギECB総裁、講演
9/30
中国 9月製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/22)
今日のNY為替市場は方向感のない展開が続いた。トランプ大統領の国連
演説などを経て米国は北朝鮮への制裁強化を打ち出したが、それに対し北朝鮮が
対抗措置として、太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性に言及した。市場
ではリスク回避の雰囲気もなくもないが、以前ほどの反応はない。
市場は今週のFOMCを通過して、次の材料探しの雰囲気となっているようだ。
今日は米地区連銀総裁の発言も伝わっていたが、利上げに前向きな発言も出て
いた。今週FOMCのタカ派な印象を追認する発言もあったが、特に市場の反応は
限定的となっている。
ドル円は112円ちょうど付近で振幅が続いている。111円台に入ると押し目
買いも出る一方で、きょうは米株や米国債利回りも軟化していることから、上値追い
の動きも見られず、狭い範囲での値動きに終始しているようだ。北朝鮮への警戒
感から東京時間には、戻り売りが強まっていたが、この問題に関しては、かなり慣
れてきたようにも思われる。ただ、FOMC後の上昇で上値が重くなっていたこと
から、週末を控えて利益確定売りのきっかけに使われたのかもしれない。
ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押されており、1.1940近辺に値を
落としている。ロンドン時間に発表になっていたユーロ圏やドイツのPMIが予想
を上回ったことから再び1.20ドル台に上昇する場面も見られていた。ただ、今週
のFOMCを受けてドルも底堅くなっており、以前のような上昇までは見られていない。
今週FOMCで年内利上げ可能性が再び高まっており、CMEが算出している
FEDウォッチでは12月FOMCでの利上げ確率を78%まで高めている。
それでもなお、ユーロは依然として底堅さ堅持していると言えよう。米利上げ
について市場ではなお、懐疑的な見方も少なくなく、年内利上げの織り込みを
進めることに躊躇している向きも少なくない様だ。今後発表されるインフレ指標が
下振れないという保証はないためであろう。
一方、ECB出口戦略の開始に関しては信頼感が高い様だ。ECB理事の間で
はユーロ高を懸念する声も多い様だが現時点で、出口戦略を辞めるという選択
肢まではないものと見られる。その点ではFRBよりもECBのほうが魅力的に見え
ているのかもしれない。
ポンドはNY時間に入って売りが強まっている。メイ英首相のEU離脱に関する
演説を受けて売りで反応。ある程度、事前に想定されていた反応ではあるが、
理由としては、「EUの単一市場と関税同盟から離脱」と改めて言及したことや、EU
離脱後の詳細のヒントが示されなかったと見解も出ている。ポンドドルも1.3575
付近から1.34台に急速に下落したが、売りの反応が一巡すると、直ぐに買戻し
も入り下げ渋った。メイ首相はEU離脱後も2年程度にわたり貿易関係維持に向け
資金負担を続けることを提案。
メイ首相は昨年10月と今年1月にも大きな会見を行ってるが、その時のポンド
相場は、ある程度の期間に渡って反応が続いてた。しかし、今回はその時ほどの
反応は見られず、直ぐに収束すると事前に見ていた向きも多かったようだ。
しかし、終盤になってポンドの売りが強まってる。ムーディーズが英格付けを
「AA2」に格下げした。見通しは「安定的」に変更している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=392396
米国債利回り
2年債 1.431(-0.008)
10年債 2.252(-0.025)
30年債 2.781(-0.024)
期待インフレ率 1.853(+0.014)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。今週のFOMCの通過できょうの
市場は一服しており、次の展開を探る雰囲気が強まった。そのような中、米国債は
利益確定の動きが有せとなり、利回りは低下している。
10年債利回りは一時2.23%台まで低下、2年債も低下した。
2-10年債の利回り格差は82(前日84)。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=392397
3.NY株式市場 結果(9/22)
NY株式22日
ダウ平均 22349.59(-9.64 -0.04%)
S&P500 2502.22(+1.62 +0.06%)
ナスダック 6426.92(+4.23 +0.07%)
CME日経平均 20230 (大証終比:+50 +0.25%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小幅続落。トランプ大統領の国連演説や日米韓
首脳会談を経て、米国は北朝鮮へ制裁強化を打ち出したが、それに対して北朝鮮
が対抗措置として、太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性に言及した事から、
株式市場もリスク回避の雰囲気も出ている様だ。しかし、依然として最悪の事態
はないと見ているのか以前ほどのネガティブな反応はない。
FOMCも通過し、市場は次の材料を模索しており、きょうは様子見気分が強まっ
ていたようだ。
米国債利回りが下げていることから銀行株が利益確定売りに押されているほか、
ヘルスケアも軟調。ブルックリン研究所は
、共和党のオバマケアの代替法案では、2100万人の無保険者が出るとの試算を
発表している。ただ、上院での通過は難しい情勢。一方、エネルギー株や産業株の
上げがそれを相殺した。
また、アップルが5日続落し相場を圧迫。きょうから「アイフォーン8/8プラス」
と「アップルウォッチ」「アップルTV」の発売が世界各国で開始される。ただ、
「アイフォーン8」に関しては、11月に発売が予定されている「アイフォーンX」
待ちの影響もあり、15日から開始していた事前予約は以前の7や6バージョンに
比べて冴えない状況となっている。また、「アップルウォッチ」に関しては不具合も
報告されており市場では、今回は軟調なスタートになるとの警戒感が強まっている
ようだ。
株価は一時150ドル台半ば迄下落し、100日線を割り込んだ。100日線割れは
7月以来だが、7月はそこでサポートされてた。ただ、アナリストからは引続き買い
を推奨する声も出ている。
ダウ採用銘柄ではアップルのほか、ユナイテッド・ヘルス、メルクが下落している
ほか、メルク、ダウ・デュポン、ファイザーが軟調。一方、シスコやベライゾン、
シェブロンが買われている。
ナスダックは横ばい。アップルのほか、テスラ、アマゾン、エヌビディアが下落して
いる一方で、シスコやTI、マイクロンが上昇。
ソフトバンク傘下のスプリントとTモバイルUSが上昇。合併交渉が合意に近づいて
いると報じられている。
スポーツ用品販売のフィニッシュ・ラインが大幅高。6-8月期の決算を発表して
おり、8月末に示したガイダンスと一致した。ガイダンス通りに冴えなかった事で、
寄り付きこそ売りが先行したものの、売り一巡後は買いも戻しが強まっている。ある
程度織り込み済みで、悪材料出つくし感が出ているのかもしれない。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=392392
4.NY市場 原油先物10月限/金先物12月限 各結果(9/22)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=50.66(+0.11 +0.22%)
ブレント先物11月限(ICE) 56.86(+0.43 +0.78%)
NY原油の期近は小反発。石油輸出国機構(OPEC)加盟国と協調減産の協力国
による共同閣僚監視委員会(JMMC)の結果待ちで、もよう眺め気分が強い商状。
ニューヨーク時間の未明に小安くなる場面があったが、50ドルの節目が支持線となり、
石油製品高や米国内の原油の掘削装置 (リグ)稼動数の減少が続いていることなど
から押し目買いが優勢となった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=392404
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1297.50(+2.70 +0.21%)
金12月限は小幅高。北朝鮮が太平洋上で過去最大級の水爆実験の可能性に
言及したことからアジア時間から買いが先行し、時間外取引で1,301.9ドルまで
上昇した。
しかし1,300ドル水準では買いが続かず、欧州時間での取引では上値が重くなった。
ニューヨーク時間での取引もドルが堅調に推移したことで1,300ドル台から買い
進まれる動きにはならなかった。北朝鮮リスクから小高い状態を維持したが、前日の
急落に対する修正高の域にとどまった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=392403
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