8/20~週の日経平均、4週ぶりに上昇した。米・中両国による追加関税は
8/23予定通り実施されたが、前週から流れていた両国の協議再開などもあり
NY市場の反応も限定的であった。加えて為替が一時109円台割れから週末に
111円台と日経平均を支え、週末にかけて4日続伸で終了した。
結局、日経平均は、週間で331円上昇(↑1.49%)の22601円でした。
さて、8月最終週(8/27~8/31)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末のNY株式市場、ダウ/ナス共上昇。パウエルFRB議長の講演がジャクソン
ホールで行われたが、議長は従来通りの利上げ姿勢を示し好感された恰好だった。
イベントで注目点は、 米中貿易摩擦の行方。不透明感はあるものの、織り込んで
きており、米国の経済堅調で、年内後2回の利上げが想定される中、為替のドル高
円安が手掛かりとなり、円高是正が進むと、日経平均の追い風となりそうである。
週明け、日経平均は底堅い展開を想定したい。日経平均は25日線、75日線が
上放れを示しており、テクニカル的には23000円を目指す陽転サインである。
決算算発表がほぼ終了し、日経平均のPERは12倍台(推定)でありリバウンド
余地がある。月末上昇する週を想定したい。
日経平均、8月最終週(8/27~8/31)レンジは22400円~22900円
程度を想定しています。
1.8月最終週(8/27~8/31)主なイベントと予定
8/27
日本 日米知事フォーラム(~8/28)
日本 DyDo、タカショー 各決算
米 7月シカゴ連銀全米活動指数
米 国債入札 2年債(360億ドル)
中国 工業利益
独 8月Ifo景況感指数
英 休場
8/28
日本 スリープロ 決算
米 8月消費者信頼感指数
米 6月ケースシラー住宅価格指数
米 HPエンタープライズ、べストバイ、ティファニー 各決算
米 国債入札 5年債(370億ドル)
EU 7月ユーロ圏マネーサプライ
8/29
日本 8月消費者態度指数
米 第2四半期GDP改定値
米 7月中古住宅販売成約指数
米 セールスフォース 決算
米 国債入札 7年債(310億ドル)
8/30
日本 7月商業動態統計
日本 7月小売業販売額
日本 7月百貨店販売額
日本 7月スーパー販売額
日本 アイ・ケイ・ケイ、ラクーン、パーク24、ウチダエスコ、ダイサン、菱洋エレ
HIS、アインHD 各決算
米 7月個人所得/支出
米 ダラー・ゼネラル、クローガー、ダラー・ツリー、アルタ・ビューティ
キャンベルスープ 各決算
独 7月失業率
EU 7月ユーロ圏景況感指数
8/31
日本 7月有効求人倍率
日本 7月完全失業率
日本 7月消費者物価
日本 7月鉱工業生産速報
日本 ザッパラス、大和コン、トリケミカル、ナトコ、ACCESS、共和工業、巴工業
ピープル、内田洋行 各決算
米 8月シカゴ購買部協会景気指数
米 国債償還 2年債(277億ドル)
米 国債償還 7年債(648億ドル)
中国 8月製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(8/24)
今日のNY為替市場はジャクソンホールで行われたパウエルFRB議長の
講演を受けてドル売りが優勢となった。議長は従来通りに漸進的な利上げ
姿勢を示した一方で、「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、
経済の過熱リスクは高まっていない」との認識も示した。
スタンスが従来から大きく変わった印象はないが、為替市場はドル売り
ムードが強まっていることもあって、「過熱リスクは高まっていない」
との言及に敏感に反応したようだ。
米国債利回りも上げ幅を縮小しドル円も値を落とした。ただ、111円
ちょうど付近に来ている21日線を試す動きまでは見られずに111円台
堅持している。
米株式市場でダウ平均が堅調に推移しており、リスク選好の円安の動きが
ドル円をサポートしたものと見られる。ユーロ円は一本調子の上げを続けた。
午後に入ってトランプ大統領が「北朝鮮は非核化に向けた進展が不十分で
ポンペオ国務長官には今回は北朝鮮に行かないよう伝えた」との発言が伝
わった。ドル円も瞬間的に売らられ111.10円近辺まで値を落とす
場面も見られた。ただ、直ぐに戻している。
一方、ユーロドルは1.16ドル台を回復し、一時1.1635ドル付近
迄上昇。きょうの上昇で21日線がサポートされた格好となっており、来週
以降もリバウンド相場の流れが続くか注目される。
ユーロドルは6月から7月にかけてのレンジ相場内に再び戻している。しかし、
ファンダメンタルズの状況に変化はなく、ECBの利上げが早まる状況には
ない。そのレンジ相場の上限は1.18ドルちょうど付近だが、その水準を
目指すには、ファンダメンタルズの後押しもしくは、ECB内の変化などもう
一段の材料が欲しいところではある。
ポンドも買いが優勢。ポンドドルは一時1.2880ドル近辺まで上昇したが、
21日線が控える1.2895ドルの水準には到達していない。ただ、週足の
ローソク足は7週間ぶりに明確な陽線を見せている。
来週は重要な英経済指標もなく、もっぱらポンドの焦点は英EU離脱協議に
集中しそうだ。来週もラーブEU離脱担当相とバルニエ首席交渉官との協議が
予定されている。ラーブ担当相は10月までに合意できると自信を示していた
が、市場ではなお懐疑的な見方が根強い。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=447591
米国債利回り
2年債 2.620(+0.004)
10年債 2.813(-0.013)
30年債 2.961(-0.019)
期待インフレ率 2.102(+0.010)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。この日のパウエルFRB議長の
ジャクソンホールでの講演では、従来通りに漸進的な利上げ姿勢を示した一方で、
「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、経済の過熱リスクは高まって
いない」との認識も示した。
従来から姿勢が大きく変わった印象はないが、インフレが急速に進む環境にはなく、
慎重姿勢が示されたことで、長期ゾーン中心に利回りは下げている。
10年債利回りは2.81%付近まで低下した一方で、2年債は2.62%に
上昇。この結果、2-10年債の利回り格差は19(前日21)まで縮小しており、
2007年以来の水準までフラット化が進んでいる。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=447590
3.NY株式市場、結果(8/24)
NY株式24日
ダウ平均 25790.35(+133.37 +0.52%)
ナスダック 7945.98( +67.52 +0.86%)
CME日経平均 22615 (大証比:+25 +0.11%)
今日のNY株式市場でダウ平均は3日ぶりに反発。この日はジャクソンホールでの
パウエルFRB議長の講演が行われたが、議長は従来通りに漸進的な利上げ姿勢を
示していた一方で、「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、経済過熱
リスクは高まっていない」との認識も示していた。従来からの慎重スタンスを維持
しており、株式市場では追い風となった模様。
IT・ハイテク株が上昇したほか、議長の講演を受けて為替市場でドル安が進み、
それに伴い原油や金属など商品相場が上昇したことからエネルギー株も上昇。
その他、銀行や産業株も堅調に推移した。産業株についてはこの日発表になった
耐久財受注が強い内容となったこともフォローとなっていたようだ。
ダウ採用銘柄では、ダウ・デュポンやインテル、ビザが上昇しているほか、キャタ
ピラー、3M、エクソンモービル、シェブロンも堅調。ユナイテッド・ヘルス、
ベライゾンも高い。一方、ゴールドマン、ナイキが下落。ナイキはスポーツ用品
販売最大手のフットロッカーの決算が冴えなかったことで連れ安となっている様だ。
ナスダックは最高値更新。ネットフリックスやエヌビディア、AMDを始め、IT・
ハイテク株は揃って上昇。
ネットフリックスはアナリストが投資判断を「買い」に引き上げている。インドでの
期待を高めているようだ。
通信機器のアリスタ・ネットワークが上昇。S&Pダウジョーンズ社がS&P500
株価指数の採用銘柄にすると発表した。ギャップが大幅安。5-7月期決算を発表
しており、オールドネイビーのブランドが底堅く、全体の既存店売上高、1株利益
とも予想を上回ったものの、ギャップ・グローバルブランドの既存店売上高が予想
以上に減少していたことが嫌気されている。
設計図作成用ソフトウェアのオートデスクが大幅高。5-7月期決算を発表しており、
1株利益、売上高とも予想を上回った。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=447588
4.NY市場、原油先物10月限/金先物12月限 各結果(8/24)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=68.72(+0.89 +1.31%)
NY原油は上昇。期近10月限は時間外取引から米国の制裁により、イランの原油
生産が減少との観測から買い優勢となり、68ドル台後半で推移。日中取引開始後は、
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演後、ドル安となったことから上げ
幅を拡大し、69ドル台を回復し、69.31ドルまで上昇。米国内で稼働中のリグ
(堀削機)の減少や、欧米の株価の上昇も支援材料となった。69ドル台では週末を
控えた買い玉の整理があり、上げ幅を縮小し、69ドルは維持できなかったが、堅調
に引けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=447599
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1213.30(+19.30 +1.62%)
金12月限は大幅高。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の
講演を控えるなか、買い優勢となり、1,200ドルの節目に接近した。日中取引は
パウエル議長がジャクソンホールでの講演で、従来来通りに漸進的な利上げ姿勢を
示した。同時に「インフレが2%超で加速する明らかな兆候はなく、経済の過熱
リスクは高まっていない」との認識も示したことで、市場は利上げが最終局面に
差し掛かっていると解釈され、ドル安となったことから金買いが加速した。
22日の高値1,208.4ドルを突破し、今月13日以来の高値となる1,215.4ドルまで
上昇。終盤に幾分、上げ幅を維持したが、20ドル近い上昇で引けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=447598
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