9月第2週の日経平均は、2週連続で上昇した。4カ月ぶり、22000円台を
つける場面もあった。米中貿易戦争で中国への追加関税を10/1→10/15
に延期するとの報道から米中貿易協議の高まった格好だった。それに伴い、週末
にかけドル高/円安も進み、ル/円で108円台と、東京市場の追い風となった。
また、9/12のECB理事会で利下げや量的緩和の再開から、EU市場がほぼ
全面高やNYダウも7日続伸となり、日経平均は、3連休前の週末も上昇して、
SQ値(21981.09円)を上回る直地で大引けとなった。
結局、日経平均は、週間で788円上昇(↑3.72%)の21988円でした。
さて、9月第3週(9/16~9/20)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末のNY株式市場、ダウ/ナスマチマチの状況ですが、ドル/円107円台~
108円と円安傾向で、サウジでの石油施設へドローン攻撃による原油価格高騰も
あるが、為替が一時的に反応しても、円高是正から株式リバウンド継続ありそう。
主な経済指標は、国内で9/16敬老の日休場、9/19日銀金融政策決定会合が
あり、欧米の追加緩和実施に対して、黒田総裁の踏み込んだ施策があるか注目です。
また、9/20に8月消費者物価指数の発表があります。
海外は米で9/17に対米証券投資、9/18FOMCで政策金利決定やパウエル
FRB議長のコメントに注目です。また、中国で9/16に8月鉱工業生産、小売
売上高があります。
外部環境の改善が進んでおり、週末20日ラグビーWC開幕も、日本に注目が向き、
日本株の出遅れ感を意識させる事になると、日経平均は4/25の年初来終値更新
を意識してくることになりそうである。
日経平均、9月第3週(9/16~9/20)レンジは、21700円~22400円
程度を想定しています。
1.9月第4週(9/16~9/20)主なイベントと予定
9/16
日本 東京市場休場(敬老の日祝日)
中国 8月鉱工業生産
中国 8月小売売上高
中露 中国首相・プーチン大統領 会談
EU 欧州議会本会議(~9/19)
9/17
日本 大盛工業、ツルハHD、アークランド 各決算
米 FOMC(~9/18)
米 7月対米証券投資
米 アドビ、フェデックス 各決算
独 9月ZEW景況感指数
世 第74回国連総会(~9/30)
9/18
日本 日銀金融政策決定会合(~9/19)
日本 8月貿易収支
日本 8月訪日外国人客数
日二 安倍首相・NZ首相、会談
米 FOMC政策金利
米 パウエルFRB議長 記者会見
米 8月住宅着工件数
英 8月消費者物価指数
ブ ブラジル中銀政策金利
9/19
日本 日銀金融政策決定会合 結果
日本 政策金利、黒田日銀総裁 記者会見
日本 9月月例経済報告
日本 アミファ、サイバー・バズ 各IPO
米 8月景気先行指数
米 8月中古住宅販売件数
NZ 第2四半期GDP豪雇用統計(8月)
台湾 中銀政策金利
イネ インドネシア中銀政策金利
南ア 中銀政策金利
英 中銀政策金利
9/20
日本 8月消費者物価指数
日本 サツドラHD 決算
日本 ギフテイ IPO
米 ボストン連銀総裁、講演
米中 週内、米中実務者通商協議開催
世 ラグビーW杯 日本大会開幕
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/13)
NY時間の終盤に入ってドル円は108.10円近辺での推移が続いている。
100日線での神経質な値動きに終始しており、一旦上値に慎重になっている
様子もうかがえる。本日は利益確定売りで107円台に伸び悩む場面が見られた
ものの下押しもなくリバウンド相場の流れは堅持。
ここに来て米中貿易協議への期待感が高まっており、景気後退への懸念も緩んで
いる。きのうECBは金融緩和に舵を切ったことも雰囲気をサポートしている様だ。
そのような中でリスク回避の円買いの動きが後退している模様。
きょうは米小売売上高が発表されていたが、自動車が好調で予想を上回る伸びを示
していた。この発表を受けて7-9月期のGDPへの期待感を示す向きもいる様だ。
市場は来週のFOMCに注目を移している。トランプ大統領は相変わらずFRBへの
プレッシャーを強めているが、利下げは打ち出すものの、意外にハト派な雰囲気は
ない可能性もありそうだ。
ユーロドルはNY時間に入って上げが一服し、1.10ドル台に値を落としている。
前日はECB理事会後の下げから急速に買い戻され下に往って来いの展開となって
いたが、きょうもその流れが続き1.11ドル台まで上昇していた。ショートカバー
が活発に出ているほか、前日に売っていたモデル系の買い戻しなども伝わっている。
ただ、21日線が1.1055ドル付近に来ているが、その水準は維持されおり、
リバウンド相場入りへの期待感は維持している。
きょうはポンドの上昇が目立っている。合意なき離脱への警戒感が緩んでおり、引き
続きポンドの買い戻しを誘っている。本日ジョンソン首相はブリュッセルを訪問して
おり、ユンケル欧州委員長と会談を行うようだ。ポンドは高値でのもみ合いから上値
へのレベルシフトが見られているが、きょうは北アイルランドのニュースがポンド買い
を誘った面もあったのかもしれない。
英政権に閣外協力する北アイルランドの民主統一党(DUP)が、英離脱後も北アイル
ランドがいくつかのEU規制に従う案を受け入れる方針と伝わった。最大の障害となっ
ているアイルランド国境のバックストップ案の代替案になるとしている。
DUPはアイリッシュ海での検査を受け入れる代わりに、関税同盟に留まるべきとの
EU側の主張を撤回すべきとしている。
https://fx.minkabu.jp/news/117236
米国債利回り
2年債 1.802(+0.083)
10年債 1.903(+0.131)
30年債 2.377(+0.121)
期待インフレ率 1.673(+0.049)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回り上昇。米中貿易協議の進展への期待感が引き続き
利回りを押し上げている。きのうECBは金融緩和に踏み切ったが、FRBも
来週のFOMCで利下げが期待されている。
この日発表の米小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数も力強い個人消費を
示しており、各国中銀の緩和ムードもの中、ここに来て景気後退への懸念が緩ん
でいるようだ。
債券市場は利益確定売りが加速し、利回りは上昇が加速している。10年債は
1.9%、政策金利に敏感な2年債は1.8%台まで急上昇。
2-10年債の利回り格差は10(前営業日5)までスティープ化している。
https://fx.minkabu.jp/news/117241
3.NY株式市場 結果(9/13)
NY株式13日
ダウ平均 27219.52(+37.07 +0.14%)
S&P500 3007.39( -2.18 -0.07%)
ナスダック 8176.72( -17.75 -0.22%)
CME日経平均 21915 (大証比:+115 +0.53%)
今日のNY株式市場でダウ平均は8日続伸。米中貿易協議進展への期待感からの
買いが続いている。きのうECBは金融緩和に踏み切ったが、FRBも来週の
FOMCで利下げが期待されており、各国中銀の緩和ムードも株式市場の雰囲気を
サポートしている模様。
この日発表の米小売売上高やミシガン大学消費者信頼感指数も個人消費の力強さを
示しており、各国中銀の緩和ムードもの中、ここに来て景気後退への懸念が緩んで
いるようだ。
銀行株が上げを先導しているほか、エネルギー株も上昇。産業株も堅調に推移して
いる。
一方、IT・ハイテク株は軟調な動きが見られている。アップルとブロードコムの
下げが圧迫している模様。
ダウ採用銘柄ではダウ・インクやユナイテッド・ヘルスのほか、JPモルガン、ゴー
ルドマンが堅調。キャタピラー、ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズも
買われている。
一方、アップルが下落したほか、インテル、コカコーラ、ファイザーが軟調。
アップルはアナリストが目標株価を従来の187ドルから165ドルに引き下げた
ことが嫌気されている。
ナスダックは反落。アップルの下げが指数を圧迫しているほか、ブロードコムが
下落しており半導体が軟調。
ブロードコムは6-8月期決算の声明で「需要はボトムアウトした」と述べたもの
の、「不透明なマクロ環境から需要の反転は見られない」とも語った。半導体市況
の回復を期待している投資家にとっては期待感を後退させる内容となったようだ。
固体タンタル、多層セラミックなどのコンデンサの製造販売を手掛けるケメットが
上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を26ドルとした。
前日終値から40%高い水準。
産銅のフリーポート・マクモランが続伸。インドネシア政府が3月まで最大70万
トンの銅精鉱の出荷を許可したことが好感されている。
前日のIPOの取引初日で大幅安となった歯科矯正製品のスマイルダイレクトクラブ
(SDC)は反発している。
https://fx.minkabu.jp/news/117238
4.NY市場 原油先物10月限/金先物12月限 各結果(9/13)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=54.85(-0.24 -0.44%)
NY原油は小幅続落。今週これまでの急落地合いを引き継ぎ上値の重い展開だった
が、米中貿易摩擦に進展の兆しが見えてきたことや、前日付けた直近の安値を下回
らなかったことで、週末を控えて、売り方の利食いの買い戻しも入りやすくなった。
また、米国内の稼働中の原油掘削装置(リグ)が4週連続で減少したことや、ダウ
平均株価が8日続伸したことなども下支え要因となった。
https://fx.minkabu.jp/news/117242
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1499.50(-7.90 -0.52%)
金12月限は反落。時間外取引では、世界的な金融緩和から買いが先行し、1,515ドル
超えを試した。しかし日中取引では8月の米小売売上高、9月のミシガン大消費者
信頼感指数(速報)が事前予想を上回る強気の数字となり、来週17、18日に開催さ
れる米連公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測に対する警戒感が強まり、売
りを浴び、急速に軟化。中盤の取引で一段安となり、終盤の戻りは限定的で1,500
ドルをわずかに下回って引けた。
https://fx.minkabu.jp/news/117240
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