「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

相場格言1(あ行編)

2009-08-30 21:00:48 | ハッとする相場格言

          
相場格言集をピックアップしました。そのPart 1(あ行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。
                                   (出典:東洋経済新報社)

1.あ行

【上がる株が優良株】

一般的には、優良株と呼ぶ場合は、収益力が高く、配当も立派な企業を指します。
しかし、内容がいいからといって、いつも値上がりするわけではありません。

確かに、内容のいい銘柄をじっくり持っていれば、報われる確率が高いことは事実
ですが、それは、どちらかといえば高度成長経済時代に当てはまったことであり、
現在のように少ないパイを奪い合う、競争の激しい時代においては、優良企業と
いえど安心できません。

「内容が良ければ必ず上がる」という思い込みの投資態度を戒めると同時に「今の
相場において」上がる銘柄こそいい銘柄である、という相場の流れ・変化を見極めた
投資スタンスを大切にしなさいという格言。

【商いは買い手がいるうちにやれ】

商いは、陽(ひ)の暮れるまでにやれ、ともいわれます。もう少し待てば、もっと高く
売れるだろうと欲を出しすぎると、折角の売買のチャンスを逃してしまうという教え
です。

とくに、株価が人気化して出来高が増加してきますと、もっと上がるだろうと思うのは
無理のないところですが、出来高が多いということは買い手がそれだけ多いことです
から、それ以上、さらに買い手が現れるどうかは、非常に疑問です。株価が一旦、
天井をつけますと、出来高は急速に減少します。つまり買い手がいなくなってしまい
ますので、出来高の活発な間に売ることを心がけるのがいい、といえるでしょう。

【頭と尻尾はくれてやる】

魚は、頭と尻尾を除いた真ん中のところが、脂がのって一番おいしい。株式投資は
最安値で買って最高値で売るのが理想だが、無理な話です。
不可能なことにエネルギーを注ぐより、一番おいしいところだけ、確実に儲けようと
いう教え。

【アナリストの説明できない相場がおもしろい】

相場は思った通りには動かない、相場は理外の理、相場は知ったらしまい、などと
同じ意味です。

アナリストは、夢とかロマンより、足下の数字が大事です。大きく変動した相場に
ついて、すっきりと説明できた時には相場は織り込み済みとなって、理屈通りには
動かないのが当たり前です。

今は、相場形成上でアナリストがすべてのように見られていますが、以前アナリスト
のことを調査マンといって、証券会社でも、どちらかといえば、相場観のない人が、
配属されていた部署で、多くの場合、株式部長の指示の下で材料取りをしていたの
です。

そうした当時を知っている人が、アナリストの理屈のつかない銘柄がおもしろいと
いっています。まだ日本のアナリストは人数も少なく、全銘柄のカバーは無理で、
全銘柄を厳しくチエックしている会社四季報のほうがいいという評価です。

【アメリカで起きていることは将来、日本でも起きる】

アメリカでの新しい産業や国民の生活スタイルなどは、必ずや日本でも広まるので、
アメリカの動向を大いに勉強していれば株で儲けるチャンスがあるという教えです。

国民性が違うので、すべて同じになる訳ではありませんが、資本主義の先輩国です
から、特に、産業構造や流通の変化などは時間を置いて、日本で同様の展開となる
ことが予想できます。

以前は、アメリカで起きることは10年後に日本で起きるといわれました。最近の
日本の郊外型大型店舗などは、アメリカで起きたこととそっくりです。

【勢いに乗れ】

勢いのいい銘柄は、値段の動きがよく、出来高も活発です。商売でも元気があって
威勢のいい店が繁盛します。「勢いだけで株を買うな」の格言もあり会社分析は大事
ですが、まず勢いのいい銘柄に着目することが、新鮮で時流に乗る銘柄を見つける
第一歩です。

【1銘柄で見るな、全体の中で見よ】

人間が、ひとりで生きることができないで、多くの人に囲まれて生きるように、銘柄も
多くの上場銘柄と共に存在しています。いくら内容がよくて、投資採算的に割安と
思われても、全般の相場地合いに抗することはできないという格言です。

もちろん、全般相場が弱い中で、大きく買われる銘柄は出ますが、それも置かれて
いる相場環境において登場する理由があるわけで、「たまたま」ではありません。
チャートで、できるだけ多くの銘柄の動き、特に、位置・方向などをつかんでおく
ことが大切です。

【1両にこだわって100両に泣く】

丹精込めて作った物については、「この値段では売れるはず」と思うのは今も昔も
変わりはありません。しかし、商いでは、物の値段は買い手側が決めるものです。

あと少し、値段を下げれば売れたものを、思い入れが強すぎたために、せっかくの
チャンスを逃して、後で,あの時に売っておけばよかったと後悔しないようにという
言葉です。

株式投資でもよくある話だと思います。銘柄研究に熱心すぎて、売り目標値段を
絶対に変えようとしなかったため、わずか1円の違いで利食いを逃し、逆に100円
以上の損となることは、珍しいケースではありません。

自分の相場観などを持つことは決して悪いことではありませんが、こだわりすぎて
現実の相場の動きを見失ってはいけないという格言です。

【今の姿ではない、今よりさらによくなるかを見よ】

日本人は、現状追従型と言われます。好調な姿が現実となって、買いに動きます。
しかし、株価は織り込んでいることがほとんどです。 「今よりさらによくなるのか」と
いう見方をすれば、高値掴みは避けられます。下げの場合も「今よりさらに悪くなる
のか」と冷静にみれば底値での売りも避けることができます。

【インフレでは買い方、デフレでは売り方が相場をつくる】

物の値段が上がるインフレの時は、企業の収益も伸びるので、好材料を探すほうが
効率はよく、カラ売りで入るより買いから入るのがいい。反対に、物の値段が下がる
デフレ時は、カラ売りの方が仕掛けやすい。コインの表裏の関係で、インフレの時は
買い8分、デフレの時は売り8分と説いています。

厳しいインフレもデフレも庶民の生活を脅かしますが、政府が毅然として立ち向かう
姿勢を示さないと、買い方、売り方の投機筋に狙われます。

【歌を忘れたカナリヤは裏のお山に捨てられ、
                 本業を忘れた企業は投資家に捨てられる】

カナリヤは、綺麗な声で歌うから存在感がありますが、それを忘れたら捨てられると
童謡にまで歌われています。カナリヤにかぎらず花、鳥、そして、われわれ人間にも
企業にも天命ともいうべき自ら選び、あるいは与えれた仕事があります。

それを通して、社会で生きさせてもらっているのだから、手抜きしないで一生懸命
役立ちなさいという教えです。

バブル経済で本業を忘れた安易さが、今日の経済の低迷につながっているのでは
ないでしょうか。また、過去の雪印食品行為は、社会における存在を自ら否定する
もので残念なことです。
投資家は本業をきっちりやっている企業に投資するのがいいという教えであります。

【売りは早かれ買いは遅かれ】

飛行機の離陸に時間とパワーがかかりますが、仮に上空で失速したら墜落します。
これと同じように株価が上がるときは、多くの人が注目するまで時間がかかるので
買いを急ぐ必要はないが、人気化した株は下げると大きいので、早めの売りがいい
という教え。

【江戸の仇は江戸で討たず、長崎で討つ】

憎い仇を討とうと思えば、忠臣蔵の様に、じっくり構え機が熟すのを待つ気持ちが
大切という教え。株でも、やられたからといって、すぐに取り換えそうと、かっかと
ならず、一旦は手仕舞って、なぜ損したかをじっくり考え、冷静になって再挑戦する
ことが大事である。

特に、相場は今日で終わりではないので、取り返すチャンスは十分にあるから、損を
出した時ほど、あせらないことが大切である。

【大回り三年、小回り三月】

人は目先の事は3ヶ月、大きい出来事でも3年も経つと忘れて、新たな動きに出る
ことからきた相場の日柄サイクル。バブル崩壊後の相場でも、下値のフシはピタリ
3年サイクルとなっています。
このように、相場経験者は日柄を非常に大切にするのです。

【鬼より怖い一文新値】

一文(いちもん)は、穴のあいた一文銭といわれる最小単位の貨幣で、今でいえば
一円です。
新値という場合、新高値と新安値がありますが、どちらかといえば高値更新で使う
ことが多い。徐々に人気を高めてきた銘柄が、ついに以前の高値を抜いたものの、
大きく抜くことができず、わずか一円だけ更新して、それ以上は上に行かなくなった
相場は鬼よりも怖い、強烈な株価の天井になるという教えです。

現在でも「2番天井」といって、天井形成パターンの中でも嫌がられています。

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相場格言2(か行編)

2009-08-23 21:00:52 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 2(か行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


2.か行

【買いやすい時は深呼吸、買い難い時に勇気】

証券会社などの店頭で、周囲の投資家がそろって強気で、買わないと乗り遅れて
しまいそうな気持ちの時は、冷静さを欠いて飛びつき買いをしたくなるものです。

そういう時は、深呼吸をして冷静になりなさい。反対にテレビ、新聞などで報道される
内容が悪いことばかりで、とても買えそうにもない時にこそ儲けのチャンスがある
ので、買う勇気が大切という教えです。

言うは易し、行いは難しですが、結局は自分に克つことが投資で成功する秘訣と
いえるのではないでしょうか。

【買い難い相場は高い】

誰がみたって買えない相場というものはありますが、悪い中で上がってきたような
相場では、説明がつかない上自信が持てないため、買い難いが普通です。しかし、
うまく説明できないが、先行きのかすかな灯りを感じ取っているからこそ、相場が
上昇に転じてきているのです。

多くの投資家が、理路整然と説明ができ安心して買える相場は、景気や企業業績が
拡大期にある時位で、相場上昇の初期や相場が佳境にある時など買い難い物で、
その買い難い気持ちが強いほど相場は高くなるという教えです。

【買うべし、売るべし、休むべし】

以前は、今のようなネット取引きがなく、手数料も高かったため、しょっちゅう
売ったり買ったりばかりしていると、結局儲からない、時には、休みなさいという
教え。

【顔色の悪い社長の株は買うな】

大事なお金を投じるのですから、しっかりした経営の会社を選ぶのは当然です。
経営者も人の子ですから、意外と顔色や表情に経営の善し悪しが出るものです。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」 とも言われますが、「健全な経営は健康な
経営者にに宿る」 と言い換えることができるのではないでしょうか。ここで言う
顔色とは、単純に色白が悪いということではありません。表情に、精気とツヤが
あって生き生きしていることが大切ということです。

現在の様な不況では、どこの経営者も必死ですから表情は引き締まっていますが、
バブル経済の時の様に、好況にうかれて表情が緩んでいる時こそ要注意ですから、
先行き景気がよくなった時に役立つ言葉です。最近は、経営トップが直接投資家に
語りかける場面も増えていますので「いい表情」かどうかを見るのも投資の際の
ポイントのひとつでしょう。

【風が吹けば桶屋が儲かる】

材料を自分たちの都合のいいように解釈して取引きを勧める株屋、証券会社をから
かった言葉です。かつては、家の軒先や街の角に飲水用や火消し用に水を入れて
おく桶があちこちにあり、それが台風などの強い風が吹くと壊れて、桶屋が忙しく
なったことから引用されています。しつこい証券会社の営業は、困りものですが、
個人投資家は、出来事をぼんやり眺めるのではなく、こうした、たくましい連想は
大いに学びたいものです。

【形あるもの、動きあるものには訳がある】

この世に存在する物に、すべて、それなりの理由があります。原因と結果、つまり
因果関係です。3年前に比べ利益が大きく伸びていれば、3年前に何か手を打った
から好成績の結果となって表れているわけです。株価が高値から仮に5割も下げて
いれは、必ず、それに見合う理由があるはずです。株価の動きを単に眺めるだけで
なく、理由を見つける努力をすれば、次の一手が正しく打てるという言葉です。

【株で大きく儲けたければ売上をみよ】

企業は製品、サービスなどを社会に提供し、その結果として売上高によって社会と
繋がっています。もちろん、利益を上げることは大切ですが、仮に、経費削減に
よって利益を確保しようとすることには限界がありますから、やはり、売上の伸長
によって利益を確保することが本来の姿です。

不況になってきますと、競争力のある製品や時代にマッチした製品でないと売上は
増えませんから、銘柄選びは、売上を見ておけばよいわけです。

「テーマ」といわれる銘柄は、売上の増える企業の株ということです。利益だけに
目を向けるのではなく、売上に注目して銘柄を選べば大きく儲けるチャンスがある
という教えです。

【株買いの極まりは戦争かインフレである】

物騒な言葉ですが、資本主義の一面を表しているかもしれません。資本主義の
主体は、企業の活動です。

景気が良くなってくると、企業は競って生産を増やし、不景気になると生産を抑えて
貯まった在庫の整理を進めます。在庫整理で済めばいいのですが、道路、橋などの
社会資本が充実し、家庭にも耐久消費財が行き渡ると、数量の増加は中々期待
できなくなります。

企業の売上高は、数量と単価を掛け合せたものですから、数量増がだめなら戦争で
破壊して新規需要を作り出そう、あるいはインフレにして、製品価格の上昇によって
売上を増やそうというのです。豊かで物が充足した先進国では案外、政策の一つと
して、密かに考えられているのかもしれません。

【株価は売り手と買い手で決まる】

当たり前の事ですが、人気が「期待」や「悲観」の一方に偏りますと、この当たり
前の事が忘れられてしまいます。例えば、景気や企業業績などに対する悲観人気が
高まって、多くの投資家が処分売りに走り、マーケットで出来高が大きく増加した
場合など、相場付きの悪さばかりがクローズアップしますが、実は、その売り物を
買っている人がいることを、忘れてはいけないという格言です。

事実、1980年代後半のバブル景気に沸いた人気相場で、日本人投資家の熱狂的
な買いに対し、売っていたのは外国人投資家でしたし、90年代のバブル崩壊悲観
相場で日本人投資家の投げを買い拾ったのも外国人投資家でした。

500円玉に表と裏があるように相場も強気と慎重の両面から見ることが大切です。

【株に感情なく、真の主役は数字である】

株は、非情で冷淡なものという教えです。株の本などには、株は夢・ロマンを先取り
して動くと紹介され、株がいかにも感情豊かなもののように書かれていますが、最終
的に、将来の1株利益とか配当がどのようなものになるかという数字に収束されます。

奥さんに、将来は、給料が上がって家を建て海外旅行もしようといった夢を語るのは
男の常ですが、いつまでたっても実現しないと愛想をつかされてしまいます。
真の投資家は、夢・ロマンの実現性とその時の数字を予測、投資採算を弾き出して
いるのです。

【株は上げ下げ最後のところでは、止めようとしても止められない】

株は売り方と買い方の戦い、という側面を持っています。とくに、信用取引銘柄で、
取組が拮抗する程、売り方、買い方とも互いに建玉の利益拡大化と実現化を狙って
戦いは激しいものとなるという教えです。

戦国時代の戦いの様に、戦の最終局面で敵の本陣に迫り、相手側も必至で守ろう
としますから雌雄を決する非情に激しい戦いとなり、その段階でもはや戦いを止める
ことはでないからです。

かつて、大阪の中山製鋼の大仕手戦相場で、自殺者が出るところまでいきました。
今では、仕手的な動きは規制されて、いきつくところまで行くような相場は少なくなり
ましたが、それでも、2000年のIT相場は仕手的な相場で誰も止められないほどの
熱狂相場だったといえます。

【株は後を振り返りつつ先取るが、前だけみるようになったら危険】

株は今起きていることより、先がどうなるかを織り込んで動きます。しかし、仮に
30%上がれば、それにふさわしい内容が伴ってきているかどうかを見極めようと
します。そこで内容が向上する確信があれば一段高となるし、内容が伴なわない
ようなら調整します。

このように謙虚な動きの間は天井はつけませんが、89年頃のバブル当時のように、
謙虚さを失い都合のいい評価だけしかしなくなった時は危ないという教えです。

人間も相場も謙虚さがなくなったらだめということでしょう。

【株はインフレに強いが、デフレに弱い】

インフレ時に株買いに力を入れもいいが、デフレの時には株をやめて現金を持って
いるのがいいという教えです。

株は、企業の収益を反映する物ですから、企業にとって、株の値段が下がる時より
値段の上がる時のほうが儲けは大きくなるので、株も上がりやすくなります。つまり、
企業の売上=数量×単価ですから、インフレの時は、単価が上昇するため利益が
大きく増加します。反対にデフレでは単価が下がるため、その分、利益は減ります。
減った分を数量でカバーしようとして販売攻勢をかけるため、経費が膨らんで思った
ほど利益は出ません。

資本主義・市場主義のもとでは、長期的にはインフレとデフレの繰り返しで経済が
動いているわけですから、いつまでもインフレ、デフレのままということはありません
ので、「インフレ進行中は買い、デフレ進行中は売り」と言い換える事もできるでしょう。

【株は経済の先行きを映す鏡】

人は、鏡に映る自分の顔色や表情、姿などで、健康かどうかを判断することが多い
ものです。顔色がいいねと言われると嬉しく、反対に顔色が悪いといわれるとドキッ
とします。
これと同様に、経済・景気を人の顔色や姿に、株価と株式マーケットを鏡に見立てて
経済・景気の健康状態を論じる時に使います。例えば、株価の低落傾向や株式
マーケットで出来高が少なく沈滞している時は、経済の先行きがおもわしくないことを
表しているので、政策者は経済対策が必要ということです。

90年代半ばの証券不祥事の続いた時、鏡が曇って経済の姿を正しく映していない
との批判が高まりましたが、証券界はエリを正し、鏡を磨いたので、現在では鏡に
映っている経済は姿そのままといえるでしょう。

【株は世につれ、世は株につれ】

歌は世につれ・・・をもじった表現。人気となる曲は、その時々の世相を反映して
ヒットするのと同じように、株もまた社会変化、特に人々のニーズを映して人気株が
登場します。
過去、日本が豊かになったことで車、カラーテレビ、クーラーの“3C”株が人気と
なりました。難しいことを考えなくても、社会の動きを素直に観察していれば儲かる
銘柄を見付けることができるという言葉です。

【株を買うな時を買え】

2つの意味があります。ひとつは、好内容株でも天井圏で買ったのでは儲からない、
タイミングが大事という事です。もうひとつは社会ニ-ズにマッチしたテ-マ性の
ある銘柄は活躍が大きいので、そうした「時流」銘柄へ投資が大切という意味です。

【株屋殺すにや、刃物はいらぬ】

今は株屋ではなく、証券会社ですが、昭和20、30年代の株屋と呼ばれた時代に、
商人(あきんど)の旦那衆の中でも、株屋の主人は相場がよい時は羽振りが一際
よく、ときには目に余るほどだったようです。そのかわり、相場が沈滞して商いの
細る日が続くと意気消沈してしまい、その浮沈の激しさから株屋の旦那を揶揄した
言葉です。
個人投資家の方も、儲かった時に、あまり派手な遊びはしないほうがいいようです。

【閑散に売りなし】

出来高が少なくなって、株価の動きも何となく弱い状況では、買うよりも信用取引で
カラ売りしたくなる物です。しかし、売り物は枯れ切った状態であり、きっかけさえ
あれば、株価はむしろ上に行き易くなっているので、売りは慎むべきという格言です。

【罫線屋、罫線引き引き足をだし】

今ではケイ線とは呼ばないで、チャ-トといいますが、パソコンがなかった頃は
グラフ用紙に、鉛筆と定規で株価の動きを手作業で描いてました。当然、作業量に
限界があるため,、自分の好きな銘柄に偏ってしまいます。その結果、全体の相場の
動きに逆らった、自分に都合のいい解釈になって損をすることが多かったことから
出た言葉です。

いつの時代も、自分の持っている銘柄が、全体の相場展開の中でどのような位置に
あるのかを知ることは大切といえます。
そのための補助的な役割が、チャートといえるでしょう。

【国策には逆らうな】

国家があってこそ、企業も家庭生活も成り立つのだから、正しいとか正しくないでは
なく、国のその時の政策には逆らうことはできない、むしろ政策に関連した銘柄は、
前向きに評価して買ったほうがいいという教えです。

国策には、国自体の進路を決めるような大きな物から、各種産業政策など色々です
が、80年代後半から90年初め土地本位制を鮮明にしたバブル政策や、2000年
前後のIT育成などは代表的国策といえるでしょうし、最近では、カラ売り規制強化に
よる3月期末の株価維持政策も、金融不安を防ぐための国策だったとも言えるでしょう。

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相場格言3(さ行編)

2009-08-16 21:00:52 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 3(さ行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


3.さ行

【最初の大商いには黙ってつけ】

今まで出来高の少なかった銘柄が、突如、大商いとなったら、必ず何らかの理由で
買っている人がいるのだから、自分の講釈は後回しにして、とにかく最小単位でも
いいから買ってみなさい、という教えです。

かつて、幹事証券だけしか知らないインサイダー情報で買われる場合ありましたが、
インサイダー規制が強化された今日は、アナリストのレーテイング評価引き上げや
外国系証券の買い等が背景としてあります。出来高は株価に先行するという格言も
あるように、日頃から出来高をチェックしておけば、相場のスタートを捕まえること
ができます。

【咲いた株から散って、散った株からまた咲く】

先に咲いた花から散っていくように、株もまた同じように先駆して買われた銘柄から
天井をつけていきます。いくら綺麗な花でも、永遠に咲き続けることはできません。

いつかは必ず、しおれていきます。株も優秀な内容でいくら人気があったとしても
上がり続ける事はできません。株式市場では、先に買われた銘柄が高値を打つと、
比較感から二番手、そして三番手銘柄などが順番に買われて天井をつけていきます。
そして、次の相場では、先に天井を打って整理していた銘柄から買われます。

優良株といえど永遠に上がり続けることはできないし、いずれ内容が劣る銘柄でも
見直されるという格言です。

【材料が材料でなくなる時を知れ】

株式投資で信念を持つのは結構ですが、思い込みや決めつけ考えは危険であると
いう教え。

いくら大好きな食物でも、毎日食べていたら飽きてしまうのと同じように、いくら
好材料でも日にちが経てば、色あせてきます。最近ではIT株が時代の申し子の様に
もてはやされましたが、長続きはしませんでした。好材料とは反対に、悪材料もいつ
までも悪材料ではないのです。同じ材料が6ヵ月も言い続けられたら飽きがきて材料
でなくなる時と受けとめるべきです。

【下げるときは1株でも下げる】

1株とは誇張した言い方ですが、買い物の引っ込んしまった、弱気の相場地合では、
わずかな売り物でも下げるのであなどってはいけないという教えです。

相場が上がる時というのは、経済環境などのいい時ですから、多くの投資家が参加
しているため、売り買いが交錯して、僅かな買い物ではなかなか上がりません。
しかし、大寒波の来ているような寒い時は、人は家の中に引っ込んでしまっています
から、不況の続く相場では、大半の売りは消化されたから、もう下がらないといった
言葉には、気をつけようと説いています。経済が好転するまで、季節が春になるまで
待ってから買っても遅くない、という格言です。

【指し値は取り消すな】

指し値とは、決めた値段で買い、あるいは売りの注文を出すことで、最初に決めた
値段は、案外当っている場合が多いので、途中で訂正しないほうが良いという教え。

例えば、1000円の値段がついている銘柄を950円で買う注文を出したものの、
その値段に近づいてくると、まだ下がるのではないかという気持ちになり、指し値の
値段を920円へ変更すると、940円で底が入って、反発し折角のチャンスを失う
ことになります。なんでもそうですが、最初の判断は、素直な目で物事を見るため
大きく外れることが少なく、途中で迷って考えを変えないほうが良いといえます。

【3割高下に向かえ】

小売り利幅3割といわれように、商売でも3割儲かれば最高です。株も高くなれば
強気になり、下がれば弱気になるのではなく、3割上ればひとまず手仕舞い、反対に
高値から3割下がれば、思い切って買う、という目安を示したものです。

【三空は売り】

「空」とは、前日の株価より高く始まって、一度も前日の値段まで下げない状態。
一般的には「マド開け」と呼ばれます。上昇過程で、マド開けが3回も出現する時は
相場が佳境に入っている場合が多いため、持ち株は利食いを優先し、新規買いは
慎重にという、相場の勢いに惑わされないようにというチャ-トからの格言。
反対に、下げ相場での三空は買いとなります。

【市場にいる必要はない】

証券会社の店頭で、株価ボ-ドをみつめて株価の勢いだけで売買していると大きな
儲けはできない、という短期売買を戒めた言葉です。

景気、企業業績を分析して数ヶ月先、数年先を読んで投資する事が、結局は大きな
投資成果をもたらすのです。

【指数はいずれサヤ寄せする】

指数とは、日経平均株価、日経店頭平均株価、東証2部平均株価、大証平均株価、
TOPIX、大型株指数、小型株指数などです。

アメリカでは、NYダウ平均株価、ナスダック指数などです。
以前に比べると、ずいぶん増えましたが、集約しますと大型株型か小型株型かと
いうことになります。

昭和40年代頃までは指数も多くなかったため、日経平均(当時は東証平均)と
大証平均が指数の比較で使われてました。薬品など内需関連銘柄で小型株の多い
大証平均、重厚長大型の大型銘柄が多い東証平均が、その時々の景気情勢等で、
どちらかが先に上下しますが、時間を置いて両指数はいずれ上昇率・下落率が接近
するように動きます。

1998年から2000年春にかけての相場では、店頭株指数から上昇して順次、
大型株系の指数がサヤ寄せする形で上昇しました。また01年秋のテロ事件の下げ
相場を契機に、ナスダック指数に比べ下落率の小さかったNYダウがナスダックに
サヤ寄せする形で下げました。指数をよく観察しましょうという教えです。

【知ったらしまい】

いい材料も悪い材料でも、正式に表面化したら材料出尽くしとになるので、いったん
手仕舞うのがいいという教えです。

たとえば「会社四季報」の予想で、今期の業績が相当よくなるという銘柄は四季報の
発売と同時に買われます。そして、正式な決算発表で、予想通りの好調な数字で
あっても、一応出尽くしとなります。業績のほかに、新製品の期待などで買われる
ケースでも同様。

少々、例えがよくないが、恋愛中の若いカップルが正式に結婚すれば、恋愛中程の
熱烈さがなくなるのと似ている、とも言えましょうか。

【実体の伴なわない相場は長続きしない】

実体とは、人間なら健康で体力のある状態です。健康や体力に自信がないと、何を
やるにも中途半端で終わってしまいます。もちろん気力は大事でも、それだけでは
限界があります。

株もまた、信用取引の期日が一巡した公的資金の買いが入った、仕手筋介入した、
などの需給面だけでは長続きしません。景気が上向き企業業績が持続的な好調を
持続することこそ、株価の安定した上昇につながります。個人投資家は、やはり、
企業業績のいい銘柄に投資することが基本であるという教えです。

【女子が生まれたら桐を植えるがごとくに株を買え】

昔は、家に女の子が生まれたら桐を植えて、お嫁に行く時に、大きくなった桐で
作ったタンスを持たせたといいます。株も、子供の成長など人生設計に合せて投資
するのがいいという教えです。

特に、現在は高校生、大学生と進学すれば相当な資金が必要ですから、投機的な
銘柄に投資して資金を無くする事はできませんから、銘柄選びは安全性を重視する
ことが大事です。また、桐が大きくなるには大体20年です。株もこのくらいの期間で
殖やす気持ちなら、時代の流れにマッチした銘柄に投資して成果を上げることは可能。

【素人がプロに勝てるのは時間である】

プロとは、昔は相場師のような人を指していましたが、今日では、歩合デイーラーや
投信の運用者など、一定期間に稼がなくてはいけない運用者をいう場合がほとんど。

昔の相場師は、会社訪問などをして銘柄をじっくり研究し、数年がかりで大相場に
仕上げてましたが、プロと称する人達は、相場の勢いと横の仲間の情報で小さく
儲けることがほとんどと言っていいでしょう。

個人投資家は、情報量でプロに勝てませんから、企業説明会に出席したり、雑誌や
資料等でじっくり会社研究して、これと思った銘柄には時間をかけて投資することが
大きく儲けるこつであるという教えです。

【信用の買い期日接近は買い】

証券会社から資金を借りて株を買う場合、借りる約束期限ともいえる期日は、最長
6ヶ月(最近、無期限もあり。)です。相場熟練者によれば、信用買いで儲かるのは
1~2週間で、それ以上では評価損の出ていることがほとんだそうです。

まもなく上がるだろうとか、もうすぐ戻るだろうと期待しているうちに、ずるずると
日数が経過し、6ヶ月の期日が接近して、無理矢理手じまいしなければなりません。
そうした場合は材料や業績がよくても、否応なく処分しなくてはいけませんから、値段
にかまわず成り行きでの売りが出るために、株価はストンと下げることが多々あります。
高値から大きく下げ、業績のいい銘柄で期日が近づいている銘柄は、指し値をして
おけば、思わぬ値段で買える、という教えです。

【推奨株は3日待て】

証券会社の推奨株は、3日程度待って買うのがいいという経験則からの言葉。
かつて全店推奨方式で、ノルマ達成のため営業マンが、顧客に押し込み販売を
行い、一巡したら株は下がるケースがほとんどでした。
その推奨一巡の所が買い場というわけです。強力推奨した手前、必ずまた手掛け
てくるという読みもあります。
推奨営業が復活の兆しですから、現在でも活用できそうです。

【政治は、株ではなく失業とインフレに関心がある】

政治家が落選すればただの人、といわられるように票がすべてです。日本では間接
金融中心のため、国民が株式を保有している比率が非常に小さいため、政治家は
株の話をしても票につながりませんし、それどころか、反対に、株で悪い事をして
いる政治家ではないかと受け止められるからです。

政治家は、国民生活に直結している失業と、バブル当時のようなインフレを放置して
いると、票に影響しますから失業対策とインフレ対策には全力で取り組みます。真の
資本主義国家ではない日本では、政治家に株対策を期待しても無駄という教えです。

【節分天井の彼岸底】

節分は立春で新しい年の始まり、お彼岸は春分の日で昼と夜の長さが同じで、共に
昔から季節の上で重要視され、米相場などで格言として使われてきた様です。ただ、
日経平均などみますと、節分の2月がその年の高値になっているケースはほとんど
ありませんが、1月の新年相場で盛り上がった「買い気」が、節分あたりから衰えて
いるケースは顕著です。
一方、3月20日前後のお彼岸時期に日経平均がその年を通じて、あるいは少なく
とも前半の安値となっているケースは多く見られます。節分を境とし出来高が細り、
お彼岸が買い場になる、と判断すればかなり当たっている教えです。

【全面高したあとの相場は怖い】

相場が底入れして、上昇に向かい始める時、多くの人が相場に対して自信を持って
いるわけではありません。業績がいいとか、新製品を売り出したといったことなどを
手がかりに、ひと握りの銘柄が買われます。それらの銘柄がある程度上昇しますと、
それまで動いていなかった同業種の銘柄や発行株数の似通った銘柄、または、同じ
テーマの銘柄などが比較感で買われるようになります。

こういった展開の局面で、最初に買われた銘柄が調整しても2番手銘柄群がカバー
して全体相場としては上昇基調を続けます。出遅れ買いが広がっていくと、最後は
無配株までが割安となって買われ、さらに、最初に買われて調整していた銘柄が、
無配株の突き上げで、割り負けとなって買い直され、市場は全面高様相となります。
全面高した後の調整は支える銘柄がないため厳しい下げとなります。
東証1部の値上り銘柄数が、1000を超えたらほぼ全面高とみて注意するのがいい
でしょう。

【相場師は日柄を大切にする】

相場師といわれる人はいなくなりましたが、現在も相場経験の豊かな人ほど相場の
上昇、下降日数など日柄を大切にします。人の噂も75日といわれるように、時間が
経過するほど、好材料であれ悪材料であれ、消化され新鮮味が薄れてきます。値段
(株価)にこだわりすぎないように、という一般投資家へのアドバイスです。

【相場の最初は小型株から】

大きく下げた後の相場で、買い方は処分売りで損を出し意気消沈していますから、
次に買いなさいといっても中々腰を上げようとはしません。参加者が少ないわけです
から、少ない資金で反応する小型銘柄が中心になるという経験則からの教えです。

98年秋から2000年春の大きな相場でも、最初は小型の店頭株が大きく買われて
います。野球でも1、2番打者は足の速い、店頭銘柄のような人です。また、景気と
小型株の関係でも、ヒト、モノ、カネなど規模の小さい小型企業の方が良くなる時も
悪くなる時も早く影響が出ます。店頭株が大きく上げ始めたら本物相場、店頭株が
大きく下げてきたら全体相場は危険と判断することができます。

【相場は思った通りには動かない】

理外の理という格言とほぼ同じ意味です。もちろん、勉強や研究を重ねたからこそ
人類は月に行くこともできたのですから、理論を学ぶことは非常に大切ですが、人間
には感情がついているため、理屈だけでは推し量れないという教えです。

ましてや、利害が対立する株の世界では、たとえば、理路整然と相場展望を述べる
著名人がいたとすれば、その逆を行こうとする人が現れます。なぜなら、理路整然と
説明つくことは、相場には十分織り込まれているからです。とくに、あなたの周辺で、
投資経験の浅い人迄が、理路整然と相場を語るような時は相場は反対に動くことが
多いので注意が必要です。

【相場はすぐに止まらない】

この格言から、車は急に止まれない、という交通標語ができたようですが、まさに、
車も相場も動きのあるものですから、すぐには止まらないものです。車の場合は、
運転者の自覚の問題ですが、相場は多くの人が参加して動いているので、いったん
スピードが加速されると、簡単には止めることができません。

とくに、相場で厄介な点は、人の心理が一方方向に偏りやすいことです。このため
1度や2度の金利引き上げでは、相場はピ-ク打ちしませんし、反対に下げ止まって
欲しいと思っても、少々の金利下げでは底打ちしません。このため、「相場は楽観の
中で天井を打ち、悲壮感の中で底を打つ」という格言があるほどで、行くところまで
行くのが相場です。

【相場は相場に聞け】

人はだれでも、相場見通しに迷いを持つものです。上がると思ったのに動きが鈍く、
下げるだろうと思った相場が意外に下げない、といった動きはしょっちゅうです。
そんな時は、自分の我を通さず、一歩引き下がり、相場の動きに耳を傾けて謙虚に
なって下さいという言葉です。

【相場は高値圏では強くみえ、安値圏では弱くみえる】

人の気持ちは、目の前で起きている動きに影響を受けやすいという言葉。
株価が活況で、新値を追っているような時は、多くの人が買いのスタンスですから、
相場は強くみえるものです。反対に安値を更新しているような相場では、まだ下げる
気持ちになるものです。

一気に強気になったり弱気になる必要はなく、相場の勢いだけを見るのではなく、
高値圏では慎重、安値圏では、前向きの気持ちで相場を見ることが大切です。

【相場は夢と現実の間で揺れ動く】

小学生の時、我々 大人は修学旅行の事をあれこれ夢見て嬉しかったものです。
そういう時は、寒さの中を学校に通うのも、むしろ楽しいと感じたものです。昔は、
テレビが今のように普及していませんでしたから、知らない土地への憧れは、今の
子供たちに比べ大変強いものでした。しかし、今の子供たちも、勉強を頑張れば、
ゲーム機を買ってあげるといえばゲーム機を手にした時の夢を膨らませて頑張ります。

相場だって同じです。現実の姿より先行きを期待して動きます。現実が厳しければ
厳しいほど、夢に賭ける気持ちは強いのです。景気が悪い、企業業績が悪いという
現実を突きつけられると、誰しも及び腰となって、相場は下落しますが、明確な目標
(夢)があれば必ず相場は復調するという教えです。

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相場格言4(た行編)

2009-08-09 20:56:36 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 4(た行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


4.た行

【辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱・・・】

「辰巳(たつみ)天井、午(うま)しり下がり、未(ひつじ)辛抱、申酉(さるとり)騒ぐ。
戌(いぬ)は笑い、亥(い)固まる、子(ね)は繁栄、丑(うし)はつまずき、寅(とら)
千里を走り、卯(うさぎ)は跳ねる」という有名な文句の一部。「戌亥の借金、辰己で返せ」
という格言もあり、戌亥の年は底値になりやすく、辰巳の年は天井になりやすいという
経験則からでた格言。ただ、実際には当てはまる年とそうでない年があり、この格言が
ぴたりと当てはまるとは言えないようです。

【卵は一つの篭に盛るな】

壊れやすい卵を一つの容物に入て落としたら全部、割れてだめになるという有名な
格言。株も1銘柄に資金を集中すると、値下がりに見舞われた時、損失が大きくなり
ますよという教え。

この考えから、機関投資家の投資スタンスは、一国への集中投資や特定の業種、
銘柄への偏った投資を避け分散投資を主流としている。投資信託もこの方針だが、
運用成績が良くないので、個人投資家の中に危険は覚悟で1つの篭に盛って大きな
リターンを狙う人もいる。その場合、勉強が通常以上に大切な事は言うまでもない。

【保合い相場の対応で天国にも地獄にもなる】

相場の中でなにが一番難しいかといえば保合い相場でしょう。「保合いにはつけ」、
「保合いは大相場の前兆」といった強気の格言もあるが「保合いは下げの前兆」や、
「保合いは売っておけ」といったものもあり、完全に分かれています。

筆者の好きなチャートも、保合いに弱いのが苦しいところです。相場では売り方と
買い方が、大事なお金をかけて戦っている訳ですが、両者の力が均衡したところが
保合いです。ちょうど川中島の戦いのように睨み合った状態です。天がどちらに味方
するか、保合いは運命的なものが含まれているのではないでしょうか。

大きく上げた後の局面で保合いか、下げた後の保合いかによって変わってきます。
92年から2001年半ば迄保合った相場は底入れとみられていましたが、下放れて
1万円を割ってしまったのですから、位置だけで判断するのも危険です。
まさに保合いを制することが、儲けの大事な要素になっているといえます。

【ついた値段は正しい】

そのまま表現すれば、市場で売り手と買い手によって、取引きが成立した株価は、
正しいものである、ということですが、現在と以前とではかなり意味合いが違うよう
です。

かつて、仕手筋と呼ばれる人達が、かなり強引な取引で1株利益が5、6円程度の
株をカラ売りを誘って人気化させ、1000円を超す相場に持っていくということは
結構、頻繁にありました。カラ売りした人からみれば理屈に合ない値段であっても、
売方・買方の力関係で決まった以上、その株価は正しいということです。現在は、
仕手筋がすっかり影を潜め、代わって、優秀なアナリストが分析の結果、提示した
株価は理論的に正しいということです。

かつての「力関係」での株価が良かったのか、現在のように「理論的分析」の株価が
いいのか、面白みということでは違いがありそうですが、今も昔も、取引所で、成立
した値段を信じて受け入れないと、市場主義の基本が揺るいでしまいます。

【月の8日にもの買うな】

給料の入った月初は、気持ちが明るくなって、よく考えないで物を買うことが多い
ため、浮かれた気持ちを戒めた言葉です。各証券会社の営業も月初ハッパが掛り
ますので、月初が相場の天井となっているケ-スは、多々あります。

【強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、
                 楽観と共に成熟し、幸福のうちに消えて行く】 


アメリカの著名投資家ジョン・テンプルトンの言葉。
大きな相場は、市場参加者が弱気になっているときに始まるもので、その多くが
強気に転じた時には、すでにその終わりは近い、という意味。

テンプルトン自身、株価が割安な時に買う逆張り投資に徹してました。60年代には
当時低迷していた日本株への投資を進めたことでも知られています。

【電気が消えるとお化けが出る】

昭和40年代に盛んに使われた言葉です。日本の得意とする産業は電機。
その電気株が不振となると、マーケットは電気が消えたように淋しくなってお化けが
出るくらいだというわけです。ただ、ここでいうお化けとは、もうひとつの意味が
あって、化学株ポストの薬品株を指し、電気株がだめになると代わって薬品株が動く
ということです。電気は輸出株の代表、薬品は内需株の代表で、為替の動きなどを
映して交互に動くのが普通です。電気が点いているのにお化けが出る時は、天井が
近いと読むこともできるでしょう。

【天井売らず底買わず】

どちらかというと、1円でも安く買物をしたいという女性投資家の方に当てはまり
そうです。投資経験豊富な人でも最高値、最安値を的中させることは不可能です。
こだわりすぎると、投資と利食いのチャンスを失ってしまいます。

【天井3日、底値100日】

外国人投資家など、いいと思った銘柄を仕込むのに大体3ヶ月から6ヶ月を目安に
しています。反対に人気化して商いが増えると、一気に売り逃げます。
株価は底値圏は長いが、天井形成は非常に早いという経験則を表したもの。

【天井も底値も大衆がつける】

残念なことですが、われわれ大衆は、自分ではいくら強い意志を持っているとは
いっても社会の影響を受けやすいのです。

景気において個人消費は、機械受注、半導体在庫の先行指標に対し遅れて表れ、
個人消費が絶好調なら景気の天井が近く、個人消費不振なら景気のボトムが近い
と見ることができます。株式相場でも、証券会社の店頭に個人投資家が増えると
ピークになる事が多く、反対に下げ相場で処分を我慢していた個人がたまらず投げ
売りしたところが底となるケースが目立ちます。

景気も相場も大衆の動きは遅行指標という格言です。

【天まで届く相場はない】

相場の勢いが非常に強く、弱気は一切無用という相場が時には起こります。
1989年のバブル相場では、全ての投資家が青天井相場といって熱狂しましたし、
2000年1月のIT相場では、ネット株が天井知らずの勢いでした。弱気を口に
することが恥ずかしい雰囲気でした。童話のジャックと豆の木に出てくる話と同じ
です。天までは届くことはできないのです。

青空相場といった言葉が流れはじめたら、この格言を思い出して下さい。

【投資家は、投機失敗のなれの果て】

目先きの利益を狙った売買で、失敗した人を皮肉った川柳。本当の投資家は、企業
分析を十分にやって、企業価値の将来向上を見込んで2、3年単位で買うのに対し、
投機家は相場の勢いで買うため高値を掴む場合が多く、仕方なく長期保有せざるを
えなくなります。

個人「投資家」といわれる人の多くは、このように投機の失敗で、やむなく投資家
に身を変えているのではないでしょうか。投機は決して悪くはありませんが、高値
掴みの場合は処分売りの決断が重要です。格言としても十分、参考となる言葉です。

【遠くて知らないものには手を出すな】

大事なお金だから、知らない銘柄より身近で馴染みのある銘柄に投資しなさい、と
いう教えです。

企業のホームページが充実して、昔ほど情報不足ということはなくなりましたが、
遠隔地の企業に投資するよりも、地元企業の方が経営者の顔を見るケースも多く、
馴染みがあって内容が分かりやすいです。ジャスダック市場まで含めると上場企業
数が、4000社近くになっている今日、わざわざ内容の分からない企業よりも、
自分の好みに合った銘柄を選ぶことは可能です。それだけ企業にとって、投資化に
内容を理解してもらうIR(証券広報)が大切といえます。

【掉尾の一振(とうびのいっしん)】 

年末に起きる株高のこと。年内最後の取引日である大納会に向けて株価が上昇
すること。「掉尾」は「尾をふるう」の意。物事や文章などが最終局面で勢いを増す
ことをいいます。

年末に株が高くなる現象は、アノマリーとしても知られています。考えられる原因は
いくつかあります。年末の節税対策売りが一巡して売り圧力が減少する、新年相場
への期待感、機関投資家による期末のドレッシング買いなど。年末は高い、という
アノマリー自体が投資家心理を強気にする側面もあるかもしれません。

【年の前半と後半では相場の主役が変わる】

株は常に先々を読み、先取りしながら動きます。庶民のレベルでは、明日のことより
日々の生活が重要でも、株式投資で、生活に余裕のある資金が多く含まれています
から、終わったことや今日明日のことにはまったく関心なく、将来がどうなるかが
最大の関心事です。

特に、儲かった人も、損した人も、「来年はどういう相場展開となるか」「来年は
どういうテーマが中心となるのか」「来年はどんな銘柄が活躍するのか」など、その
年の後半になると先取りの期待が膨らみ、活躍するとみられる銘柄が買われ始めます。
そして、年末年始になるとアンケート上位銘柄に人気が高まります。大体、そうした
銘柄は4月頃にピークをつけ、6月頃にかけ出遅れ株が買われ前半相場が終わり、
また、来年を期待する展開となります。

【鳥は古巣に帰り、相場も古巣に戻る】

鳥にとっても、人間にとっても、昼間、大いに動き回り活躍しても、夜になると、
居心地のいい自分の寝ぐらに帰ります。相場も何かの理由で実体からみて割高と
思われるような活躍をすることがありますが、しかし、いずれ、人気が衰退すると
内容に見合った居心地のいい元の水準まで戻るという格言。

いくら人気化しても、PER等からみて明らかに割高な場合は、長続きしないので
深追いは禁物という教え。

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相場格言5(な行~は行編)

2009-08-02 20:48:50 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 5(な行~は行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


5.な行

【女房を質に入れても株を買え】

昔の人は、ずいぶんと激しいことを言っていたものです。「女房は…」ではなく、
「女房を…」と言っているところが大事なところです。「女房は」と表現したのでは、
株の売買をするときは、いつも女房を質に入れている印象ですが、「女房を」と表現
していることで、大切な奥さんを担保に差し出して、お金を借りてでも、株を買う絶好
の時である、という昔の相場師の強い気持ちが伝わります。

実際に奥さんを質に入れるということではなく、数年に一度というような買い場は
必ずあるので、その時は、中途半端な気持ちではなく、思い切って買いなさい、と
言う教えです。

【二番底は黙って買え】

チャートで大変重要視される形から格言として使われています。下げてきた株価が
最初の安値をつけることを一番底といいます。そのあと反発して再び下げ、最初の
安値近辺まで下げる場合、そこが本当の安値になることが多いことから、二番底と
いって買いの急所として教えています。

日足、週足、月足のいずれにも使えますが、個人投資家には週足が適しています。
また、一番底から二番底の間が、週足で13本程度が理想的で、底入れ後の戻りも
相当大きくなっているケースが目立ちます。

【野中の一本杉】

伐採された山林に、一本だけ残された杉は遠くからでも目立ち、人々に勇気を与え
ます。暴落相場で、多くの銘柄が下げている中で1銘柄だけ逆行高している銘柄は、
まさに野中の一本杉のように注目され、次の主役銘柄になります。

【野も山もみな弱気ならあほうになって買いの種をまけ】

周囲が弱気一色となると、相当に度胸がある相場巧者でも買いがたいものです。
そんな時は「おれはあほうだ。あほうよりひどいものはない」 と言う位の開き直った
気持ちで買うと、好結果につながるという勇気づけの言葉です。

6.は行

【バリュー株、翻訳すればただの出遅れ株】

横文字に弱い日本人を皮肉った言葉。相場で必ず、テーマ性があって業績の良い
銘柄が先に買われます。しかし、いつまでも同じ銘柄が人気を持続する、わけでは
ありませんから、同業種、類似銘柄へ比較感から資金が向かいます。

こうした動きは、以前から出遅れ株買いとして展開されてきました。その出遅れ株を
バリュー株と呼び換えると、立派な存在に変わり、大相場に発展する錯覚に陥入る
から不思議です。
所詮、出遅れですから上値限界があり、個人投資家は、こうした横文字に気を
つけましょう。

【半値戻しは全値戻しにつながる】

大きく下げた相場が戻りに転じた時に先行きを占う相場判断の見方・教えのひとつ。

下げ幅に対し、半分程度戻る場合を「半値戻し」と呼び、材料がなくて単純に戻る
自立反発(下げ幅の3分の1程度の戻り)と区別して使います。つまり、半分も戻る
ことは、材料等が前向きに評価されているためであり、 【強くなければ半値戻しは
しない】
と言い換えることもできるでしょう。

全般相場が明るくなれば、前の高値迄、つまり全値戻しが期待できると言う訳です。
通常は週足か日足チャートで使う場合がほとんど。良く見る「強弱ライン」チャートも
この考えに近いものです。

【半値八掛け二割引きで底が入る】

記録的な大相場を出した銘柄が下げに転じた時、下値メドとして目安にする教え。

仮に、5000円で天井をつけた銘柄が下げに転じ4000円を割り、さらに、3000円
を割って下値のメドがつけ難くなった時に、この計算式で1600円程度を目安にして
おけば、ほぼ間違いないということです。

大体、高値から3分の1ということになります。大阪道修町の薬の街では、薬九層倍
といわれ、薬は原価の9倍くらいで売られ、原価はただ同然だったことから、薬を値
切って買う時に使われたことから引用されたようです。もっとも、経営不安を内包して
いるような下げのケースでは、会社が消えてなくなる恐れがありますから、こうした
格言は使えませんので安易な買いは禁物です。

【人の行く裏に道あり花の山】

多くの人が行かない、裏道に意外な花見の場所がある、という有名な格言。
人はとかく、人気に左右されやすいため、高値圏で買い、安値圏で処分売りして
しまうことが多いものです。人気が一方的と思われる時には、ちょっと冷静になる
ことです。

【人も我もで相場は天底をつける】

日頃、熱心に景気や相場勉強される人ほど、相場見通しに対する信念は強い物が
あります。しかし、最後は、人間の信念をも覆すほど、相場は非情で厳しいもので
ある、という格言です。

例えば、天井を打って下げ始めた相場が景気、企業業績から、このあたりで下げ
止まると自信を持っていた水準を切ってきますと、周囲は弱気に充ち溢れ、次第に
自分が間違っているのではないかと疑心暗鬼に陥り、遂に、最後には自らも弱気に
なってしまいます。
そのような時が、底というわけです。株価の天井はこの反対の状況です。
「サイコロジカル」チャートがこうした投資家心理をよく表しているものです。

【2日新甫(しんぽ)は荒れる】

月初の立合が2日、月曜日から始まる月は荒れるという相場ジンクス。特に月初は
高く月末にかけて安くなるケースが多いようだ。立合日数が、通常の月より2日程度
多くなり月末に処分売りが出やすくなることも一因。

【下手なナンピン大怪我のもと】

ナンピンは「難平」と表記します。難とは難儀(なんぎ)な事、つまり、株式投資では、
値下がりなどによる損失のことです。この損失をできるだけ平らにしよう、と言う
投資方法が、ナンピンです。

例えば、1000円で1000株買った株が800円に下がった所で、 さらに1000株
買い増しすると、平均の買いコストは900円になり、買い単価を下げることができ
ます。資金に余力のある投資家の有力な投資方法です。しかし、右上がり相場では
大きな効果があっても、2000年から01年にかけてのような、右下がり相場では、
底だと思ってナンピンしても、さらに下がって、損が大きくなります。
相場が基調的に上向きか、下向きかを見極めてナンピンする事が大事であるという
格言です。

【棒上げは棒下げにつながる】

たとえば、わずか週足2本で500円高を演じたような銘柄、つまり棒上げ銘柄は、
高値で値段を維持することが困難で、短期間のうちに、往って来いとなるケ-スが
多いので、短期急騰銘柄への新規買いは気をつけるべしとの言葉です。

ジリジリと下値を切り上げている銘柄は、買い方がまだ株を仕込んでいる状態です
から、よほどの悪材料が出ないと暴落しません。ジリ高から棒上げとなった時は、
買い方が、売り逃げるために買い煽ることがほとんどです。
買い方が売り逃げた後は買う人がいませんので棒下げとなってしまいます。

【暴落相場の赤札銘柄は買い】

全般安相場に逆行高している銘柄には直ちに乗れ、ともいいます。かつて証券会社
の店内1階の株価ボードは、アルバイト学生が短波のラジオを耳にしてチョークで
値段を記入し、際立って高い銘柄は赤いチョークで書いていました。多くの銘柄が
下げている相場で、赤く記入された銘柄は目につきますから、理由は分からないが
「とにかく買ってみよう」ということで人気となります。後になって、カラ売りが増えて
仕手筋が介入したとか、新製品がある、といった何らかの材料が出るものです。

今の証券会社の株価ボードでは限られた銘柄数しかありませんし、特に仕手つぽい
銘柄はボードに載りませんので、店頭で、逆行高銘柄をみつけるのは難しいため、
パソコン活用が有効となります。

【仏の顔、閻魔の顔も3、4度】

やさしい仏さまの顔もいつも見ていると、最初ほどのありがたみが薄れ、反対に怖い
閻魔さんの顔も恐くなくなってきます。株式相場で仏さまとは好材料で、閻魔さんは
悪材料でも、いい材料も悪い材料でも、何回もハヤシ立てると影響が薄くなるので、
いつまでもその材料を同じように評価してはいけない、という教えです。

そのメドは一般的に「仏の顔も2度、3度」といわれますが、相場の場合は3回から
4回を目安にしておけばいいということです。

仮に、業績が悪くなる材料があった場合でも、マーケットを代表するような代表的な
銘柄が3、4銘柄決算悪を発表すればひとまず出尽くしとなります。また、さらに悪く
なる場合でも、減額修正が3、4回出れば、織り込んでしまいます。

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相場格言6(ま行~わ行編)

2009-08-01 20:59:37 | ハッとする相場格言

       
相場格言集をピックアップしました。そのPart 6(ま行~わ行編)です。

「株は安く買って、高く売る。」に限ります。そうした投資のヒントが掴めたら
と思います。

迷ったり/悩んだり/困った時に、「道しるべ」として、お役立て下さい。


7.ま行

【見切り千両】

引かされた株、つまり値下がりしている銘柄は、中々処分する気持ちになれない
ものです。そのうち戻るだろうと引き延ばしていると損が膨らみますます。ましてや
信用取引で買っている場合はなおさらです。見通しがよくないと思ったら思い切って
処分しなさい、それは千両に匹敵する程の値打ちがある、決断の大切さを表した
言葉です。

【見ざる、言わざる、聞かざる】

相場師、本間宗久の相場極意「三猿金銭録」の中心的格言。日光東照宮の有名な
「見ざる、言わざる、聞かざる」の3匹の猿で表した世渡りの術は、株式投資にも
大いに役立つというもの。株式投資には情報収集は大切ですが、集めることだけに
熱を上げて、あっち行ってペチャクチャ、こっちに来てもペチャクチャしていては、
何が重要な情報であるかが分からなくなります。

また、他人の意見ばかり聞いていては、人気につられITバブル時にIT株の天井を
掴んでしまいます。人生も株式投資も、最後の所は、自己の確立が大切と言えます。

【銘柄発掘は証券会社にやらせろ】

変動の激しい社会で、有望銘柄を研究し選び出すことは個人にとって難しい事です。
ましてや、直接、企業を訪問して調査することは無理です。
そこで、優秀なアナリストを抱え、日々、企業調査を行っている証券会社を有効に
活用しなさいという教えです。

数社の証券会社に口座を開いて、調査資料を送ってもらうのがいいでしょう。そう
すれば、只でアナリストを使っているのと同じ効果があります。ただし、その際、
資料をもらっているからといって、絶対に証券会社のいいなりにならないことが大切
で、売買のタイミングは、チャートを使って自分で行うことです。趣味で株投資する
人は別として、本当に株で儲けたい人は「アナリストは私のためにある」という位の
割り切った気持ちが必要です。

【「もう」はまだなり、「まだ」はもうなり】

相場は、自分の予測した通りや思った通りにはなかなかいかないもという教えです。
大きく上げてきた相場や、反対に大きく下げてきた相場などで、「ここまで上がれば
もういいだろう」「ここまで下がればもういいだろう」と思うものですが、そのように
思うのはその人だけではなく、多くの人も思っている場合が多いため、その水準から
上がったり下がったりすことが多々あります。

逆に、まだ上がるだろうとか、まだ下がるだろうと思った時、そこが相場の天井圏で
あったり底値圏だったりします。「もう」いいだろう、「まだ」だろうと思った時、特に
自信を持ってそう思ったときが一番危険ですから、深呼吸をしてもう一度冷静に
相場を見つめることが大切です。

8.や行

【休むも相場】

株式投資は、景気の動向を見極め、買う時は買い、売る時は売るというスタンスが
基本で、景気の見通しが分からない時、休むのも大事な投資態度です。短期売買が
中心のネット取引きで、大勢観は無関係のように思われがちですが、時には休んで
深呼吸して相場の方向性を掴むことが大切です。

【安物買いの銭失い】

最近は100円ショップでも、結構、内容のいい商品があるため、安いからダメとは
いえなくなりましたが、すぐに壊れてしまうとか、やはり、安いものには安い理由が
あります。ましてや、額面価格を割り込んでいるような銘柄は、ほんとんどの場合、
無配で経営の不安があります。こうした銘柄は、投資金額が少なくて、しかも、上昇
した場合には「率」が大きいため、相場が膠着状態にある時など、つい手を出したく
なりますが、よほどの相場熟練者以外は、手を出さないほうがよいという教え。

【山高ければ谷深し】

急騰した銘柄ほど下げも大きいという意味です。人気が中心となって、業績以上に
株価が上がるため、いったん人気がはげてしまうと、PERなどでの下値のメドが
たたないため、大きな下げになります。

【幽霊と仕手は正体の分からないのがいい】

枯れススキの揺れや、柳の枝のざわめきに幽霊が出たかと怯えるは、今も昔も同じ
ではないでしょうか。街灯が整備されたとはいえ、夜更けに公園を横切っての帰宅で
風に舞い上がった新聞などに肝を冷やされるものです。

しかし、正体が分かってしまえば怖さは半減です。突如、人気化した仕手株も誰れが
買っているか分からないと、憶測が憶測を呼んでいっそう思惑人気が高まります。

ところが、仕手筋の正体がはっきりしてきますと、資金量などが予測されるように
なって、次第に思惑人気が剥げていきます。情報公開の時代で、株式市場に幽霊は
住みにくくなっていますが、人がいるかぎり思惑はつきもので、それが、相場をおも
しろくしているといえるでしょう。

9.ら行

【利食い千人力】

利食ってしまえば、仮に株が下がろうと誰からも、、とやかく言われないことから、
相場の見通しに迷ったらいったん利食いなさいという教え。特に、追加担保問題の
絡む信用取引では、格言どおり千人の味方にも匹敵するくらいの価値があります。

【冷水3斗で底が入る】

相場の悪い時というのは季節なら冬です。そこへさらに冷たい水を1斗樽で3杯も
ぶっかけるのですから、震え上がるどころか凍え死んでしまうほどのことです。

景気・企業業績が好調な中での悪材料なら、一過性の下げで終わりますが、景気が
悪いなかでの下げは、冷水を3斗もかけられるような厳しい下げがないと、本当の
底は入らないという教えです。

10.わ行

【分からぬときは休め】

買うべし、売るべし、休むべしという格言もあります。相場は買うだけではだめで、
利食いや投げなどの売りも適切にできないと儲かりませんし、同時に休むことも、
大切であるという教えです。

特に、相場環境が不透明で分らない時は無理をしないで休みなさいと説いてます。
下手な考え休むに似たり、という言葉に近いものです。
なかでも、相場の保合い局面は判断が難しいので、どちらか方向感がはっきりする
まで休むのがいいと教えています。

【割高に売りなし、割安に買いなし】

時流に乗る人気銘柄は、PER(株価収益率)などが平均を上回って高くなりカラ
売りしたくなります。反対に、PERが平均以下の銘柄は、割安にみえて買いたく
なります。

いずれ割高は修正され、割安株も、見直される時はきますが、単純に割高、割安と
判断して行動しては、思わぬ損が出るという軽率な投資態度を戒めた言葉。

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